急成長階層
急成長階層(きゅうせいちょうかいそう、英: fast-growing hierarchy、急増加関数(きゅうぞうかかんすう)とも訳される)および拡張グジェゴルチク階層(かくちょうぐじぇごるちくかいそう、英: extended Grzegorczyk hierarchy)とは、順序数 α に対して fα: N → N ( N は 自然数 )を定める関数の階層である。最も標準的なものは、全てのα< ε0に対しての拡張である Wainer階層である。
定義編集
急成長階層fαは、次のように定義される。
ここで、 とし、 は、極限順序数αの基本列のn番目とする。
Wainer階層編集
Wainer階層は、α ≤ ε0となるαに対し、次のように基本列を定義する事によって得られる急成長階層である。
カントール標準形で書かれている極限順序数λ<ε0 の基本列λ[n]は
- λ=ωα1+...+ωαk-1+ωαk のとき、 λ[n]=ωα1+...+ωαk-1+ωαk[n] (但し、α1≥...≥αk-1≥αk)
- λ=ωα+1のとき、λ[n]=ωαn
- λ=ωα(αは極限順序数)のとき、λ[n]=ωα[n]
- λ=ε0のとき、基本列λ[n]は、
- λ[0]=1
- λ[n+1]=ωλ[n]
例編集
(1.を使用)
(3.を使用)
(2.を使用)