性的同一性と性自認の一覧

この項では性的マイノリティ(性的少数者)、性的マジョリティー(性的多数者)の一覧をA~Zの順で解説していく[備考 1]

なお、それらを表現する適切な語が存在しない指向も存在する。

最低限の知識解説 編集

 
ジェンダー・ブレッドマン性同一性性的指向性別ジェンダー表現はそれぞれ異なったものになりうることを説明するために用いられる図。
性的指向とは、簡単に言うと恋愛感情、性的感情がどのような性に向いているかを示すものである。例、性的マジョリティー(多数派)の男性の場合、恋愛感情は女性、性的感情は女性になる。
 
セクシャリティの三角形 ― 上下は他者に対して性的な魅力を感じるかどうかの度合いを、左右は性的指向が同性/異性かを示している。この図においては、下の頂点がアセクシュアルを、左の頂点が同性愛を、右の頂点が異性愛を、上辺が両性愛に当たる。
  • 性的指向と恋愛的指向の違い
「性的なもの(性的指向)」と「ロマンチックなもの(恋愛的指向)」に分けて考える場合もあり[1]、これは「Split Attraction Model(SAM)」と呼ばれ、主にアセクシュアルのコミュニティでよく用いられている[2]。恋愛的指向も含めた性的マイノリティの総称として「GSRMs」[3][4][4]が使われることもある。具体的には、性的に誰にも惹かれない人を「アセクシュアル」というのに対して、恋愛的に誰にも惹かれないのは「アロマンティック」といった表現となる[5][2][6]。性的指向と恋愛的指向が一致しないことは「クロス・オリエンテーション(cross orientation)」と呼ばれる[7]
人間の性を「男」と「女」のどちらかに分類する社会規範。↔社会における男女二元論的な規範とは異なるかたちで自分を認識したり、表現したりする人の総称として「ジェンダー・ノンコンフォーミング」があり、ジェンダークィアと違ってアイデンティティとしてだけでなく特定のグループや表現、パターンを指すことが多い[8]

ジェンダー・ノンコンフォーミング

  • 性自認(ジェンダー・アイデンティティ)
性自認とは、自分自身が思っている性別のこと[要出典]。例、出生時の性別と性自認が同じ女性の場合、性自認は女性になる。
自分自身が他の人に見せる性別表現。例、服,仕草,声色,一人称,髪型など
主に恋愛感情の表現で使われる。
  • セクシュアル(セクシュアリティー)
主に性的指向の表現で使われる。
  • 性別(生物学的性,セックス)
出生児の身体的性別。基本、雄か雌
異性愛と性別二元制に違和感を覚える人々の自称、ならびにこれらの規範の外にいる人々を指す学術用語。クィア理論も参照。
  • LGBTs,LGBTQ+など
レズビアンとゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーにくわえ、これらの枠組みに含まれない人々も含めた、性的マイノリティーの総称。なお、Qは、クエスチョニング(後述)またはクィアを指す。
  • SOGI(そじ そぎ)
SO(Sexual Orientation)が性的指向、GI(Gender Identity)が性自認を表すもの。主に日本語において用いられる[要出典]
  • 「S」「G」「R」「M」「D」「SO」「GI」
左から、セクシュアリティー、ジェンダー、ロマンティック、マイノリティー、ダイバーシティー、性的指向、性自認。となっていて、これを組み合わせることで、自分のアイデンティティーを説明することができる。
例,「GSRM」→ジェンダーとセクシュアリティ(性的指向)、ロマンティック(恋愛指向)においてマイノリティとされる人
「SOGI」→上参照
「MSGI」→性的指向と性自認においてマイノリティとされる人[要出典]
「S&G」→(さまざまな)性的指向と性自認など[要出典]
  • 性的指向、恋愛的指向、性自認、性表現、性別の重複性
アイデンティティーは性的指向、恋愛的指向、性自認、性表現が一つ一つ独立し、全てを合わせてその人のアイデンティティーになるというもの。表参照
指向
性別 インターセックス ・・・
性自認 シスジェンダー トランスジェンダー バイジェンダー Xジェンダー ・・・
性表現 男性 女性 中性 無性 ・・・
性的指向 ヘテロセクシュアル レズビアン ゲイ アセクシュアル ・・・
恋愛的指向 ロマンティック アロマンティック デミロマンティック リスロマンティック ・・・

このような語を組み合わせることで、別のあるいはより詳細な指向性を表現することができる。例,「雄、トランスジェンダー、中性、レズビアン、ロマンティック」などや、「インターセックス、シスジェンダー、無性、アセクシャル、リスロマンティック」など[要出典]

