恋におちて -Fall in love-

1985年の小林明子のシングル

恋におちて -Fall in love-」(こいにおちて フォール・イン・ラヴ)は、小林明子のデビューシングル[1]ファンハウス1985年8月31日に発売。

恋におちて -Fall in love-
小林明子シングル
初出アルバム『FALL IN LOVE』
B面 夏の終わりに
リリース
規格 レコード
シングル・カセット
ジャンル ポップス
レーベル ファンハウス
作詞・作曲 湯川れい子(作詞)
小林明子(作曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコンザ・ベストテン
  • 1985年11月・12月度月間1位(オリコン)
  • 1985年度年間3位(オリコン)
  • 1986年度年間6位(オリコン)
  • 1985年度年間7位(ザ・ベストテン)
  • 1986年度年間47位(ザ・ベストテン)
  • 小林明子 シングル 年表
    恋におちて -Fall in love-
    (1985年)
    真実
    (1986年)
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    解説 編集

    • 表題曲は、1985年8月30日から放送されたTBSテレビドラマ金曜日の妻たちへIII・恋におちて』主題歌に起用された[2]
    • 同年11月1日、オリジナル・カラオケとメロ入りカラオケ、そしてボーカル入りの計3曲ずつ収録したシングル・カセット盤がリリースされた。
    • 2ndアルバムの『心のままに』に、初回限定盤として英語ヴァージョンのシングル(BRF-1001)が別途添付され、CDアルバムにはボーナス・トラックとして同アルバムの11曲目に収録された。
    • 平和より発表されたパチンコ『CRめぞん一刻~好きなのに…~』にもBGMとして採用されている[3]

    制作 編集

    • この曲は、ドラマ放映より1年も前に当時音楽制作会社に勤務していた小林明子がある歌手のために作曲したが、その歌手が引退してしまった。しばらくして偶然にドラマ関係者の耳に入り、湯川れい子が詞をつけ、歌手を誰にしようかと検討したところ、デモテープ用に歌った声がいい、と作曲者自身が歌うことになった[4]
    • この歌詞は湯川の実体験によるもので、また湯川が重視したのは「I'm just a woman Fall in love」[注 1]の辺りという[5]
    • 湯川は作詞するのにとても時間がかかったと語っている。特に「ダイヤル回して手を止めた」の部分はダイヤル式の電話を指しているが、1980年代後半は公衆電話ダイヤル式からプッシュホン式に替わったケースが多かったが、ダイヤル式は電話をかける時に時間がかかり、その時に迷う心理を表現するためにあえてこの部分を残して発表した。湯川は変更しようとしたが、当時のレコード会社のプロデューサーに「ここがいいんだ。ここを変えたらこの曲は死にます」と強く説得されたと語っている[6]
    • 小室哲哉は「表現はいい点と悪い点の両方ありますよね。その時代を象徴している言葉でもあるし、ダイヤルどころかプッシュでさえ番号を入れない今の時代では通じないことにもなる」と述べている[7]
    • クレジットされていないが、英語詞は山口美江が担当している。

    海外でのプロモーション 編集

    映像外部リンク
      TOPPOP: Akiko Kobayashi - Koi ni Ochite (Fall In Love) - YouTube。オランダのTV番組「TOPPOP」出演時の映像。
    • プロモーションのため小林は同年1月11日から8日間オランダに滞在し、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌といったメディアに出演した[8]。初回プレス2,000枚は即完売し、間もなく1,000枚を追加プレスした[8]
    • また、本作を収録したアルバム『FALL IN LOVE』は1986年2月に香港EMIを通じて香港でも発売され、同地で5万枚を売り上げゴールドディスクを受賞した[8]

    ディスクジャケット 編集

    • シングル盤のジャケットは途中で変更されたため、小林が横を向いているものと正面を向いているものの2種類がある。

    チャート成績 編集

    • オリコンチャートでの集計では、累計でミリオンセラーを記録した[4]
    • TBS「ザ・ベストテン」には1985年10月10日に8位で初登場。12月5日に第1位に到達し、3週連続1位にランクイン。
    • 1986年2月6日の10位まで計18週連続ベストテン入りを果たし、1985年の年間ベストテンでは7位にランクインしていた。

