弘仁寺

奈良市虚空蔵町にある高野山真言宗の寺院

弘仁寺(こうにんじ)は、奈良県奈良市虚空蔵町にある高野山真言宗寺院山号は虚空蔵山。本尊虚空蔵菩薩。奈良市の南部、天理市寄りの山の辺北道の中ほどの小高い山、虚空蔵山の山腹にある寺院である。毎年4月13日十三詣りで有名。通称「高樋の虚空蔵さん」と呼ばれる。

弘仁寺

本堂
所在地 奈良県奈良市虚空蔵町46
位置 北緯34度37分44.2秒 東経135度51分12.1秒 / 北緯34.628944度 東経135.853361度 / 34.628944; 135.853361座標: 北緯34度37分44.2秒 東経135度51分12.1秒 / 北緯34.628944度 東経135.853361度 / 34.628944; 135.853361
山号 虚空蔵山
宗旨 真言宗
宗派 高野山真言宗
本尊 虚空蔵菩薩
創建年 伝・弘仁6年(815年
開山 伝・空海
開基 伝・嵯峨天皇(勅願)
中興年 寛永6年(1629年
中興 宗全
別称 高樋の虚空蔵さん
札所等 大和北部八十八ヶ所霊場第74番
文化財 木造持国天増長天立像(附:木造広目天多聞天立像)、木造明星菩薩立像(重要文化財
本堂(県指定有形文化財
法人番号 1150005000120 ウィキデータを編集
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歴史 編集

弘仁6年(815年)に嵯峨天皇の勅願によって創建されたというが、大同2年(807年)にこの地に明星が隕ちたことから、空海が神聖な土地としてこの地に寺を建立したとも伝えられる。また、空海が自ら彫った虚空蔵菩薩像を本尊として安置したという。これとは別に小野篁を創建者とする説もある。

中世には華厳宗の末寺となっていたが、元亀3年(1572年)に松永久秀の兵火によって伽藍の大部分が焼失した。

寛永6年(1629年)に宗全によって再興されている。

境内 編集

文化財 編集

重要文化財 編集

奈良県指定有形文化財 編集

  • 本堂

奈良市指定有形文化財 編集

  • 木造天部立像
  • 唐草文三足双耳香炉 1合

奈良市指定有形民俗文化財 編集

前後の札所 編集

大和北部八十八ヶ所霊場
73 正暦寺 - 74 弘仁寺 - 75 霊仙寺

所在地 編集

〒630-8412 奈良県奈良市虚空蔵町46

交通アクセス 編集

  • JR近鉄天理駅から奈良交通バス天理駅行きまたは下山行きで15分、下山下車、奈良市コミュニティバス米谷町集会所前行きに乗り換え9分、高樋町下車、徒歩5分
  • バス利用の場合、最寄りのバス停(高樋町)までの奈良交通バス路線は廃止されており、以下のように乗り換えが必要となる[2]

脚注 編集

  1. ^ 寺の公式サイトには「現在の建物は寛永6年(1629年)再興時のものである」旨の説明があるが、奈良県指定文化財一覧(奈良県サイト)は建立年代を元禄年間(1688 - 1704年)とする。
  2. ^ 本節のアクセス情報は以下による。

外部サイト 編集