一言で作られているものは、デミアンドロロマンティック(強く情緒的に結びついた男性に対してのみ恋愛感情をいだく指向性)や、グレーバイロマンティック(両性に対して恋愛感情をいだくが、その程度や頻度が高くない指向性)などがある[要出典]

表記 編集

性的指向の場合

  • 指向名〈マイノリティーは太字〉(英語表記)(別名) フラッグ(画像)
(恋愛的指向(どのような性に),性的指向(どのような性に))[備考 2]

恋愛的指向の場合

  • 指向名〈マイノリティーは太字〉(英語表記)(別名) フラッグ(画像)
(恋愛的指向(どのような性に),性的指向(どのような性に))[備考 3]


性自認の場合

  • 指向名〈マイノリティーは太字〉(英語表記)(別名) フラッグ(画像)
(出生児性別,性自認)(性表現))[備考 4]

性表現の場合

  • 指向名〈マイノリティーは太字〉(英語表記)(別名) フラッグ(画像)
(出生児性別,性自認)(性表現))[備考 5]

性的指向 (Sexual Orientation) 編集

〈マイノリティーなものは太字〉
(有(流動的),有(流動的))[備考 6]
(有,無)[備考 7][12][13]
  • オートセクシュアル[14]
(有(自分),有(自分))[備考 8]
(有(男女など),有(男女など))[備考 9][15]
(不確定,無)[備考 10]
(稀,稀)[備考 11]
(有(男性),有(男性))(性自認 男性)[備考 12][17]
(基本無,基本無)[備考 13]
(有(基本異性),有(基本異性))[備考 14]
(有(異性),有(異性))[備考 15]
  • ホモフレキシブル(和製英語)[9]
(有(基本同性),有(基本同性))[備考 16]
(有(女性),有(女性))(性自認,女性)[備考 17]
(不確定,有(異性))[備考 18]
(有,有)[備考 19]
(有(物),有(物))[備考 20]
(有(全),有(全))[備考 21]
(有(全),有(全))[備考 22]
(有(全),有(全))[備考 23]
  • クワセクシュアル(quoisexual)(クォイセクシュアル)
(不確定,不確定)[備考 24][12]
(流動,流動)[備考 25]

恋愛的指向(romantic orientation) 編集

〈マイノリティーなものは太字〉
  • アンドロロマンティック(Androromantic)
(有(男性),不確定)[備考 26]
(無,無)[備考 27]
  • バイロマンティック(Biromantic)
(有(男女),不確定)[備考 28]
(有(自分自身),不確定)[備考 29]
(無,不確定)[備考 30]
  • グレーロマンティック(Grayromantic)
(少し有,不確定)[備考 31]
  • ガイノ(ジノ)ロマンティック(Gynoromantic)(ガイネロマンティック(gyneromantic))
(有(女性),不確定)[備考 32]
  • ヘテロロマンティック(Heteroromantic)
(有(異性),不確定)[備考 33]
  • ホモロマンティック(Homoromantic)
(有(同性),不確定)[備考 34]
  • リスロマンティック(りすろまんてぃっく,Lithromantic) (アコイロマンティック(akoiromantic),アプロマンティック(apromantic))[24]
(有,不確定)[備考 35]
  • パンロマンティック(Panromantic)
(有(全ての性,不確定)[備考 36]

性自認 (Gender Identity) 編集

〈マイノリティーなものは太字〉
(男女,不特性)[備考 37]
(男性,男女 女性,男女)(個人差有り)[備考 38]
(男性,男性 女性,女性)(男性は男性的,女性は女性的)[備考 39]
(男性,男性~女性 女性,女性~男性)(その時の性自認)[備考 40]
(男女,中性)(基本中性)[備考 41]
(男女,無性)(基本中性)[備考 42]
  • ノンバイナリー(non-binary)
(男女,中性,両性,不定性,無性など)[備考 43][26][8]
(男性,中性~女性)(基本女性的)[備考 44]
(女性,中性~男性)(基本男性的)[備考 45]
(男性,女性 女性,男性)(基本的に性自認に準ずる)[備考 46][31][32]
  • トランスジェンダー男性(Female to Male,FtM)
(女性,男性)(基本男性)[備考 47]
  • トランスジェンダー女性(male to female,MtF)
(男性,女性)(女性)[備考 48]
(男女,男女以外)(中性,両性,不定性,無性など)[備考 49][12]

