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延算寺(えんさんじ)は、岐阜県岐阜市にある高野山真言宗準別格本山寺院である。山号は岩井山。本坊と東院とは500m程離れている。ここでは本坊と東院の双方について記述する。

延算寺
所在地 岐阜県岐阜市岩井2-1-25
位置 北緯35度28分11.1秒 東経136度48分41.0秒 / 北緯35.469750度 東経136.811389度 / 35.469750; 136.811389座標: 北緯35度28分11.1秒 東経136度48分41.0秒 / 北緯35.469750度 東経136.811389度 / 35.469750; 136.811389
山号 岩井山
宗派 高野山真言宗
本尊 薬師如来
創建年 (伝)弘仁6年(815年
開基 (伝)空海
別称 たらい薬師
文化財 薬師如来(重要文化財)
本堂(県指定)
法人番号 5200005000508
延算寺の位置(岐阜県内)
延算寺
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延算寺本坊
延算寺本堂(県重要文化財)

本坊の本尊薬師如来。別名を「たらい薬師」という。東院の本尊は薬師如来。別名を瘡神薬師(かさかみやくし)という。美濃四国札所であり、延算寺東院は八十番札所。延算寺本坊は八十五番札所。皮膚病に利益があるといわれ、東院には皮膚病に効果があるという霊水がある。

目次

沿革編集

伝承によれば、815年弘仁6年)、空海がこの地で霊水を見つけ、薬師如来を祀ったのが起源であるという。

地元に伝わる昔話によると、805年延暦24年)、から帰国した最澄因幡国岩井郡岩井に滞在し、クスノキで3体の薬師如来像を彫り上げた。そのうち一体が空を飛び、美濃国岩井で座禅を組んでいた僧侶の前に現れたという。驚いた僧侶は像をお祀ろうとしたが粗末な仏堂しか造れず、地元の農民が用意した新しいの上に安置したという。このことから、「たらい薬師」と呼ばれるようになったという。空海がこの地を訪れた際、この薬師如来をお祀りする寺を建立し、薬師如来を盥の上に安置した僧侶は空海の弟子となったという。

864年(貞観6年)、定額寺となる。

昌泰年間頃、天然痘(皮膚病の説あり)を患った小野小町が、お告げにより疱疹を直すために延算寺に7日間こもる。夢で「東に霊水がある。その水を体にすり込むと良い。」とお告げを聞き、その水をすり込むと完治する。この際、その霊水に延算寺の薬師如来を模した石仏を祀ったという。これが東院の始まりであると伝えられている。

かつては大規模な伽藍であったというが、幾たびかの戦火で焼失する。現在の本堂は1643年寛永20年)再建である。

文化財編集

重要文化財(国指定)
最澄が因幡国岩井郡(現鳥取県岩美郡岩美町)の温泉(岩井温泉と推測される)のクスノキから彫り上げた3体の薬師如来像の一つであると伝承する[1]。元来は岩井廃寺(鳥取県岩美郡岩美町に存在した奈良時代前期の寺院。正式名は弥勒寺)の薬師如来像であったという説がある。
岐阜県指定重要文化財
岐阜市指定文化財
  • 紙本水墨白隠筆白衣観音像[2]
  • 板戸絵[2]
  • 木造四天王立像[2]
  • 延算寺鐘楼[2]
岐阜市指定天然記念物
  • 延算寺のヤマモモ[2]
  • 延算寺のコバノミツバツツジ群落[2]

所在地編集

  • 本坊:岐阜県岐阜市岩井2丁目1-25
  • 東院:岐阜県岐阜市岩井3丁目4-1

交通アクセス編集

岐阜バス「岩井山かさ神前」バス停が最寄である。本坊までは徒歩15分。東院までは徒歩10分。ただし、8日の縁日のみ、新岐阜バスターミナルから直通無料バスが往復出る。

                                               「岩井山かさ神」行き
                                             「岩井山かさ神」行き
  • 注意:「三輪釈迦前」バス停へは高美線「美濃市駅」、「中濃庁舎」行きも通るが、「岩井山かさ神前」バス停は経由しないので注意。

脚注編集

  1. ^ 他の2体は比叡山延暦寺根本中堂と岐阜県横蔵寺の薬師如来像であるという。
  2. ^ a b c d e f 岐阜市内の指定等文化財一覧” (2012年4月6日). 2013年5月14日閲覧。

外部リンク編集