メインメニューを開く

恋の奇跡(こいのきせき)は、もりたゆうこによる漫画作品。「Kiss」(講談社)で連載、コミックスは全8巻。及びそれを原作としたテレビドラマ

目次

ストーリー(原作)編集

1993年1月のある日、容姿にコンプレックスを抱く高校3年生の塚本妙子の元へ、父の正春の遠縁で妙子と同い年だという倉田雪乃が現れた。長年に渡り母子家庭で育ち、最近になってから母を亡くしたという雪乃を3月まで という条件で家に寄宿させるというのだ。美しい容姿同様、性格も良い娘に思えた雪乃だったが、正春への色目、近所での中傷など数々の不審な行動を展開。そして自分に疑念の目を向け、家を出る様に言った妙子の母・彩子を駅のホームから突き落とし殺害する。更に雪乃は彩子の死は自分の責任として泥酔した正春をホテルに連れ込み、関係を持ったように見せかけ、妙子を追い出す様に懇願。父から家を出る様に言われた妙子は母殺しを始めとする疑念を雪乃にぶつけるが、雪乃は「醜い人が何を言っても周囲は信じない」「この家はあなたには似合わない。追い出されて当然」等、悪態をつく。絶望しトラックに飛び込もうした妙子を謎の医師、聖達彦が救出。聖からダイエット計画を持ちかけられた妙子だが、過酷さに家に戻ろうとする。しかし、父は行方不明になり、家は妙子になりすました雪乃によって売却されていた(この時に来ていた買い手から、母の位牌の処分を頼まれたと聞かされる)。行き場をなくした妙子は、聖の命令でダイエットの為にパリへ。そこでモデルとして撮影に来ていた雪乃から、容姿に対して罵詈雑言を浴びせられ、復讐を誓う。