性表現(sexual expression) 編集

〈マイノリティーなものは太字〉

その他 編集

フラッグ 編集

可読性を損なうかもしれない長い表
性的同一性
性的指向 恋愛的指向 性自認 性表現 その他
  1. ^
     
    アセクシュアル
  2. ^
     
    バイセクシュアル
  3. ^
     
    ゲイ(LGBTフラッグ)
  4. ^
     
    デミセクシュアル
  5. ^
     
    ヘテロフレキシブル
  6. ^
     
    ヘテロセクシュアル
  7. ^
     
    レズビアン
  8. ^
     
    リスセクシュアル
  9. ^
     
    モノセクシュアル
  10. ^
     
    オムニセクシュアル
  11. ^
     
    ポリアモラス
  12. ^
     
    パンセクシュアリティー
  13. ^
     
    パンセクシュアリティー
  14. ^
     
    セクシュアルフルイディティ
  1. ^
     
    アロマンティック
  2. ^
     
    デミロマンティック
  1. ^
     
    バイジェンダー
  2. ^
     
    シスジェンダー
  3. ^
     
    ジェンダーフルイド
  4. ^
     
    インタージェンダー
  5. ^
     
    ニュートロイス
  6. ^
     
    トランスフェミニン
  7. ^
     
    トランスマスキュリン
  8. ^
     
    トランスジェンダー
  9. ^
     
    Xジェンダー
  1. ^
     
    ストレートアライ
  2. ^
     
    クエスチョニング

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ “恋愛対象と性的対象が一致しない”セクシュアリティの苦悩。「矛盾した感情に、毎日がストレスフル」”. HUFFPOST (2020年7月16日). 2022年4月21日閲覧。
  2. ^ a b What Is The Split Attraction Model?”. Betterhelp (2020年11月19日). 2021年4月17日閲覧。
  3. ^ Lapointe, Alicia (2016). Critical Concepts in Queer Studies and Education. New York: Palgrave Macmillan US. pp. 205–218. ISBN 978-1-137-55424-6. https://doi.org/10.1057/978-1-137-55425-3_21 
  4. ^ a b Choudhuri, Devika Dibya; Curley, Kate (2019-09-20). Rethinking LGBTQIA Students and Collegiate Contexts. Routledge. pp. 3–16. ISBN 978-0-429-44729-7. https://doi.org/10.4324/9780429447297-1 
  5. ^ Everything you ever wanted to know about asexuality”. British GQ (2020年12月6日). 2021年4月13日閲覧。
  6. ^ Basic Terms”. AUREA. 2021年6月6日閲覧。
  7. ^ Lund, Emily M.; Thomas, Katie B.; Sias, Christina M.; Bradley, April R. (2016-10-01). “Examining Concordant and Discordant Sexual and Romantic Attraction in American Adults: Implications for Counselors”. Journal of LGBT Issues in Counseling 10 (4): 211–226. doi:10.1080/15538605.2016.1233840. ISSN 1553-8605. 
  8. ^ a b アシュリー・須川(訳) 2017, p. 111.
  9. ^ a b c d e What Is Pansexual?”. Verywell Mind (2021年3月27日). 2021年4月20日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i LGBTQQIAAPPO2Sの意味とは?意味をわかりやすく解説。性別には様々な形がある。
  11. ^ a b c アシュリー・須川(訳) 2017, p. 173.
  12. ^ a b c セクシュアルマイノリティ・セクマイとは?【定義や種類は「LGBT」と違う?】”. JobRainbow (2021年3月31日). 2021年4月13日閲覧。
  13. ^ LGBTコラム アセクシュアルとは”. OUT JAPAN Co.Ltd.. 2021年4月14日閲覧。
  14. ^ a b “[46 Terms That Describe Sexual Attraction, Behavior, and Orientation https://www.healthline.com/health/different-types-of-sexuality]”. healthline. 2021年5月19日閲覧。
  15. ^ GLAAD Media Reference Guide - In Focus: Covering the Bisexual Community”. GLAAD. 2021年4月20日閲覧。
  16. ^ a b General FAQ”. The Asexual Visibility and Education Network. 2021年4月14日閲覧。
  17. ^ アシュリー・須川(訳) 2017, p. 152.
  18. ^ ヘテロセクシュアルとは?【「あたりまえ」なんかじゃないよ、異性愛】
  19. ^ 「他者に恋愛的/性的に惹かれない」アロマンティック/アセクシュアル約1700人対象の調査結果が公表”. ハフポスト (2020年11月4日). 2021年4月15日閲覧。
  20. ^ 対物性愛
  21. ^ パンセクシュアルとは?【当事者監修】
  22. ^ https://jobrainbow.jp/magazine/sexualfluidity
  23. ^ https://jobrainbow.jp/magazine/demiromantic
  24. ^ リスロマンティックとは?【両思いを望まない?】
  25. ^ ジェンダーフルイド(英)
  26. ^ What Does It Mean to Identify as Genderqueer?”. healthline. 2021年4月17日閲覧。
  27. ^ https://www.cosmopolitan.com/jp/love/sex/a36927346/transfeminine-expert-explains/
  28. ^ https://www.cosmopolitan.com/jp/love/sex/a37005601/transmasculine/
  29. ^ 永野健太, 飯田仁志, 大串祐馬, 鎗光志保, 武藤由也, 矢野里佳, 川嵜弘詔「性の多様性,性同一性障害について」『九州神経精神医学』第64巻3_4、九州精神神経学会、2018年、112-117頁、doi:10.11642/kyushuneurop.64.3_4_112 
  30. ^ 僕がスカートを履く日(書籍)
  31. ^ Kurosawa, Yuki (2020年8月9日). “『あつまれ どうぶつの森』でトランスジェンダーを自覚した人が話題。二頭身のむらびとが秘めた、多様な自己表現の可能性”. AUTOMATON. 2022年10月25日閲覧。
  32. ^ GLAAD Media Reference Guide - Transgender”. GLAAD. 2021年4月13日閲覧。
  33. ^ 僕は性別モラトリアム(書籍)
  34. ^ ALLYになりたいわたしが出会ったLGBTQ+の人たち(書籍)
  35. ^ スペシャルQトな僕ら(書籍)
  36. ^ Demigirl”. Cosmopolitan (2021年1月25日). 2021年6月6日閲覧。
  37. ^ アシュリー・須川(訳) 2017, p. 106.
  38. ^ What Does It Mean to Be Sapphic?”. Them (2022年4月27日). 2023年10月22日閲覧。
  39. ^ Sapphic - What is it? What does it mean?”. Taimi wiki. 2023年10月22日閲覧。
  40. ^ Achillean (MLM) - What is it? What does it mean?”. Taimi wiki. 2023年10月22日閲覧。
  41. ^ Diamoric - What is it? What does it mean?”. Taimi wiki. 2023年10月22日閲覧。

