御嶽駅

東京都青梅市御岳本町にある東日本旅客鉄道の駅
御岳駅から転送)

御嶽駅(みたけえき)は、東京都青梅市御岳本町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)青梅線である[1]駅番号JC 69

御嶽駅
駅舎(2022年4月)
みたけ
Mitake
JC 68 沢井 (1.3 km)
(2.8 km) 川井 JC 70
地図
所在地 東京都青梅市御岳本町310
北緯35度48分5.2秒 東経139度10分58.4秒 / 北緯35.801444度 東経139.182889度 / 35.801444; 139.182889座標: 北緯35度48分5.2秒 東経139度10分58.4秒 / 北緯35.801444度 東経139.182889度 / 35.801444; 139.182889
駅番号 JC69
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 青梅線(東京アドベンチャーライン)
キロ程 27.2 km(立川起点)
電報略号 ミケ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
683人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1929年昭和4年)9月1日[2]
備考 無人駅自動券売機 有)
テンプレートを表示

武蔵御嶽神社御岳山高水三山などへのハイキングの入口である。

歴史 編集

駅構造 編集

島式ホーム1面2線を有する地上駅[1]。6両編成分の有効長を確保している。

青梅駅管理の業務委託駅JR東日本ステーションサービス委託)であったが、2016年4月1日より無人化された[6]自動券売機・簡易Suica改札機が入場用1台、出場用が2台設置されている。登山客が多いため、登山計画書提出箱が設けられている[1]

ホームは駅舎よりも一段高いところにあり、駅舎への通路は1番線の下をくぐる形となる。エレベーターなどのバリアフリー設備は設置されていない。列車は、各駅停車のほか、「ホリデー快速おくたま」号や行楽向けの臨時電車が停車する。

2019年2月15日のリニューアルオープンにより、待合室の整備がなされて情報発信スペースが追加された。また、コンコース強化とレンタルサイクルを設置した[7]。同年3月24日にリニューアルイベントを実施[9]

のりば 編集

番線 路線 方向 行先 備考
1   青梅線 下り 鳩ノ巣奥多摩方面
2   青梅線・中央線 上り 拝島立川新宿東京方面 一部列車は1番線

(出典:JR東日本:駅構内図

当駅始発青梅・立川方面行きの上り普通電車(平日朝の一部電車を除く)は1番線から発車する。それぞれホームに乗車口が表示されている。以前設定されていた当駅始発の「ホリデー快速みたけ」号も1番線から発車していた。

JR青梅線の前身、青梅電気鉄道の終着駅であり、ホームは広く、奥多摩方には両側に階段のある臨時降車口もあった。毎年12月31日深夜から翌1月1日未明にかけ、立川 - 御嶽間で終夜運転(初詣列車)が実施される。

2番線外に待避線が1本あり、回送電車の待避などに利用されていたが、2019年に使用停止となり、その後、廃止、撤去された。

利用状況 編集

2014年(平成26年)度の1日平均乗車人員683人である。

近年の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 986 [* 1]
1991年(平成03年) 956 [* 2]
1992年(平成04年) 956 [* 3]
1993年(平成05年) 904 [* 4]
1994年(平成06年) 888 [* 5]
1995年(平成07年) 858 [* 6]
1996年(平成08年) 819 [* 7]
1997年(平成09年) 771 [* 8]
1998年(平成10年) 712 [* 9]
1999年(平成11年) 678 [* 10]
2000年(平成12年) [JR 1]633 [* 11]
2001年(平成13年) [JR 2]611 [* 12]
2002年(平成14年) [JR 3]617 [* 13]
2003年(平成15年) [JR 4]603 [* 14]
2004年(平成16年) [JR 5]593 [* 15]
2005年(平成17年) [JR 6]591 [* 16]
2006年(平成18年) [JR 7]589 [* 17]
2007年(平成19年) [JR 8]606 [* 18]
2008年(平成20年) [JR 9]607 [* 19]
2009年(平成21年) [JR 10]622 [* 20]
2010年(平成22年) [JR 11]615 [* 21]
2011年(平成23年) [JR 12]658 [* 22]
2012年(平成24年) [JR 13]669 [* 23]
2013年(平成25年) [JR 14]706 [* 24]
2014年(平成26年) [JR 15]683 [* 25]

駅周辺 編集

御嶽駅近辺には玉堂美術館、せせらぎの里美術館、御岳美術館など美術館が多い。

この地域は御岳渓谷として、多摩川と青梅街道にはさまれる形で遊歩道が整備されていて、喫茶店ギャラリーがあり、ハイキングをしたり、カヌーに興じる人たちもいる。

バス路線 編集

都営バスの「御嶽駅前」停留所と、西東京バスの「御岳駅」停留所が設けられている。

その他 編集

  • 御岳駅 - ケーブル下間の西東京バスと御岳登山鉄道(ケーブルカー)の往復乗車券をセットにした「駅からパック」は、2010年3月31日をもって発売中止となった。
  • 1985年5月、つげ義春が家族と共に訪れ、駅前の渓谷美に感動、多くの渓谷を見てきたがここ以上のものはないと絶賛している。つげはこの場所で石拾いを試みたが、のちに映画化までされた作品『無能の人』シリーズのモチーフとなった[注釈 1]

隣の駅 編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)
  青梅線(東京アドベンチャーライン)
特別快速「ホリデー快速おくたま」(臨時列車のみ)
青梅駅 (JC 62) - 御嶽駅 (JC 69) - 奥多摩駅 (JC 74)
各駅停車
沢井駅 (JC 68) - 御嶽駅 (JC 69) - 川井駅 (JC 70)

脚注 編集

記事本文 編集

注釈 編集

  1. ^ 『無能の人』あとがき(日本文芸社)・雨の日の風景は鉄道ファンに人気である。

出典 編集

  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日、23頁。 
  2. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、10-11頁。 
  3. ^ a b (監修)「鉄道の日」関東実行委員会『駅の旅物語 関東の駅百選』(初版)人文社、2000年10月14日、62-63,228頁。ISBN 4795912807 
  4. ^ 「鉄道記録帳2002年2月」『RAIL FAN』第49巻第5号、鉄道友の会、2002年5月1日、24頁。 
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-123-6 
  6. ^ a b 平成28年第2回奥多摩町議会定例会 会議録” (PDF). 奥多摩町. 2018年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月31日閲覧。
  7. ^ a b 青梅線 御嶽駅リニューアルオープンについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2019年2月15日。 オリジナルの2019年2月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190218060111/https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20190215/20190215_info004.pdf2019年4月8日閲覧 
  8. ^ 青梅線 御嶽駅に「名誉駅長」を配置します!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2020年3月27日。 オリジナルの2020年3月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200327072254/https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20200327/20200327_info001.pdf2020年3月27日閲覧 
  9. ^ 青梅線 御嶽駅リニューアルイベントについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2019年3月14日。 オリジナルの2019年4月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190403001901/https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20190314/20190314_info001.pdf2019年4月8日閲覧 

利用状況 編集

  1. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  2. ^ 青梅市の統計 - 青梅市
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

関連項目 編集

外部リンク 編集