登場人物(原作)編集

  • 井上彩子(本名:塚本妙子)
小学校から高校に掛けて、並外れた体重、女としては高すぎる身長、吹き出物などを理由に男子にいじめられた事があり、被害妄想が強く、いじけた面が見られたが、家庭崩壊に追い込んだ雪乃への復讐心からダイエットを開始。長身でボーイッシュな容姿へと変貌し、パリから帰国。メイクアップアーティストをしていたが、出張先で来られなくなったファッションモデルのピンチヒッターを依頼されたのを機に不本意ながらも芸能界入り。母の出生名を名乗るようになる。雪乃との対立を目撃され、キツイ性格と誤解されたり、雪乃の罠で整形疑惑、彼女を負傷させた容疑を掛けられたなどを逆手に取り、ダイエット成功として過去の写真を公表。中性的な印象とはっきりした物言いをするキャラクターとして売り出し、本来、持ち合わせている明るさを引き出すと同時に強さを身につけてゆく。自分に嫌がらせをし続ける雪乃を憎悪し、罵倒・攻撃をした事もあるが彼女の過去などを知ったことから、最終的に寛大な態度で立ち向かう様になる。長らく甲斐への恋愛感情を抱いていたが、中盤付近で失恋。同時に次第に聖と惹かれ合う様になる。1975年7月19日生まれ。実家の所在地は調布市。身長は175センチ、ダイエット開始時の年齢は18歳で1993年に渡仏。雪乃との同居期間は2ヶ月程度、高校は卒業直前で中退と設定されている。
  • 倉田雪乃(本名:後藤由紀子)
貧困母子家庭で母から疎まれ虐待を受けて育つ。父は「実は私が小学生の頃に蒸発。在命しているが表向きは死亡となっている」と甲斐に話して聞かせている場面があるが、詳細は不明。高校入学後、家を出されて一人暮らしを開始。同時に告白した同級生の男子の仲間数人から性的暴行を受け、直後に母は愛人と失踪。絶望し自殺を図ろうとしたところを聖に救出される。彼の姉と瓜二つに整形を受けた直後、聖の紹介で働いていた病院で、数年前に亡くなった中学の同級生、倉田雪乃の母に再会。友人だと思っていた彼女の本心を知り激怒。芸能界入りを目指した事もあり、彼女の名を騙り倉田家の遠縁である塚本家に入り込み、崩壊に追い込んだ上で、財産を強奪し、得た資金で芸能界デビューを果たす。表向きは清楚で穏やかで優しげな印象だが、本心は残虐な野心家で、美に対しての執着心が強く、自らの目的を果たす為に他人を陥れる様な嘘をついたり、犯罪を肯定する様な歪んだ価値観を言動に表すこともあり、さまざまな犯行を重ねてゆく。感情を露わにする場面は極めて少ないが、塚本家の家族仲の良さに対しての嫉妬心、自身の家庭環境、本来の容姿へのコンプレックスを吐露したり、長年に渡り憎んでいた実母を殺害する時に憎悪を爆発させた事がある。春子殺害の参考人として呼び出された警察で対面した遺体から母の整形と本心を知る(この件に関して、のちにDNA鑑定により、母子と確定。)。整形に対して生体が拒絶反応を示している様子で、たびたび顔が崩れているのを確認し怯える場面が描かれる。のちに主演女優として受賞をするが、式の最中に早川に絡まれ、ステージから落下。設置されていたスポットライトに顔から突っ込み、負傷。整形不能になってしまった事から自棄になり、妙子を道連れに自殺しようとするが甲斐の命懸けの行動と告白で心境に変化が発生。彼に連れられて警察に出頭する。最後まで周囲への思いやりと反省の態度は見られない。
  • 甲斐将人
塚本家の隣の住人で、妙子とは中学卒業まで同級生(女生徒から人気が高かった)。心優しい性格だが、残虐な本性を知り、そして殺されかかっても尚、雪乃に心惹かれる。妙子と雪乃の共演作の脚本を手がけている。雪乃の暴力で一時的に失明と同時に、春子を殺害した雪乃の罪を被り警察で偽証するも矛盾点、不審な点が多いとして刑事達の疑念を雪乃に向けさせるきっかけとなる。雪乃が顔を負傷した直後に証拠不十分で釈放され、同時に目が見える様になり、自棄になった雪乃を爆発から救い出し、「家族になろう」と打ち明ける。
  • 聖達彦
美を研究する整形外科医。雪乃に整形・妙子にダイエットの計画を持ちかけている。実業家だった父は事業拡大しか頭になく、政略結婚だった母に冷酷な態度で接しており、愛人もいた為にノイローゼになった母は実家へ戻り、寝たきりの末、彼が7歳の時に心臓病で死亡(この事が医師を目指すきっかけとなる)姉以外に理解者がなかった為、父に似た身勝手で非常識な面を持つ様になる。のちに姉の心の病気を利用して男女の関係に持ち込むが、目撃した父の叫び声で焼身自殺(この際に父も巻き添えになっている)したという過去がトラウマになっており、炎を見て錯乱した事もある。姉の遺体を保管していたが(当初、妙子に人形師に作らせたものと説明していた)妙子と惹かれ合うようになった事から次第に変化が生じ、遺体を荼毘に付す。のちに雪乃を怒らせた事が元で匿名で違法行為を密告され、医師免許を剥奪されてしまう。海外へと旅立つ直前、妙子から告白を受ける。
  • 聖の姉
