微斜長石

長石グループの鉱物

微斜長石(びしゃちょうせき、microcline、マイクロクリン)は、鉱物ケイ酸塩鉱物)の一種。長石グループの鉱物で、三斜晶系カリ長石

微斜長石
微斜長石
微斜長石
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 KAlSi3O8
結晶系 三斜晶系
へき開 二方向に完全
モース硬度 6
光沢 ガラス光沢
白色
条痕 白色
比重 2.6
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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化学組成は KAlSi3O8。同じ組成で単斜晶系のものは正長石だが、肉眼で両者の区別はできない。高温で形成された場合には、Na をやや多く含むサニディン(玻璃長石)になる。

火成岩変成岩に含まれる造岩鉱物

天河石 編集

青緑色の微斜長石を天河石amazoniteアマゾナイト)といい、微量のによって色付いている。北アメリカ・ブラジルで産出。古代エジプトで宝石として利用されていた[1]。緑青色の強いものは翡翠に類似し、空青色の強いものはトルコ石の色に類似している。

 
天河石(アマゾナイト)

脚注 編集

  1. ^ 『世界原色百科辞典 第一巻』【アマゾナイト】

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集