志布志駅
志布志駅(しぶしえき)は、鹿児島県志布志市志布志町志布志にある、九州旅客鉄道(JR九州)日南線の駅である。同線の終着駅[2]。事務管理コードは▲941909。
志布志駅 | |
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駅舎(2018年4月) | |
しぶし Shibushi | |
◄大隅夏井 (4.4 km) | |
鹿児島県志布志市志布志町志布志二丁目28-11[1] | |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■日南線 |
キロ程 | 88.9 km(南宮崎起点) |
電報略号 | シシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
7人/日(降車客含まず) -2015年- |
乗降人員 -統計年度- |
25人/日 -2015年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)3月30日[2] |
備考 | 無人駅[2] |
志布志駅 | |
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しぶし Shibushi | |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
開業年月日 |
志布志線- 1925年(大正14年)3月30日 大隅線 - 1935年(昭和10年)10月28日 |
廃止年月日 |
志布志線 - 1987年(昭和62年)3月28日 大隅線 - 1987年(昭和62年)3月14日 |
乗入路線 | |
所属路線 | 志布志線 |
キロ程 | 38.6 km(西都城起点) |
◄中安楽 (3.1 km) | |
所属路線 | 大隅線 |
キロ程 | 0.0 km(志布志起点) |
(5.5 km) 菱田► |
歴史
編集- 1925年(大正14年)3月30日:鉄道省志布志線大隅松山駅 - 当駅間開通時に終着駅として開設[3]。
- 1935年(昭和10年)
- 1938年(昭和13年)10月10日:(旧)古江線(後の大隅線の一部)古江 - 串良間改軌に伴い、(旧)古江線・古江東線を合わせて古江線とする。
- 1949年(昭和24年)6月4日:昭和天皇の戦後巡幸があり、鹿屋駅発、志布志駅着のお召し列車が運行[4]。
- 1955年(昭和30年)3月31日:2代目駅舎に改築。
- 1963年(昭和38年)5月8日:日南線南宮崎駅 - 北郷駅間開通、志布志線当駅 - 北郷間を同線へ編入(日南線全通)[3]。
- 1972年(昭和47年)9月9日:古江線当駅 - 国分駅間延伸。同時に大隅線へ改称(同線全通)[3]。
- 1987年(昭和62年)
- 1990年(平成2年)2月20日:北東方向に約70m移設[3][5]。
- 1992年(平成4年)頃:無人駅化[6]。
- 1997年(平成9年)7月末:キヨスク撤退[7]。
- 2009年(平成21年)8月8日:駅舎内に志布志市総合観光案内所オープン[3][8]。
- 2018年(平成30年)4月15日:駅前バスターミナル使用開始[9]。
- 2022年(令和4年)4月1日:宮崎支社発足、鹿児島支社から同支社へ移管[10]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と側線4本を有する地上駅。夜間に列車が1本留置される。夜21時半過ぎに到着した列車が翌朝5時台の始発となる。
現駅舎(写真「3代目駅舎」参照)とホームは志布志線・大隅線廃止後の1990年(平成2年)に日南線専用として新設されたもの[3]。駅舎は終着駅らしくホームと直角に立っている。なお現駅のホームは旧駅構内貨物用引込線を利用して建設されたため、現駅舎は旧駅舎(写真「2代目駅舎」参照)のあった場所から約70メートル北東の場所に、建物自体の向きも上記の通り90度向きを変えた形で、建替えられた[3]。またこれにより日南線は起点側(大隅夏井駅方面)へ約40m短くなった。
駅前バスターミナルは3ヶ所に分散していたバス停の集約目的で志布志市が整備したもので、2018年(平成30年)4月15日より運用が開始された。工事費は約6,100万円であった[9]。
旧志布志駅は機関区[3]・車掌区・保線区があり、転車台も備えていた。キヨスクもあり、弁当も売っていた。駅舎のあったホームが1番線、上架橋を渡ると2・3番線の両面ホームがあり、更にその向こう(海側)は広大な貨物操車場であった[3]。1・2番線は志布志線・日南線共通の上下線として使用され、3番線が大隅線であった。
山側から降りて来る広い通り「駅前通り」が商業施設「サンポートしぶしアピア」前の大通りと交わるまさにその交差点の所が旧駅舎・ホームがあった場所である。なお、後者は志布志線と大隅線が平行して走っていた軌道敷き跡地を利用してつくられたものである。
また、旧志布志機関区の跡地の一部には「志布志鉄道記念公園」が整備されており、C58 112・ヨ8951・キハ52 130が静態保存されている。以前は志布志運動公園横に展示してあったが、この公園整備と共に、2000年(平成12年)頃に現位置に移動した。2008年(平成20年)頃からは有志による車体整備が行われている。
2009年(平成21年)8月8日、駅舎内の約35㎡のスペースをJRから市が無償で借り受け、志布志市総合観光案内所がオープンした[8]。観光案内所では、無料で自転車が借りられる。
