志明院(しみょういん)は、京都市北区雲ケ畑にある真言宗系の単立寺院。山号を岩屋山、寺号を金光峯寺という。通称は岩屋不動。本尊は不動明王。淳和天皇の勅願に依り弘法大師(空海)の直作と伝えられている。

志明院
志明院山門.jpg
山門
所在地 京都市北区雲ケ畑出谷町261
位置 北緯35度8分9.9秒
東経135度42分33.6秒
座標: 北緯35度8分9.9秒 東経135度42分33.6秒
山号 岩屋山
院号 志明院
宗派 真言宗単立
本尊 不動明王
創建年 白雉元年(650年
開基 役行者
正式名 岩屋山金光峯寺志明院
別称 岩屋不動、岩屋山志明院
法人番号 7130005001676 ウィキデータを編集
志明院の位置(京都府内)
志明院
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なお、山門から先は霊場なので撮影、飲食、ペットの同伴は禁止されている。

日本有数の魔所、都から追われた魑魅魍魎の最後の砦と云われている。

作家の司馬遼太郎が新聞記者だった頃、志明院に宿泊した時の奇っ怪な体験をエッセイにしている。司馬は後年アニメの宮崎駿監督との対談時にその話しをし、アニメ映画「もののけ姫」の着想になったといわれている。

歴史編集

白雉元年(650年)に修験道の開祖とされている役行者(役小角)が創建し、天長6年(829年)に淳和天皇の勅願により弘法大師(空海)が再興したと伝わる。

根本中院本尊眼力不動明王は宇多天皇の勅願により菅原道真公一刀三礼の彫刻で、以来皇室勅願所として崇敬深く、秘仏として即位に際し勅使を迎え開扉され、宝祚延長、万民安穏の祈願を籠めた。

高さ約30mの大岩窟、神降窟(しんこうくつ)があり、護摩洞窟とも称されている。

皇室の崇敬も深く、鴨川の始まり最初の一滴、源水である神降窟の湧水を敬い、水神を祀り、清浄な鴨川の御用水を祈願された。

日本最古不動明王顕現の神秘霊峯で、代々の勅願寺(ちょくがんじ)である。

諸堂が点在していて、岩屋山全体が修験の山岳道場となっている。

境内には、奇岩や怪石が多い。

寺伝では、少なくとも1550年頃までは谷々を埋める坊だけでも40数軒あり、相当な巨刹であったとされる。

水の伝説として有名な歌舞伎十八番「鳴神(なるかみ)」の鳴神上人が、龍神を閉じ込めた所と云われている。

楼門「岩屋山」の扁額の字は小野道風の書。金剛力士像は運慶とその実子・甚慶の作と云われている。

4月29日に大法要志明院大祭(石楠花祭とも呼ばれている)が行われる。山伏姿の男女行者らが、錫杖を手に般若心経を唱える中、住職により柴灯大護摩に護摩木が投じられる。残り炭がくすぶる中を、住職を先頭に信者が無病息災を祈願して裸足で火渡りが行われる。

境内のシャクナゲ林は、4月下旬から5月上旬頃が見頃である。

京都市指定の天然記念物「岩屋山志明院の岩峰植生」は、境内南側、岩屋山に続く尾根上のチャートを基岩とした薄い表土壌に育成している自然植生である。周辺は、貧栄養の土壌でも育成できるヒノキ、ゴヨウマツ、ホンシャクナゲ、ヒカゲツツジなどの植物で構成されている。特にホンシャクナゲは低木のかなりの部分を占めており、その低木林となっている部分もみられる。本植生は、貧栄養の土壌という限られた条件でしか成立しないだけでなく、今もなお自然の状態が保たれ、更新していく点で重要である。

ホンシャクナゲ、ヒカゲツツジは日本固有種である。

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