平成2年台風第11号

平成2年台風第11号(へいせい2ねんたいふうだい11ごう、国際名:Winona / ウィノナ)は、1990年8月に静岡県に上陸した台風である[1][2][3]

台風第11号(Winona)
カテゴリー1の タイフーンSSHWS
衛星画像(8月10日)
衛星画像(8月10日)
発生期間 1990年8月7日3時 - 8月11日21時
寿命 114時間
最低気圧 975 hPa
最大風速
(日気象庁解析)
60 knot (30 m/s)
上陸地点 静岡県御前崎市付近
死傷者数 死者1人・負傷者15人
被害地域 日本の旗 日本
プロジェクト : 気象と気候災害
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概要編集

 
進路図

1990年8月5日に東シナ海で弱い熱帯低気圧が発生し[2]、8日6時に日本の南で台風11号となって北上。10日0時には八丈島の西約200kmに達し、10日7時頃に「中型で並みの強さ」で静岡県御前崎市付近に上陸[1][2][3]。10日9時の勢力は、中心気圧980hPa・最大風速30m/sであった[3]。時速30kmで北北東に進み、駿河湾を通り富士市付近に再上陸した後[3]関東地方を縦断した[1]。その後勢力を弱めて10日夜に東北地方を通り、11日2時には三陸沖へ抜け、北海道根室半島西部を通過し、千島付近で温帯低気圧に変わった[2]

この台風は、九州付近から日本の南まで南下した後、進路を転じて北上し東海地方を直撃するという、珍しい進路を辿った[4]

影響・被害編集

台風の影響で、東京では10日11時27分に最大瞬間風速30.8m/sを記録したほか、同日に小河内で257.0 mmの最大日降水量を観測した。またこの台風により東京都で1人が死亡し[2]、3棟の住家が一部損壊した[1]。台風が上陸した静岡県でも、御前崎測候所で最大瞬間風速40.1m/s・最大風速20.7m/sを観測するなど、非常に強い風が吹いた[3]。また9日午後からは断続的に激しい雨が降り、10日のアメダス観測点日雨量はほぼ全域で100mmを超えた[3]。台風の北側には発達した積乱雲が存在し、台風が静岡県内を縦断したことにより、この雨雲がかかった県の中部と東部、伊豆地方を中心に激しい雨に襲われた[3]。特に平地でも非常に激しい雨となった静岡市(旧静岡市・旧清水市)の巴川流域では、10日10時までの3時間雨量が60~100mmに達し、浸水被害が集中したという。3時間雨量でみると、遠州南部・中部・東部と伊豆北部では80mm以上の地域が広く分布しているが、特に山地での雨量が多かった。1時間雨量では、静岡市を中心とした平地でも非常に激しい雨になっており、山地の雨により河川が増水したところに頭上での強雨が、浸水被害を拡大させた可能性が指摘されている[3]

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 東京管区気象台 過去の主な東京都の気象災害(1990-1994)”. www.jma-net.go.jp. 2020年4月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e 1990年 台風第11号 (Winona) : TY9011”. tydb.bosai.go.jp. 2020年8月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 1990年 8月8日〜11日 台風第11号(御前崎市付近に上陸) (静岡県気象災害小史事例 No2)
  4. ^ 過去に例のない珍しいコース取りの台風10号、週明け日本列島を直撃か(杉江勇次) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人. 2020年8月4日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集