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後藤総合車両所

後藤総合車両所(ごとうそうごうしゃりょうしょ)は、鳥取県米子市に所在する西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両基地および車両工場である。そのほか、島根県出雲市に出雲支所が存在する。

後藤総合車両所
基本情報
日本の旗 日本
所在地 鳥取県米子市
座標 北緯35度26分15.8秒 東経133度20分5.3秒 / 北緯35.437722度 東経133.334806度 / 35.437722; 133.334806
鉄道事業者 西日本旅客鉄道
帰属組織 米子支社
所属略号 米トウ、後、米
整備済み車両略号 後藤総、GT
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目次

概要編集

米子支社が管轄しており、車両工場がある本所と、車両基地がある運用検修センターおよび出雲支所に分かれている。

本所編集

後藤総合車両所の本所は、鳥取県米子市日ノ出町にある車両工場で、境線富士見町 - 後藤間に並行して敷地がある。敷地面積は82,271m2

米子支社管内の自社車両全車に加え岡山気動車区福知山電車区豊岡支所・嵯峨野観光鉄道京都丹後鉄道智頭急行若桜鉄道東海旅客鉄道(JR東海)大垣車両区配置の285系3000番台の車両検査・要部検査・改造および日本貨物鉄道(JR貨物)のディーゼル機関車のエンジンや井原鉄道一畑電車の部品検修・JR西日本に在籍するすべての気動車とディーゼル機関車に搭載されるディーゼルエンジンの整備を行っている。また、近畿車輛川崎重工業車両カンパニー新潟トランシスと提携して車両の新造業務も行っており、これまでにデハ7000系キハ120系アーバンネットワーク各線で運用されている221系207系などを製造した実績がある。

なお日本国有鉄道時代は「後藤工場」の名称であったが、 1985年3月20日に国鉄の全国工場再編成により、広島幡生多度津とともに工場から車両所(後藤車両所)に名称変更されて、JR西日本に継承された。

運用検修センター編集

後藤総合車両所運用検修センターは、鳥取県米子市目久美町にある車両基地で、山陰本線・境線の米子駅構内に敷地がある。敷地面積は39,572m2

車両基地内には扇形機関庫(せんけいきかんこ)転車台が残されており、現在も使用されている。

出雲支所編集

後藤総合車両所出雲支所は、島根県出雲市東神西町にある車両基地で、山陰本線西出雲 - 出雲神西間に位置している。敷地面積は146,000m2

東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮総合車両センター東大宮センターとともにJRでは数少ない特急形車両専門の車両基地である。かつては「出雲運転区」の名称で車両が配置されていたが、2000年に出雲鉄道部の下部組織となり出雲車両支部となったのち、2008年6月1日の出雲鉄道部廃止により本車両所の下部組織とされ、出雲支所に改称された。

島根県内では数少ない現役の転車台が設置されている。

車体に記される略号編集

整備済み車両の車体に記される略号
後藤総」または「GT」が記されている。
所属車両の車体に記される略号
米子支社の略号である「米」と、後藤の電報略号である「トウ」から構成され、旅客車は「米トウ」、貨車は「」、機関車は 「」である。なお、機関車については2010年6月頃より「米」の表記に順次戻されている。

所属車両編集

2017年4月1日現在[1][2]の所属車両は以下のとおりで、運用検修センターと出雲支所に分散して配置されている。

区所 電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
米子 0両 102両 9両 2両 7両 120両
出雲 90両 0両 0両 0両 0両 90両
全体 90両 102両 9両 2両 7両 210両

運用検修センター配置編集

気動車編集

 
キハ187系気動車
 
キハ126形気動車

客車編集

  • 12系客車(2両)
    • 800番台2両(スハフ12 801 + スハフ13 801)が配置されている。
    • かつては山陰本線の普通列車の多くは客車により運行されていたが、すべて電車・気動車に置き換えられたため現在は木次線トロッコ列車奥出雲おろち号」用のみとなっている。
    • スハフ13 801には運転台が設置され、専用機関車のDE15形2558号機などによる同編成のプッシュプル運転を可能としている。スハフ13 801は窓ガラスが取り払われたり、座席も木製のものに換えられるなど大規模に改造されてトロッコ車両となっているが、スハフ12 801は塗装と座席(急行運用時代にリクライニングシートに交換)以外はほぼ原型のままである。

貨車編集

機関車編集

  • DE10形ディーゼル機関車(3両)
    • 3両が配置され、車両基地内での入換などに使用される。そのうち1161号機は、後述のDE15形2558号機に続いて、2両目のトロッコ列車「奥出雲おろち号」カラーとなっており、検査などで使用できないときに使用される。
  • DE15形ディーゼル機関車(4両)
    • 4両が配置されているが一部は休車となっている。ラッセル式除雪車。2558号機は冬季以外にはトロッコ列車「奥出雲おろち号」の専用牽引機となる。また、ほかにラッセルヘッドに力士のイラストが描かれたものもあったが、2010年冬季シーズン前の整備で通常塗装に戻された。
  • DD51形ディーゼル機関車(2両)
    • 2両(1179,1186)が配置されている。
    • かつては多くの客車列車を牽引していたが、普通列車はすべて電車・気動車に置き換えられ、定期運用は寝台特急「出雲」を最後に消滅したため現在は臨時列車の牽引や車両基地内での入換などに使用される。
    • 1186号機はJR西日本に承継されてからお召し列車に4回運用された実績を持っており、2011年10月31日のお召し列車運転にあたって整備された際にはステップに日章旗を取り付けるための台座が設置された。

過去の配置車両編集

出雲支所配置編集

 
285系電車
 
381系電車
  • 285系電車(21両)
    • 0番台7両編成3本(I1 - 3編成)が配置され、寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」で運用される。
    • JR東海の大垣車両区に所属する3000番台7両編成2本(I4・5編成)も当支所に常駐して当所のJR西日本編成と共通運用され、これらの整備や定期検査のほかリニューアル工事もJR西日本に委託され後藤総合車両所で実施されている。ただし、名目上では名古屋工場が担当工場となっている。
  • 381系電車(68両)
    • 6両編成4本(パノラマ編成2本、サブ編成1本、吹田総合車両所日根野支所からの転入編成1本(現在は休車))、4+3両編成5本(ノーマル編成5本)、4両編成2本(ノーマル編成2本)、予備車1両が配置されている。組成変更が頻繁に行なわれるため、編成番号は付けられていない。
    • 特急「やくも」で運用され、休車となっている編成1本を除き、「ゆったりやくも」用のリニューアル車両または簡易改造車である。
  • クモヤ145形電車(1両)
    • 1両が配置されている。牽引車
    • 構内の入換のほか、出雲支所に所属する381系電車が車両工場(主に後藤総合車両所)へ入出場回送、試運転をする際に進行方向に制御車両が連結されていない場合に制御車両として使用される。

過去の配置車両編集

借り入れ車両編集

2008年3月から2010年3月まで京都総合運転所所属の113系4両編成1本を借入し、山陰本線の快速「通勤ライナー」に運用していたことがある。

歴史編集


脚注編集

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  1. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.194 - 195。ISBN 9784330787176
  2. ^ 「JR旅客各社の車両配置表」『鉄道ファン』2017年7月号、交友社
  3. ^ a b ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2010』交通新聞社、2010年。ISBN 978-4-330-14710-9

参考文献編集

  • 『 Rolling stock & machinery 』2007年7月号、日本鉄道車両機械技術協会、p.48 - 50。

関連項目編集