聖より7歳年上。母が家を出て以来、彼の母親代わりをしていた。女優を目指していたが父に猛反対された末、22歳の6月に父の企業を救う為に田所という男と結婚をさせられてしまう。結婚後に田所を愛する様になる。しかし美人だが恋愛経験がないことと、おとなしく生真面目な性格が物足りないとして不倫の末に田所が愛人を家に連れ込んだ為、嫉妬心からその愛人を突き飛ばし、逆に自身が怪我をしてしまう。この事が元で実家に戻され、父によって地下室に幽閉され、次第に心を病んでゆき、聖を田所と思い込んで肉体関係を持ち、正気に返った際に焼身自殺をする。雪乃の顔のモデルになっており、長年に渡って聖の自宅にエンバーミングを施した遺体として保管されていた。
  • 塚本正春
妙子の父でサラリーマン。無口で家族想いの心優しい性格だったが、倉田家との繋がりを確かめる事なく雪乃を家に入れてしまい、甘い顔をした為に家庭崩壊の原因を作ってしまう。彩子の死、雪乃の罠などで自棄になり、アルコール依存症で勤務先を解雇された直後、雪乃によって覚醒剤を打たれ、監禁される(雪乃の伯父という扱いになっていた事もある)覚醒剤の禁断症状が出ている最中に雪乃に妙子を殺害する様に命じられた直後、事故に遭遇。駆け付けた妙子との再会を果たし、謝罪をした上で死亡。この時、幼少期の妙子と一緒に写った写真を大事にしていたとナースが妙子に伝えている。
  • 塚本彩子
妙子の母で50代半ば。雪乃の不審さに気づき、家を出るように言った直後、駅のホームから、突き落とされ殺されてしまう。容姿の老化を嘲った雪乃に平手打ちを食わせた事もあるが、さっぱりした気性で妙子を深く愛していた。男っぽい印象の美人。旧姓は井上。
  • 後藤春子
雪乃(由紀子)の母。出産後も風俗で働いており、異性関係にだらしがなく次々と男を連れ込んでは娘に壮絶な虐待を展開した挙げ句、駆け落ちした過去を持つ。自らが経営するスナック「香」の経営資金に困窮。由紀子の中学の同級生と同姓同名だと言い撮影現場に現れた。そしてスナックの経営資金を無心する為、娘を探し気遣う演技をするが、店の客に娘の写真を見せ、あざ笑っていたところを雪乃(由紀子)に知られ、彼女の怒りを買う。そして妙子殺害計画に利用されるが、監禁場所で雪乃から真実を知らされ逆上。しかし雪乃によって撲殺された上で遺体に放火される。警察による検死・復顔の結果、整形前の雪乃(由紀子)に瓜二つの容姿だったことが発覚。攻撃的で身勝手な性格で、娘を始めとする周囲に対しての愛情は感じられない。死亡時49歳。
  • 早川恵美子
妙子の母と同年代(50代後半)の美人女優。妙子が雪乃に塩酸を掛けたのでは? という疑惑に対して反論した事がある。妙子が聖を庇う発言をしたのがきっかけでマスコミに整形をかぎつけられ、仕事を干される。その直前に妙子が聖を庇い、マスコミに対して美容整形を肯定する発言をしたことと、彼女が以前、聖と同居していた事などから「妙子が自分の整形前の写真を見て情報を漏らしたのでは?」と疑い、泥酔し授賞式の壇上に上がり暴れた後、もみ合いの末に雪乃を負傷させてしまう。大物女優として扱われていたが受賞歴などはない様子。
  • 倉田雪乃(=本物)
由紀子の中学の同級生で評判の美人。容姿などでは同級生達から一目置かれていたが、心臓の病気があり欠席しがち・恋人・親しい友人等がなかったこともあり、何かと由紀子を頼っていた。しかし裏では2人暮らしだった母親と一緒に由紀子の容姿を嘲っていた様子。中学校在学中の14歳で病死。
  • 倉田の母
娘の死から数年後、重病を患い入院。そこで働いていた整形後の由紀子に対して本人と気づかず、娘の容姿の自慢に加え、当時の由紀子に対して娘がどう思っていたかを伝えてしまう。死後、由紀子に財産を奪われ、娘になりすまされる。塚本家とは遠縁の親戚だが、交流と面識はない。
  • 佐伯トモミ
新人女優で国民的美少女と称されている。映画収録中、雪乃に殺害されかかり負傷した妙子の代役に抜擢される。相当なプレッシャーを感じていたが妙子が復帰した為に没になる(本人はホッとした様子)。少々、ワガママでセリフが覚えられない、演技が下手などトラブルも多かったが、妙子に憧れ、前向きな態度を見習うようになる。あっけらかんした気性。
  • マダム
パリ在住の邦人女性。美容関連のアドバイザーとして成功し、豪邸に住んでいる。飛行機事故に遭遇。息子を亡くしたこと、腹部から胸部に掛けて消えない傷を負ったことを理由に離婚された過去を持つ。ダイエットに成功し、帰国する妙子にネックレスをプレゼントした。アキノと呼ばれる場面がある。
  • 岩国
妙子が途中で移籍した羽沢プロダクション所属のマネージャーで中年の女性。さばけた性格で母性的な面を持ち、妙子に対して厳しい言葉を投げかける事もある。
  • 黒和田
妙子と雪乃が中盤で共演した映画の監督。仕事には厳しいが普段は気の良い中年男性。雪乃を野心家と見抜く発言をして、妙子を驚かせる。

