広文庫(こうぶんこ)は日本の明治時代前の文献からの引用文を集大成した類書(一種の百科事典)である。国学者・物集高見によって大正時代に完成した。

文献の引用文を集大成している点は先行する『古事類苑』と共通する。分野別に編纂されている官撰の『古事類苑』に対して、五十音順に編纂されている点、また、物集高見個人の編纂物である点が特徴である。

編纂には17年を要し、1916-1918年(大正5-7年)に広文庫刊行会から全20冊で刊行された。

同じ物集高見による『群書索引』(1917年)は全3冊で、引用の書目のみを示している。

関連項目 編集

参考文献 編集

  • 紀田順一郎『古書街を歩く』(1992年、福武文庫)P224-231

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