愛しのチロとは、荒木経惟撮影による写真集

彼の飼いであるチロを撮った写真集。 1990年2月、平凡社から刊行された。 2002年、ライブラリー版として再刊された。

センチメンタルな旅 冬の旅』(新潮社)と並んで荒木を代表する写真集であり、ともに写真集としては異例のロングセラーである。

彼の妻、陽子はこの写真集の刊行を楽しみにしていたが、子宮肉腫のため1990年1月他界する。彼女の棺桶にはこの写真集が入れられた。(「センチメンタルな旅 冬の旅」参照)

モデルをつとめたチロは2010年3月2日他界。22歳、人間に例えると104歳という大往生であった。荒木は「あんなにオレを愛してくれた女はいない」と語り、荼毘に付したチロの骨を写真に納めたという。

2010年、河出書房新社から『チロ愛死』発売。

関連項目 編集

  • 『愛しのチロ』(新装版)(2002年、平凡社)ISBN 978-4582764543
  • 『チロ愛死』(2010年、河出書房新社)ISBN 978-4309272122