テレビドラマ編集

1999年4月15日から同年7月1日までテレビ朝日系列で放映された。全12話。

ストーリー編集

物心ついた頃から容姿に対してコンプレックスを抱いてはいるものの、裕福な家で両親の愛情に恵まれ、明るく心優しい性格に育った塚本妙子。高校の卒業式の日の夜、父、正春が「塚本家とは遠縁の親類」「母が亡くなって天涯孤独になってしまった」「大学を卒業するまで」として、妙子と同い年の倉田雪乃を連れて来て同居させると言う。大学生モデルとして活躍する程の美貌に加え、気さくな性格で周囲を魅了する雪乃に親しみを感じる妙子だが、3年が経過する頃から近所での塚本家を中傷したり、自分のファンの集いを「医大生との合コン」として妙子を誘い出し、惨めな思いをさせた後で隣家の甲斐に急接近。同時に正春に対しての思わせぶりな言動、小細工などで母、彩子を挑発する等、不審な言動が見られる様になる。その為、家族仲は険悪になってゆき、正春が家を出て、自身が経営する弁護士事務所で寝泊まりをする様になるが、同時に雪乃は正春について回り、ノイローゼになっている彩子を侮辱。その翌日、彩子は雪乃と正春の間柄を疑い素行調査に出掛けるが、駅のホームから転落し死亡。同日時に甲斐からのプレゼントのスカーフを破き捨てられていたのを知った妙子は、一連の出来事などから疑いを雪乃に向ける。しかし本性を現した雪乃は彩子の悪口と共に妙子に対して「私を疑うのは、あなたの心が醜い証拠。姿が醜い人は心も醜い」等、言い放つ。放心状態になった妙子は、外を彷徨い歩いた末、踏切で自殺を図ろうとする。しかし間一髪で謎の医師、聖達彦に救出され、彼のオフィスへ連れて行かれ、ダイエット計画を持ちかけられた。1年後、華麗なる美貌を手に入れるも、自宅は妙子になりすました雪乃により競売に掛けられ、家財道具のほとんどが消失。父は行方不明。甲斐は就職して家を出たという。雪乃の携帯電話に連絡をする妙子だが、「1年間、家に戻らず連絡をしなかったのはあなたの落ち度」と切り返される。父を捜す為に雪乃の専属アーティストとなるが、そこで広告代理店社員の甲斐と再会。間もなく自分が妙子であると打ち明ける。のちにスカウトされ芸能界入りをした妙子に対して嫉妬心等からあらゆる嫌がらせを展開する雪乃。しかし次第に雪乃の生い立ちと正体、そして塚本家との繋がりが明らかになってゆく。