種田山頭火の句碑『一きれの雲もない空のさびしさまさる』が2010年(平成22年)に建立された。
2022年(令和4年)の組織改正に伴い、日南線が宮崎支社管轄となったため、大隅夏井駅と並び、鹿児島県内で同支社が管轄する駅となった。
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駅舎とバスターミナル
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改札口
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駅構内
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志布志鉄道記念公園
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C58 112
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ヨ8951
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キハ52 130
利用状況
編集年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
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2007 | 14 | 38 |
2008 | 14 | 38 |
2009 | 14 | 36 |
2010 | 11 | 32 |
2011 | 11 | 32 |
2012 | 10 | 29 |
2013 | 9 | 29 |
2014 | 9 | 28 |
2015 | 7 | 25 |
駅周辺
編集駅正面にあるサンポートしぶしアピアは日用品店、ゲームセンターや100円ショップが入居している。以前は2階が映画館であったが、現在は多目的ホールの他、競艇場外発売場オラレ志布志が入居している。駅左側には森に囲まれた大きな緑地公園がある。
- 志布志駅前バス停留所(鹿児島交通)
- サンポートしぶしアピア
- オラレ志布志(競艇場外発売場)
- 志布志港:東京・大阪・奄美・沖縄と結ぶ大型カーフェリー(大阪のみ旅客輸送も実施)やコンテナ船及びその他貨物船(外航・内航)が行き交っている。
- 志布志市役所
- 志布志郵便局
- 枇榔島:亜熱帯性植物の繁殖地で、島全体が国の天然記念物に指定されている。
- 大慈寺:廃仏毀釈のため1869年(明治2年)廃寺となったが10年後に再興された。旧薩摩藩屈指の名刹として知られた寺。
- 宝満寺:同じく1869年(明治2年)廃寺となった。寺として再興はされなかった。しかし住民有志により祈祷所が建立され、旧4月8日の釈迦祭も行われている。旧境内には現在でも仁王像や石橋等が残っており、深遠な雰囲気を残す公園となっている。
- 鹿児島県立志布志高等学校
- 尚志館高等学校:西へ約3km
隣の駅
編集- 九州旅客鉄道(JR九州)
- ■日南線
- ■快速「日南マリーン号」・■普通
- 大隅夏井駅 - 志布志駅
- ■快速「日南マリーン号」・■普通
かつて存在した路線
編集脚注
編集- ^ 鹿児島県. “志布志駅(駅舎)” (日本語). 鹿児島県 2018年5月9日閲覧。
- ^ a b c d e JR全駅・全車両基地 No.44、p.27。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n JR全駅・全車両基地 No.44、p.11。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年8月1日、176頁。ISBN 4-88283-111-2。
- ^ “企画[南風録]終着駅に思いさまざま、JR志布志駅に雑記帳”. 南日本新聞 (南日本新聞社): p. 朝刊. (1997年10月24日)
- ^ “企画[記者の目]ゴーゴー日南線 / 志布志・野平”. 南日本新聞 (南日本新聞社): p. 朝刊. (1997年8月14日)
- ^ a b “志布志駅に案内所/志布志市、「観光拠点に」=JR日南線沿線初”. 南日本新聞 (南日本新聞社). (2009-08-09 (朝刊))
- ^ a b 「バスターミナル運用開始 志布志駅前 市が整備 利便性向上に期待」『南日本新聞』2018年4月18日25面。
- ^ “JR九州が組織強化へ 名称変更し「宮崎支社」発足”. 宮崎 NEWS WEB. NHK (2022年4月1日). 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月1日閲覧。
- ^ 鹿児島県統計年鑑
参考文献
編集- 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日。
関連項目
編集外部リンク
編集- 志布志駅(駅情報) - 九州旅客鉄道
- 志布志市総合観光案内所
- 思い出の国鉄(日南線) タイム4:22~、志布志線・大隅線も走っていた頃の志布志駅
- railways70 志布志駅でのディーゼルカー
- railways70 志布志駅出発直後や到着直前、また同駅操車場でのSL
- slkyoto.exblog.jp 志布志機関区の転車台