微小変化群(びしょうへんかぐん、: Minimal change disease)とはネフローゼ症候群を生じる腎臓疾患の一つ。リポイドネフローゼ: lipoid nephrosis)とも言われる。

微小変化群
概要
診療科 腎臓学
分類および外部参照情報
ICD-10 N00-N08 最後に.0が付く
ICD-9-CM 581.3
DiseasesDB 8230
MedlinePlus 000496
eMedicine med/1483

疫学 編集

  • 若年者に多い。小児ネフローゼの多くを占める。
  • 30代での発症も多く、80代の発症も報告されている。

おもな症状 編集

  • 全身倦怠感、食欲不振、体重増、浮腫、多尿(初期)。
  • 多くの場合ネフローゼ症候群をきたす。微量の血尿を伴う場合もある。

検査 編集

尿蛋白の種類はアルブミンが多い。
尿蛋白選択性は高い(「尿蛋白選択性が良い」とも言う)〜大分子の蛋白が尿中に排泄されない

治療 編集

  • 入院、安静臥床。
  • 副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)が良く効くことが多い。
  • ステロイドは0.8〜1.0mg/kg/日を投与し、寛解後は2週間から4週間毎に減量する。
  • 食事療法…蛋白質制限および塩分制限。塩分は1日3g〜5g、摂取カロリーは35kcal/kg/日。

(但し寛解後の食事制限は無い。腎臓食=常食になる)

再発 編集

  • 個人差はあるが、ストレスや疲労、日焼けや風邪をひく事で再発する場合がある。
  • 寛解後5年間は再発リスクが高い。
  • ステロイド投与による寛解誘導時に再発した場合ステロイド量は40mg前後まで増量する。
  • 寛解後10年経過した後でも再発の事例がある。

関連 編集

11歳9カ月で発症。プレドニン服用で改善。その後再発を繰り返していたが、20歳以降再発みられず。49歳2カ月にて浮腫、体重増加が出現。尿蛋白+++〜++++等微小変化群の疑いにて検査中です。