キャスト編集

両親に愛されて育った事もあり、心優しく天真爛漫で友人も多いが、ややお人好しの面も見られた。遠縁で天涯孤独の身だと言う雪乃を暖かく迎え入れ、友人として接していたが、酷い裏切りと暴言に遭い、母の葬儀の直後に自殺を図ろうとしていた所を聖に助けられる。ダイエット後、素性を隠す為と母への思いから母の出生名を名乗り、メイクアップアーティストをしていたが、美貌を買われ芸能界へ。新しい世界への戸惑いによる言動、雪乃との対立を目撃され、性格を誤解されてしまうが、整形疑惑のデマを流した雪乃の罠を逆手に取り、「人は変われる」として本名と過去の写真を公表する形で化粧品会社のキャンペーンガールとして売り出し、女優へと転身。のちに血縁を打ち明けた雪乃の依頼で、娘の優希を引き受けシングルマザー宣言をする。1974年(昭和49年)から1976年(昭和50年)の冬生まれと推定される。
表向きは明るくさっぱりとした性格の美人で、皆から愛されているが、冷酷な裏の顔を持つ。少女時代は容姿の他、暗い性格を理由に同級生から壮絶ないじめを受けていた様子(甲斐が雪乃(由紀子)の過去を調べた際に「後藤由紀子」時代の彼女を覚えている同級生は殆どいなかった事からも、彼女が暗い少女期を過ごしていた事がうかがえる)。高校在学中、母を始めとする周囲の仕打ちの後、自殺を図るが聖に救出され、整形。のちに実父と聞かされていた塚本正春に会いに行き、大学を卒業まで という条件で塚本家に滞在(同時に数年前に病死した中学の同級生の美少女「倉田雪乃」の名を名乗るようになる)。小さい頃から読書家で、中学生の頃には、所属していた演劇部での采配の全てを任される程、並外れた才能を持ち活躍していたことなどから芸能界を目指し、女子大生モデルから女優に転身。その為、芸能人としてのプライドが非常に高い。自分を裏切った香の殺害を企てるが失敗。その直後に正春の死について水面下で動いていた警察が香の負傷の他、偽名使用疑惑などを理由に接近。同時に甲斐の子を妊娠している事が判明する。自分に似た子が生まれる事を懸念して出産を躊躇いもしたが、映画の撮影進行と同時に出産を決意。クランクアップ後、任意同行を求めた刑事から逃れ(この時に刑事は彼女を本名で呼んでいる)怪我をした甲斐を聖に託した直後、妙子に血縁と事情を説明し逃走。産院で出産したのちに焼身自殺を図る。1989年(平成元年)度に中学3年生だった事から、妙子と同い年の1974年度(昭和49年度)生まれと推定。横須賀市で生まれ育っている。
謎めいた印象の整形外科医。女優志願だった恋人が、役作りの為のダイエットが元で、摂食障害を引き起こし死亡したことから、「美しくなる為の手助けが出来るのなら」と美容整形に対して肯定的な思想を持つようになる。雪乃に対しては恋人と同じ顔に整形を施しているが、妙子にはカウンセリングと運動、食事療法によるダイエット指導をおこなう。競売に掛けられていた妙子の家を取り戻した上で帰宅させた事もある。のちに違法行為が発覚し、医師免許剥奪となった直後、雪乃から依頼された甲斐の目の手術を終え、妙子から告白を受け海外へ旅立った。冷淡な印象だが懐の深い性格で、妙子に対して雪乃への怒りを露わにした時には「憎しみは人を醜くする」 雪乃への態度には「中途半端な哀れみは憎しみを呼び込む」と諭した。
妙子の幼なじみで隣家の住人。大学卒業後に広告代理店に就職し自立。交際していた雪乃を戒めた事を逆恨みされ、解雇に追い込まれるが、直後に文筆家に転身。映画の脚本を手がけた際に、雪乃と妙子を和解させるようなストーリーに書き換えた事もある。雪乃に心惹かれはするが、明るく心優しい性格で、妙子の良き理解者、、友人となる。のちに稲垣から雪乃を守ろうとして負傷。一時的に失明状態となるが、雪乃に連れられて行った聖の元での執刀ののち、妙子に介抱を受け、同時に娘の誕生を知ったこともあり、回復に向かう。
妙子の母。本来は優しい性格で、家族を愛していたが、脆い面を雪乃に見抜かれて煽られ、雪乃が正春の隠し子ではないかと疑い、次第に精神を病んでゆく。大学を卒業後に家を出るように言ったことから口論になり、容姿の劣化を嘲られたとして平手打ちをくらわせた翌日、雪乃の秘密を探ろうと正春の故郷である横須賀へ向かう途中、駅のホームから雪乃に突き落とされ死亡。家庭崩壊とノイローゼを周囲に知られていた為、警察から投身自殺として処理される。妙子が画家から貰ったスケッチを評価し、額縁に入れて飾った事もある。