    再発盤 編集

    • 『心みだれて -Say it with flowers-』とのカップリングでCDシングルとして再発売され、両曲共にオリジナル・カラオケが収録されたが、恋におちて -Fall in love- は通常ヴァージョンよりも長いF.O.になっている(通常 5分01秒, オリジナル・カラオケ 5分23秒)。

    収録曲 編集

    7インチシングル盤
    全作詞: 湯川れい子、全作曲: 小林明子、全編曲: 萩田光雄
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.恋におちて -Fall in love-湯川れい子小林明子
    2.夏の終わりに湯川れい子小林明子

    タイアップ 編集

    # 曲名 タイアップ 出典
    1 恋におちて -Fall in love- TBS金曜ドラマ金曜日の妻たちへIII 恋におちて』主題歌 [2]
    2 夏の終わりに TBS系金曜ドラマ『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』挿入歌

    収録作品 編集

    小林明子名義
    • FALL IN LOVE(規格品番:28FB-2034) - オリジナル・アルバム
    • True Love 〜ラヴ・バラード・セレクション(規格品番:32FD-1050) - バラード・ベスト
    • GOLDEN☆BEST 小林明子(規格品番:BVCK-38089) - 廉価版ベスト
    他のベスト・アルバムについては「小林明子#アルバム」参照。
    J-POPコンピレーション・アルバム
    • Kiss 〜dramatic love story〜(規格品番:BVC3-35001)
    • 歌姫 〜オリジナル女性ヴォーカリスト〜(規格品番:MHCL-1426)
    • トレンディ・ラヴァーズ 〜“恋する妻”のコンピレーション〜(規格品番:UICY-4419、英語バージョン)
    • 青春歌年鑑 1985 BEST30(規格品番:PCCA-01481)
    • 青春歌年鑑80年代総集編(規格品番:MHCL-436/7)

    徳永英明によるカバー 編集

    恋におちて -Fall in love-
    徳永英明シングル
    初出アルバム『VOCALIST 3
    B面 わかれうた
    ENDLESS STORY
    リリース
    規格 マキシシングル
    ジャンル J-POP
    レーベル UNIVERSAL SIGMA
    チャート最高順位
    徳永英明 シングル 年表
    Happiness
    2006年
    恋におちて -Fall in love-
    (2007年)
    抱きしめてあげる/花束
    2008年
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    収録曲
    1. 恋におちて -Fall in love-
      作詞:湯川れい子 作曲:小林明子
    2. わかれうた
      作詞・作曲:中島みゆき
    3. ENDLESS STORY
      作詞・作曲:Dawn Ann Thomas 日本詞訳:ats-

    その他のカバー 編集

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ 文法的には「I'm just a woman falling in love」(私は恋に落ちつつある只の女)が正しい文章。

    出典 編集

    1. ^ 小林明子 (シンガー・ソングライター|プロフィール TOWER RECORDS ONLINE 2012年8月30日配信, 2021年3月26日閲覧。
    2. ^ a b 金曜日の妻たちへIII 恋におちて”. テレビドラマデータベース. 2021年10月3日閲覧。
    3. ^ CRめぞん一刻~好きなのに…~”. 株式会社平和. 2020年11月16日閲覧。
    4. ^ a b 愛の旅人 桐子と秋山、asahi.com、2008年3月1日。
    5. ^ ノンストップ!【スネ夫役でおなじみ…声優肝付兼太さん死去▽ヨン様に第一子誕生】 2016年10月25日(火) 9:50〜11:25 フジテレビ,goo
    6. ^ 西寺郷太・湯川れい子が語る「作詞家・湯川れい子の名曲制作秘話」
    7. ^ “trf「WATCH THE MUSIC」小室哲哉インタビュー”. 音楽ナタリー. (2013年2月25日). https://natalie.mu/music/pp/trf_tk 2019年5月17日閲覧。 
    8. ^ a b c d e 「芸能 今度は世界が相手 小林明子 『恋におちて』ヨーロッパ発売」『読売新聞』1987年2月6日付夕刊、11面。
    9. ^ a b 「恋におちて -Fall in love-」徳永英明(ORICON STYLE)2013年12月5日閲覧。
    10. ^ 雨宮天、初の歌謡曲カバーアルバムリリース”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年9月5日). 2021年10月3日閲覧。

    外部リンク 編集