悲しき街角

アメリカのシンガーソングライターであるデル・シャノンが1961年に発表した楽曲。日本では、飯田久彦と柳ジョージがそれぞれカバーした。

悲しき街角」(かなしきまちかど、英語: Runaway)は、デル・シャノン1961年2月に発表したシングル。ファルセットや短調から長調への転調を特徴とし、同年4月から4週連続全米一位を記録した[1]

悲しき街角
デル・シャノンシングル
B面 ジョディ
リリース
時間
レーベル Bigtop Records
作詞・作曲 デル・シャノン
プロデュース
デル・シャノン シングル 年表
悲しき街角
(1961年)
花咲く街角
(1961年)
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日本では、飯田久彦1961年)と、柳ジョージ1983年)がそれぞれ日本語に訳詞され、シングルとして発表された。

解説 編集

軍隊出身でカーペットの販売で生計を立てていたバンドマンのシャノンがこの曲のデビュー・ヒットにより、ソロのメジャーアーティストへの仲間入りを果たした[2]

ピアノ演奏はモー・ウェクスラードイツ語版、間奏のクラヴィオリン演奏はシャノンのバンド仲間のマックス・クロク英語版。(クロク考案のクラヴィオリンはミュージトロンとも呼ばれる)

タイトル原案は『リトル・ランナウェイ』であった[3]

『悲しき街角』の邦題で日本でもヒットした。これ以降シャノンの他の曲の邦題にも「街角」が使われるようになり「街角男」の異名を授かった。

飯田久彦によるカヴァー 編集

悲しき街角
飯田久彦シングル
B面 ポケット・トランジスター
リリース
規格 7インチレコード
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル 日本コロムビア
作詞・作曲
    • マックス・クロク
    • デル・シャノン
  • 漣健児(日本語詞)
飯田久彦 シングル 年表
悲しき街角
(1961年)
小さい悪魔
(1961年)
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収録曲 編集

7インチレコード
全編曲: 柳田六合雄。
#タイトル作詞作曲時間
1.悲しき街角(RUNAWAY)
    • マックス・クロク
    • デル・シャノン
  • 日本語詞: 漣健児
  • マックス・クロク
  • デル・シャノン
2.ポケット・トランジスター(POCKET TRANSISTOR)
  • ケラー
  • 日本語詞: 漣健児
コルバー
合計時間:


柳ジョージによるカヴァー 編集

ランナウェイ (悲しき街角)
柳ジョージシングル
初出アルバム『VACANCY
B面 CROSS-EYED WOMAN
リリース
規格 7インチレコード
ジャンル
レーベル ワーナー・パイオニア / Atlantic Record
作詞・作曲
チャート最高順位
柳ジョージ シングル 年表
歌舞伎
1982年
ランナウェイ (悲しき街角)
(1983年)
ビッグ・カントリー
1984年
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ランナウェイ (悲しき街角)」(ランナウェイ (かなしきまちかど))は、日本ロックミュージシャンである柳ジョージが、1983年4月16日ワーナー・パイオニア / Atlantic Recordからリリースした3枚目のシングルである。

解説 編集

同年に発売されたアルバム『VACANCY[4]の先行シングル。

表題曲の「ランナウェイ (悲しき街角)」は、MBS系-シリーズ水曜の女『擬装結婚』[5]の主題歌に使用された。アルバム『VACANCY』にも収録されているものは、アレンジはそのままに原曲ヴァージョンとして歌唱された。

カップリング曲の「CROSS-EYED WOMAN」は、柳ジョージ&レイニーウッド1978年に発表したアルバム『Time in Changes』[6]に収録されている楽曲のセルフカバー

収録曲 編集

7インチレコード
全編曲: THE BAND OF NITE。
#タイトル作詞作曲時間
1.ランナウェイ (悲しき街角)
  • Harry Balk
  • Del Shannon
2.CROSS-EYED WOMAN柳ジョージ柳ジョージ
合計時間:

カヴァー 編集

影響を与えた曲 編集

脚注 編集

  1. ^ Del Shannon Runaway Chart Historybillboard
  2. ^ The Number Ones: Del Shannon’s “Runaway”stereogum 2018年3月23日
  3. ^ The Making of "Runaway" delshannon.com
  4. ^ VACANCY(SHM-CD)”. Warner Music Japan. 2022年8月28日閲覧。
  5. ^ 擬装結婚”. テレビドラマデータベース. 2022年8月28日閲覧。
  6. ^ Time in Changes”. クラウン徳間ミュージックショップ. 2022年8月28日閲覧。
  7. ^ 『PLAYBOYインタビュー ジョン・レノン』、1981年 集英社(156頁)

参考文献 編集