妙子の父で弁護士(個人で事務所を経営していた)。優しい性格で家族思いだったが、結婚前に交際していた香との間に生まれた娘と名乗った雪乃を家族に嘘をついて家に入れ、甘すぎる態度で接してしまったのと、彩子のヒステリックな態度に嫌気がさして家を出た事が原因で、一家離散の憂き目に遭う。彩子の葬儀直後、行方不明になった妙子が見つかったと事務所に電話が入り、探しに行ったまま事故に遭遇。記憶喪失の状態で横須賀の病院に入院中、雪乃によって死に追い込まれる(この件に関しては、のちに病院から警察に証言があり、雪乃の犯行と断定されている)。しかし記憶をなくしても家族の写真を大事にしていて、幸せそうだったと担当ナースから妙子に伝えられた(他にも初音の前で、妙子の名を呼んだこともある)。横須賀市出身。
雪乃と初音の母(どちらも未婚で出産)。派手好きで男と金銭にルーズな面を持ち、雪乃に虐待を展開の末、初音の父との復縁の為に見捨てる。彼との破綻後は、初音を親戚の家に預けた上でスナックを経営していた。妙子の口添えで娘たちと再会。雪乃の実父である正春との交際・破綻等の経緯を話して聞かせ、優しい母の顔を見せるが、その時点で交際していた男に嗾されたこともあり、雪乃の通帳を持ち出してしまう。男に逃げられた後、雪乃に自身も両親達と不仲だった、雪乃への虐待の理由が正春への憎悪ではなく、自身の整形と性格に対してのコンプレックスだった事を打ち明け、口論の末にもみ合いで負傷(この時、雪乃を庇っている)。感情的で思慮の浅い言動が多いが、本心では正春と雪乃に深い愛情を抱いており、雪乃が自殺後、元恋人の正春の娘と知った妙子の元を訪れ、「すべて私の責任」「あの子を許してやって欲しい」と謝罪。同時に亡くなった彩子の写真を見て「何て優しそうなお母さん」と微笑んでいる。
雪乃とは8歳違いの異父妹(1981年頃生まれ)。高校生に該当する年齢だが、両親から見捨てられ、行き場をなくしており、学校へ通っている様子・親しい友人の姿は見えない。幼少期に母に差別をされたと思い込んだ姉から憎悪されながらも忠実に振る舞っていたが、次第に姉を心配するようになり、妙子と甲斐と共に、立ち直らせようと奔走。母を恋しがっている面も見られた、のちに母と再会。姉への仕打ちに激怒もしたが、姉への愛情から和解する。無口で無愛想な印象もあるが、基本的には素直で純朴な性格。病院で正春の世話をしていた。ドラマオリジナルキャラクター。
  • 稲垣:佐藤新平
雪乃のマネージャーで彼女にセキュリティシステムの充実したマンションを紹介したこともあるが、妙子との人違いで、初音に怪我をさせる等のヘマを理由に解雇される。その後も何かと接近し、強請などを掛けることもあった。雪乃から香殺害を依頼され、実行に移そうとしたことなどを警察に知られ、追われるようになる。のちに雪乃を襲撃し、屑呼ばわりに逆上。彼女を殺害しようとするが、甲斐に突き飛ばされ失敗。雪乃を追って来た刑事に逮捕された。原作にも似た立場の人物が登場するが、解雇、そして自分を利用した雪乃を襲撃して甲斐に殴られるという以外のエピソードとキャラクター設定はドラマオリジナル。
最初はメイクアップアーティストとして妙子と一緒に働いていたが、のちにマネージャーにスカウトされる。原作の岩国に該当する立場だが、マネージャーという部分の他はドラマオリジナル。氏名は不明だが、「しんのすけ」と呼ばれる場面が確認出来る。
雪乃の所属事務所で働くアシスタント(雪乃のファンの集いにも来ていた事がある)日和見的な面、「自分には才能がない」と言ったことを雪乃に詰られる。ドラマオリジナルキャラクター。
路上で絵描きをしていた時、通りかかった妙子の容姿を評価。デッサンを描く。独自の美的感覚を持っており、痩せた妙子への価値観を口にした事を聖に注意される。のちに雪乃の妊娠に気づき、胎児のデッサンを描いてプレゼント(このデッサンは、室内に保管されていたのを雪乃の死後、初音によって発見され、妙子によって優希の部屋に飾られた)。雪乃の死後、話を聞かせて欲しいと酒を持参して妙子の元を訪れ、その直後に妙子の為に大作を仕上げ、何も言わずに旅立った。ドラマオリジナルキャラクター。
買い物に来た雪乃の虚言を鵜呑みにし、彩子を注意した。
山梨県の田舎町在住。警察から逃走してきた雪乃を受け入れ、生まれた優希を夫と共に妙子の元に届けた。
  • 妙子のファンの女性
清掃の仕事中に妙子がモデルになっている記事が掲載された雑誌を拾い上げ、持ち帰った。ふくよかな体型だが、妙子に「井上のおかげで希望が持てた。前向きになれた」とざっくばらんに話し掛ける。のちに保育園での仕事に転職。ドラマオリジナルキャラクター。

