メインメニューを開く

メジャーリーグベースボールマイナーリーグベースボールトレードにおいてよく使用される後日発表選手(ごじつはっぴょうせんしゅ、英語: Player to be named later)は、トレードの最終条件や条項を先送りする場合に一般的に用いられる用語である。

概要編集

ほとんどの場合、シーズン終了後にトレードの条件が確定する場合にこの表現を用いる。後日発表選手が存在する背景には、トレードの交換相手を決定するための手続きなどに時間がかかることなどが挙げられる。また、8月以降のトレードではウェイバー公示を通過させなければならないため、その制約がなくなるシーズン終了後にトレードを確定させるのである。

後日発表選手については当該球団間では5人から10人程度のリストが提示され、その中から選択することで合意はされている。

この場合6ヶ月以内にトレードを完結させる必要がある。6ヶ月以内にトレードの合意がなされなかった場合、金銭トレードとなる。また、この後日発表選手が自分自身となる場合も起こりうる(下記参照)。

後日発表選手は一般的にマイナーリーグの選手やジャーニーマンが対象となるが、まれにその時のスター選手が対象になる場合もある。後日発表選手としてトレードされたマイナーリーグの選手には後にメジャーで活躍したマイケル・ブラントリージェレミー・ボンダーマンスコット・ポドセドニックココ・クリスプモイゼス・アルージェイソン・シュミットデビッド・オルティーズらがいる。

特筆すべき後日発表選手編集

後日発表選手が自分自身となる場合編集

後日発表選手とトレードされ、後日発表選手が自分自身となって元のチームに戻った選手はMLB史上4人いる。

デーブ・ウィンフィールドと1994年のストライキ編集

野球殿堂入りしているデーブ・ウィンフィールドはキャリア晩年のトレードが、1994年のストライキによって複雑なものとなった。

当時ミネソタ・ツインズに所属していたが、1994年8月31日に後日発表選手とのトレードでクリーブランド・インディアンスに移籍した。ウィンフィールドが16試合以上出場した場合AA級の選手、1試合以上15試合以下の場合はA級の選手と交換トレードとなる条件であった。

ところが、算定期間中、ストライキのためシーズンの残り試合がすべて中止となってしまい、1試合も出場することなくシーズンが終了する。このためインディアンズはツインズに100ドルを支払い、インディアンズのゼネラルマネージャーがツインズのゼネラルマネージャーにディナーをおごることで決着したとされる(公式には、ウィンフィールドは金銭トレードでインディアンズに移籍したとなっている)[5]

参考文献編集

  1. ^ Jeremy Derfner (2000年8月3日). “What Is a Player To Be Named Later?” (英語). Slate. 2007年1月26日閲覧。
  2. ^ Steve Kroner (2006年4月9日). “20TH ANNIVERSARY: Brad Gulden / The original The original Humm-baby / Craig's fond label for scrub caught on” (英語). 2016年9月28日閲覧。
  3. ^ “Tiger-Cub Trade Even!” (英語). Toledo Blade: p. 16. (1987年10月24日). https://news.google.com/newspapers?id=OENPAAAAIBAJ&sjid=7QIEAAAAIBAJ&pg=4574,5584645&dq=himself+dickie+noles+trade&hl=en 2016年9月28日閲覧。 
  4. ^ The Transactions for 2005” (英語). 2016年9月28日閲覧。
  5. ^ Tom Keegan (1994年9月11日). “Owners try on global thinking cap”. The Baltimore Sun. 2012年10月7日閲覧。

外部リンク編集