備考 編集

  1. ^ ここでの「性的マイノリティー、マジョリティーは性的指向、恋愛的指向、性自認、性表現などをすべて含むものとする。」
  2. ^ マイノリティー説明
  3. ^ マイノリティー説明
  4. ^ マイノリティー説明
  5. ^ マイノリティー説明
  6. ^ どのジェンダーに惹かれるかは流動的
  7. ^ 恋愛感情はあるが、性的感情がない人。無性愛者の総称としても用いられる(日本ではノンセクシュアルという用語が性的に誰にも惹かれないが恋愛はするという指向として使われることがある)
  8. ^ 自身に性的感情を抱く人。
  9. ^ 2つの性を好きになる人(性別は、男性と女性、女性とノンバイナリー、男性とアジェンダーなどいろいろな組み合わせが考えられる)。バイセクシュアルの人は、ゲイやレズビアンになる途中段階だと誤解されやすいが、明確な性的指向である
  10. ^ 他者に性的に惹かれないが、性的な関係や行動には興味がある人
  11. ^ ごく稀にしか性的に惹かれない
  12. ^ 性自認が男性の同性愛者。男性に限らず同性愛者全般を指すこともあるが、この用法を嫌う人もいる
  13. ^ 強い精神的(信頼関係)なつながりを持った人にだけ、恋愛、性的感情を持つ人
  14. ^ 通称は異性愛者であるものの、同性との恋愛、性的欲求を持つことがある人、持つのに抵抗のない人。↔ホモフレキシブル
  15. ^ 性自認が男性の場合女性、性自認が女性の場合男性に恋愛や性的思考を向ける人。
  16. ^ 通称は同性愛者ではあるものの、異性との恋愛、性的思考を持つことがある人、持つのに抵抗のない人。
  17. ^ 性自認が女性の同性愛者。
  18. ^ 自ら相手への性的思考はあるが、その感情を返してほしいとは思わないもしくはパートナーになることにこだわらない人。また、性行為をすることが苦痛である人も使うことがある。
  19. ^ 一つの性別の人だけに恋愛感情、性的感情を向ける人。レズビアン、ゲイ、ヘテロセクシュアルはこの中に入る。
  20. ^ 人ではなく物に恋愛、性的感情を向ける人。
  21. ^ すべての人を性別を意識して好きになれる人。
  22. ^ 複数の人を同じように愛せる人。
  23. ^ すべての人を性別関係なく好きになれる人。
  24. ^ 自分が感じる魅力が性的であるかプラトニックであるかわからない、もしくは魅力を感じているのかわからない人
  25. ^ 恋愛、性的感情を持つ性別が、ある日はデミセクシュアルと感じ、別の日は完全にアセクシュアルだと感じるなど、日や時間、気分によって揺れ動く人。
  26. ^ 男性に対してのみ恋愛感情をいだくこと。
  27. ^ 誰に対しても恋愛感情をいだかない人。↔ロマンティック(Romantic)。
  28. ^ 両性に対して恋愛感情をいだくこと。
  29. ^ 主客が一致した指向、すなわち自分自身に恋愛的指向をもつこと
  30. ^ グレーロマンティックのうち、強く情緒的(信頼関係)に結びついた相手に対してのみ性的感情をいだくこと。
  31. ^ エイロマンティックとロマンティックをスペクトラムと見做したとき、その中間にあることを意味する。恋愛感情は抱き得るが、その頻度ないし強度が高くないこと。
  32. ^ 女性に対してのみ恋愛感情をいだくこと。