原作との違い編集

ドラマ化に際して登場人物の性格、塚本家と雪乃の繋がり、その他も設定の変更が行われ、原作とは大分異なったストーリーとなった。

  • 妙子は渡仏せず、聖のオフィスに留まりダイエットをおこなう。美容関連のアドバイザー等は登場しない。
  • 妙子がトラブルに巻き込まれ、ダイエットを開始した年齢が18歳から22歳。当時の体重が102キロ。身長は「役者である葉月のプロフィールに準じる」と変更。
  • 妙子の生年月日と学歴が変更されている。
  • 塚本家と甲斐家の住所が調布市から横浜市に変更。
  • 競売に掛けられた家屋は1年以上、買い手がつかず、聖の手で妙子に戻される。
  • ダイエット成功後の妙子はしばらくアパートで一人暮らし。のちに聖の命で自宅へ戻る。
  • 雪乃の顔のモデルになった故人が、聖の姉から女優志願だった恋人に変更。同時に整形外科医としてのスタンスなどが確立されている。そして遺体の保管などはおこなわれていない。
  • 聖の過去が恋人とのエピソードのみで、生い立ち、プライベートな部分は一切、描かれていない。同時に聖の自宅と使用人は登場しない。
  • 聖の立ち振る舞いから冷酷さと非常識な面が軽減。冷淡な印象はあるものの温厚で理解のある性格に描かれている。
  • 聖が医師免許を剥奪された経緯が雪乃からの密告ではなくなっている。
  • 塚本正春の職業がサラリーマンから弁護士に変更。それに伴い、「由紀子と雪乃が戸籍を入れ替えたのでは?」と甲斐が疑念を抱く設定が付け加えられている。
  • 彩子の嫉妬心と脆さ、ヒステリックな面が強調され、同時に家族仲が悪化する様子が描かれる。
  • 家に嫌気がさした正春が家を出て、そして雪乃の同行を認めてしまう。そのことが家庭崩壊へと繋がってゆく。
  • 雪乃が正春を覚醒剤漬けにする設定、新人女優たちが雪乃に騙されて妙子に暴力を振るう場面、雪乃の差し金で妙子がレイプされかかる場面が消滅。他にも犯行の数が原作より少なくなっている。
  • 雪乃の表向きの性格が清楚でおしとやかな印象から、爽やかで活動的な印象に変更。
  • 後藤香と正春が過去に恋人同士で破綻後に香が未婚で出産した事から、雪乃と妙子は異母姉妹となる。この為に雪乃が正春を誘惑する場面はなく、彩子を挑発する為の思わせぶりな言動に変更。
  • 雪乃の母の名が春子 から 香 に変更になっている(作中に登場するスナックと同名)
  • 彩子の抱いた疑惑が正春と雪乃の不倫から、雪乃が正春の隠し子ではないかと変更。
  • 雪乃が塚本家にやって来たのは、自分の娘と知り、責任を感じた正春が身元を引き受けた為。そして塚本家が倉田家と面識なしの遠縁という設定は消滅。
  • 妙子は私立女子高校を卒業後、雪乃と一緒に大学へ進学。その為、塚本家への滞在期間が2ヶ月程度から4年弱に変更。
  • 本性を現し始めるまでの期間、妙子は雪乃を友人として慕っており、全幅の信頼を寄せていた。
  • 雪乃の言動から凶暴な面と陰湿さが軽減。ストーリーが展開するに伴い、感情を露わにする場面が多くなる。
  • 妙子は痩せて再会した直後、甲斐を男としてではなく、幼なじみの友人と認識。自分に対しての一貫した態度に安心をして恋愛感情が消滅してゆく。
  • 雪乃は女優デビュー前、ファッションモデルをしていた。
  • 初音(雪乃の異父妹)、あすか、画家を始めとするオリジナルキャラクターが登場。
  • 妙子がスカウトされた経緯であるモデルのピンチヒッター場面が描かれず、簡略化されている。
  • 妙子のマネージャーが中年の女性から、同年代の男性に変更。
  • 雪乃のマネージャー(稲垣)がヘマを理由に解雇された後も登場。事件などに関わって来る。
  • 周囲が妙子に対して誤解し抱いたイメージが「わがままでキツイ性格」から「何を考えてるか分からない少し暗めの性格」と変更。他にも痩せてからの妙子は口数が少なくなっている。
  • 中学の同級生である本物の倉田雪乃の本音を知った経緯が、見舞いに行った際の立ち聞きに変更。倉田の母親は登場しない。
  • 映画の撮影中、雪乃が妙子を崖から突き落とす場面が、追って行った家の中で怒りと悲しみをぶつける場面に変更。同時に新人女優、佐伯トモミに該当する人物が登場しない。
  • 香は雪乃に殺害されず、負傷のみ。それも口論の末に階段から転落と変更。
  • 雪乃が再会した香に娘だと気づかれなかった事に対して立腹する場面が、「実の母ですら気づかない」と聖の腕前の良さを賞賛する妙子のナレーションに変更。
  • 雪乃の顔が整形に対して拒絶反応を起こして崩れる場面が描かれない。
  • 雪乃がレイプされた過去を話題にする相手が甲斐から初音に変更。シンクロする様に聖が妙子に同じ話を聞かせる場面が描かれる。
  • 偽名使用等の疑念を抱いた警察に対して、雪乃がねつ造した「自身の生い立ち」が異なる。同時に母親探しの番組を放送したというエピソードも描かれない。
  • 香が雪乃に対して、それなりに愛情を抱いており、見捨てた事と傷つけた事を悔やみ続ける。動機も純粋に娘に会いたかったから と変更され、経営資金の無心もおこなわず、娘の容姿を嘲る場面もない。
  • 雪乃と初音を香に引き合わせたのは「母娘ならわかり合える筈」と思い込んだ妙子。この事で雪乃の怒りを買ってしまう。
  • 香が雪乃を見捨てた理由が、初音の父との復縁となっている。
  • 雪乃が母の本心と整形を知った経緯は、母からのカミングアウトによるもの。
  • 甲斐が雪乃に監禁される場所が廃屋から雪乃の自宅に変更。そして妙子に救出されている。
  • 甲斐が雪乃の逆恨みで広告代理店を退職後、脚本家として成功。
  • 雪乃が放火殺人をする場面がなくなった為、甲斐が罪を被って逮捕される設定が消滅。
  • 作中に登場する甲斐が執筆した劇中劇が、原作に登場する複数の作品を掛け合わせたようなストーリー展開となっており、同時に雪乃と妙子の生い立ちを彷彿とさせる内容である。
  • 授賞式と雪乃が顔に負傷する場面が描かれない。同時に早川恵美子に該当する人物が登場しない。
  • 自棄になった雪乃が妙子を殺害しようとしたり、甲斐に救出される場面が消滅。
  • 妙子がファンレターに励まされる場面が、同年代の女性の言動を目撃、そしてのちに彼女から励ましの言葉を掛けられる場面に変更(佐伯トモミの場面を彷彿とさせる)
  • 中盤付近から雪乃が、妙子を始めとする周囲にやや心を開くようになる。
  • 甲斐の失明の原因は雪乃による暴力ではなく、彼女を守ろうとした事によるもの。
  • 雪乃が甲斐の子を妊娠。未婚で出産し妙子に託す。
  • 警察が正春の死について捜査しており、手始めに本物の倉田雪乃が中学生の時点で亡くなっている事を理由に偽名使用について問い質す形で接近。香の負傷について稲垣からの証言、そして正春に対しての殺人罪が証明された事もあり最終回で逮捕へ向けて刑事が任意同行を求める。
  • 映画のクランクアップと同時に容疑が固まった雪乃は、追ってきた警察から逃走。出産直後に焼身自殺を図り、同時にワイドショーで本名を報道される。しかし法の裁きは受けていない。


