平林 敏彦(ひらばやし としひこ、1924年8月3日 - 2025年4月6日[1])は、日本の詩人草鹿宏の名で作家としても活動。

生涯

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横浜市生まれ。横浜市立商業学校卒業。戦中に詩作をはじめ「四季」などに発表。戦後、第一次「ユリイカ」創刊と同時に編集に携わる。1993年、詩集『磔刑の夏』で富田砕花賞、2005年、『舟歌』で現代詩人賞、2009年、『戦中戦後 詩的時代の証言』で桑原武夫学芸賞受賞。2012年、第18回横浜文学賞受賞[2]。2015年、『ツィゴイネルワイゼンの水邊』で小野十三郎賞受賞。

草鹿宏名義ではジュニア向けノンフィクション漫画ノヴェライゼーションなどを書き、『翔べイカロスの翼』や『神様なぜ愛にも国境があるの』は映画化もされ話題になった。

2025年4月6日、老衰のため死去。100歳没[1][3]

平林敏彦名義

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  • 廃墟 平林敏彦詩集 ユリイカ 1951
  • 種子と破片 詩集 ユリイカ 1954
  • 水辺の光 一九八七年冬 火の鳥社 1988
  • 磔刑の夏 1993 思潮社 1993
  • Luna[2] 自乗の月 ぽえむはうす青猫座 1995
  • 変革の時代と宗教(編)第三文明社 1996
  • 平林敏彦詩集 思潮社 1996(現代詩文庫)
  • 月あかりの村で 詩集 青猫座 1998
  • 舟歌 思潮社 2004
  • 戦中戦後 詩的時代の証言 1935-1955 思潮社 2009
  • ツィゴイネルワイゼンの水邊 思潮社 2014

草鹿宏名義

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翻訳・草鹿

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  • 私は13歳 なぜママになってはいけないの? ジョン・ローリングス・ジェーン・ランバート 集英社 1977
  • 続私は13歳 幼な妻の幸せを抱きしめて ジョン&ジェーン・ローリングス 集英社 1978
  • ドン・キホーテ セルバンテス 集英社 1982

脚注

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  1. ^ a b 詩文集 斜塔から 平林敏彦” (PDF). JRC/人文・社会科学書流通センター (2025年). 2025年5月4日閲覧。
  2. ^ 主な事業のご紹介(横浜文学賞) - 横浜文芸懇話会
  3. ^ “平林敏彦さん死去 詩人”. 山陽新聞デジタル. (2025年5月17日). https://www.sanyonews.jp/article/1725422 2025年5月17日閲覧。 ( 要登録)

外部リンク

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