忘れじの歌』(わすれじのうた)は宝塚歌劇団ミュージカル作品。1938年初演。

ストーリー 編集

※『宝塚歌劇100年史(舞台編)』の1982年・宝塚バウホール公演[1]参考。

新進画家のダルメンとジェーンは互いに愛し合っていたが、歌姫のメルバがダルメンに愛の歌を捧げたことから、人々の噂の渦に巻き込まれ誤解したまま別れてしまう。戦争が二人を遠くに隔てたが、戦争で傷つき失明したダルメンのため、ジェーンは名前を偽り彼の付き添い看護士となるのであった。傷ついた恋人に献身的な愛を捧げる女性との純愛物語が描かれる。

上演記録 編集

1938年星組
1月1日から1月31日まで宝塚大劇場[2]、3月3日から3月29日まで東京宝塚劇場[3]、4月1日から4月10日まで名古屋宝塚劇場[4]、10月23日から10月30日まで静岡宝塚劇場[4]で公演。
宝塚の形式名は「オペレツト[2]」、宝塚は8場[2]
宝塚の併演作品は『満州より北支へ[2]』、東京は『さくら娘[3]』(宝塚未公演の作品[3])と『満州より北支へ[3]』、名古屋は『五人道成寺[4]』と『満州より北支へ[4]』、静岡は『寶三番叟[4]』と『寶塚をどり[4]』。
1967年・雪組
1月2日から1月29日まで新宿コマ劇場[5]、3月2日から3月23日まで宝塚大劇場[6]で公演。
宝塚の形式名は「ミュージカル・ロマンス[6]」、宝塚は9場[6]
併演作品は『タカラジェンヌに乾杯![5][6]
1982年・星組
2月21日から3月7日まで宝塚バウホール[1]で公演。
形式名は「バウ・ミュージカル[1]」。2幕[1]

スタッフ 編集

1938年・宝塚大劇場公演(スタッフ) 編集

1938年・東京宝塚劇場公演(スタッフ・主な人物) 編集

  • 白井鐵造[3]

1938年・名古屋宝塚劇場公演(スタッフ・主な人物) 編集

  • 白井鐵造[4]

1938年・静岡宝塚劇場公演(スタッフ・主な人物) 編集

  • 白井鐵造[4]

1967年・新宿コマ劇場公演(スタッフ・主な人物) 編集

  • 白井鐵造[8]

1967年・宝塚大劇場公演(スタッフ) 編集

1982年(スタッフ・主な人物) 編集

スタッフ

出演者 編集

1938年・宝塚大劇場(主な配役) 編集

1967年・宝塚大劇場公演(主な配役) 編集

1967年・新宿コマ劇場公演(雪組と特別出演者) 編集

  • 雪組は選抜スターのみ[10]
  • 八汐路まり[10]

1982年(主な配役) 編集

主な出演者

(専科)小柳日鶴

(星組)宝城さゆり高瀬美亜吹雪仁美夏美よう綾羽絽美藤花雪絵あずみれいか隼れん加彩りか匠鴻加茂川志ぶき鞠村奈緒夏野陽子花愛望都洲悠花久留美純湖映佳奈子

主な楽曲 編集

  • 思い出はいつまでも
  • 忘れじの歌
  • 思い出の歌
  • 幾たび迷いし心
  • 美しき筆のあとに

(作詞:白井鐵造 作曲:中元清純)

  • 魅惑の女王メルバ

(作詞:大関弘政 作曲:中元清純)

  • 珠数の唄

関連

  • 忘れじの歌(アニー・ローリー)Annie Lawrie 葦原邦子[11]
  • 忘れじの歌   

(作詞:白井鐵造 作曲:髙井良純)

『宝塚歌劇-戦後編- OH TAKARAZUKA!!』(CD3枚組・COCA-11212B) DISC3 歌唱:真帆志ぶき

(関連)曲

主な放送

  • 忘れじの歌(バウ・ミュージカル) 1982年 星組宝塚バウホール公演 タカラヅカスカイステージほか

脚注 編集

参考文献 編集

  • 編集発行人:橋本雅夫『宝塚歌劇の60年別冊・年譜 最近の10年』宝塚歌劇団、1974年。 
  • 編集:森照実春馬誉貴子相井美由紀山本久美子、執筆:國眼隆一『宝塚歌劇90年史 すみれの花歳月を重ねて』宝塚歌劇団、2004年4月20日。ISBN 4-484-04601-6 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0