スタッフ編集

サブタイトル編集

各話 放送日 サブタイトル 脚本 演出 視聴率 備考
Stage1 1999年4月15日 天使のような悪魔に出会った 中園ミホ 中島悟 16.5% 15分拡大
Stage2 1999年4月22日 102キロの私に幸せは来ないの? 15.7% -
Stage3 1999年4月29日 私の正体がバレてしまった… 赤羽博 13.4%
Stage4 1999年5月6日 美味しすぎる復讐のチャンス 吉本昌弘 14.0%
Stage5 1999年5月13日 嘘つきで、したたかで危険な女 中園ミホ 13.7%
Stage6 1999年5月20日 倉田雪乃は死んでいる…!? 16.4%
Stage7 1999年5月27日 甲斐くん、邪魔するなら消すわ 吉本昌弘 16.4%
Stage8 1999年6月3日 雪乃は整形、そして本当の悪魔に 中園ミホ 中島悟 16.2%
Stage9 1999年6月10日 裏切りの女彩子…あなたを殺す 吉本昌弘 14.3%
Stage10 1999年6月18日 私があんたを憎んだ本当の理由 中園ミホ 赤羽博 14.3%
Stage11 1999年6月25日 天使が舞い降りて…雪乃は死ぬ 中島悟 15.3%
final stage 1999年7月1日 今夜、最後の奇跡が起こる! 16.4% 15分拡大
平均視聴率15.2% (視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)