  33. ^ 異性に対して恋愛感情をいだくこと。
  34. ^ 同性に対して恋愛感情をいだくこと。
  35. ^ 恋愛感情は抱くが、相手から恋愛感情を向けられることを望まない(もしくは必要としない)こと。相手と相互的な関係になると恋愛感情が失われる人もいれば、相互的な関係になっても恋愛感情は失われない人もいる。蛙化現象も参照。
  36. ^ 男性/女性の性の分類に適合しない人々も含め、あらゆる人々に恋愛感情をいだくこと。
  37. ^ どのジェンダーにも当てはまらない、定義しない。
  38. ^ 男性と女性の両方の性別を持っている人。
  39. ^ 出生時の性別と性自認が一致している人。男性は純男(すみお)、女性は純女(じゅんめ)とも呼ばれる[要出典]
  40. ^ 日にちや時間、その時の気持ち等によって性自認が異なる人。
  41. ^ 中性的なジェンダーを持つ人。
  42. ^ 性自認がない(無性)の人。
  43. ^ 性自認が男女どちらか出ない人=Xジェンダー ノンバイナリーと意味がよく似た用語として「ジェンダークィア」があり重複している部分もあるが、少しだけ意味が違い、実際は個人の意思が尊重される(ノンバイナリーの人たちの中には「enby(エンビー)」という俗語で自分を表現する人もいる)
  44. ^ 性自認がどちらかと言うと女性の出生児男性。
  45. ^ 性自認がどちらかと言うと男性の出生児女性。
  46. ^ 出生時の性別と性自認が一致していない人。多くの人が思春期前(中学入学前)に自身の身体的性別や、社会的性別に違和感を感じる。中には、成人してから自認する人や、ゲームを通じて自認する当事者もいる。(別名であるトランスセクシュアル(Transsexual)という用語は古いもので、包括的な意味を持たないので使われなくなった)
  47. ^ 性別移行により男性になった元女性、性別以降中の元女性など。女性愛者の場合ヘテロセクシュアル、男性愛者の場合ゲイとなる。
  48. ^ 性別移行により女性になった元男性、性別以降中の元男性など。男性愛者の場合ヘテロセクシュアル、女性愛者の場合レズビアンとなる。
  49. ^ 性自認が男女どちらかでない人。≒ ノンバイナリー,クィア
  50. ^ 性的マイノリティーの人たちの支援や援助をする人。性的マジョリティーの人のアライはストレートアライと呼ばれる。
  51. ^ 性的マイノリティや、男女の性の枠組みに入らない人。
  52. ^ 自身の性的、恋愛的指向や性自認、性表現がわからない、確定していない人。
  53. ^ あるジェンダーに部分的に結びつきを感じている。デミガール、デミボーイ、デミガイ、デミノンバイナリーなどがある。「デミ」は、例えば「デミガール」であれば、自分は女性だと強く感じる面もありつつ、同時に女性ではないとも感じるといったアイデンティティを意味する。たいていのデミガールは、出生時に決められた生物学的な性は女性である
  54. ^ 性自認、性的指向、恋愛的指向に拘らず、女性に慕情を抱く女性を包括する語。
  55. ^ 性自認、性的指向、恋愛的指向に拘らず、男性に慕情を抱く男性を包括する語。
  56. ^ 慕情を抱く当人および慕情を抱く相手の内、1人もしくはその両者がノンバイナリーやXジェンダー等の男女二元論にあてはまらない性自認である場合を包括する語。

参考文献 編集

関連項目 編集