張僧繇(ちょう そうよう / 英:Zhang Sengyou / Zhāng Sēngyóu[1])は、南朝梁武帝のころの宗教画の様式で知られた画家。 彼の誕生年と死没年は不明であるが(一説では479年生まれ)、およそ490年から540年のあいだ活動していた。彼は呉郡呉県の出身であった。張僧繇は呉郡の4つの著名な氏族のひとつである呉郡張氏の一員であった。彼による代表的な作品は、日本の大阪市立美術館蔵の「五星二十八宿神形図」などである。

ちょう そうよう
張僧繇
生誕 不明(479年?)
呉郡呉県
死没 不明
国籍 南朝梁
職業 画家
著名な実績 作品「五星二十八宿神形図」など
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画竜点睛 編集

張僧繇は、以下に述べる「画竜点睛」という故事で知られる画家である。

寺の装飾画は張僧繇という画家に描かせていた。張は都の金陵の安楽寺に4匹の白いを描いた。しかし、それらどの龍にもが描かれておらず、聞くと張は、瞳を描くと龍が絵を飛び出ていってしまうという。人々はそれを信用せず、試してみるよう頼んだ。張は2匹の龍だけに瞳を描き入れた。すると、外では雷雲立ちこめ、雷鳴響き、雷で寺の壁が壊され、瞳を描き入れた2匹の龍が絵から飛びさっていった。人々は驚き、張の画力に感服した。残った瞳のない2匹の龍は今も安楽寺に描かれたままである[2]

張僧繇による作品の例 編集

五星二十八宿神形図(日本大阪市立美術館蔵)

脚注 編集

  1. ^ 現代漢語詞典(第七版) [A Dictionary of Current Chinese (Seventh Edition)]. 北京: 商務印書館. (2016年9月). p. 564. ISBN 978-7-100-12450-8. "【画龍点睛】huàlóng-diǎnjīng 伝説梁代張僧繇(yóu)在金陵安楽寺壁上画了四条龍,不点眼睛,説点了就会飛走。聴到的人不相信,偏叫他点上。剛点了両条,就雷電大作,震破墻壁,両条龍乗雲上天,只剰下没有点眼睛的両条(見于唐張彦遠『歴代名画記』)。 比喩作文或者説話時在関鍵地方加上精闢的語句,使内容更加生動伝神。" 
  2. ^ 歴代名画記』 巻七 梁