成り立つかな?』は1981年12月に発表された突然段ボールの1stアルバム。

成り立つかな?
突然段ボールスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロックパンク・ロック実験音楽ニュー・ウェーヴ
レーベル パス・レコード
プロデュース 後藤美孝、突然段ボール
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解説 編集

英語タイトル『CAN I?』。制作直前に渡部紀義(Bs)が脱退したため、録音は蔦木栄一、蔦木俊二の2人で行われた。収録の1〜3は蔦木兄弟、渡部の3人で作った曲[1]

電車車両がデザインされたジャケットは蔦木栄一とイラストレーターのヤギヤスオによる。ヤギによれば、「きっかけは、当時、プレイヤー誌で彼らのライヴを酷評し、蔦木兄から電話があり呼び出され袋叩きにされる、かと思ったら、いろいろ更に酷評指摘し、そしたらデビュー盤のジャケット頼まれた」[2]。電車は高崎線[3]で、ヤギによれば、「ジャケの湘南電車は亡き蔦木兄がこの写真をと…」[4]。ヤギは、この「クハ80系電車ネガ」を、ふたたびアルバム『好きだよ』(1993)のジャケットデザインを依頼された際に返却したという[5]

2005年再発盤ではボーナス・トラック6曲が追加された。

収録曲 編集

  1. 選択と配列
  2. イパネマの娘
  3. 木工
  4. 介添人の希望すること
  5. (     )
  6. To .........
  7. ときどき
  8. ゆっくり立つ ゆっくり座る
  9. ヤ・ス・ミ
  10. 成り立つかな?

-2005年再発盤ボーナス・トラック-

  1. スゴク・ヒドイ
  2. 復調のきざし
  3. おとな・こども
  4. 木と林
  5. そのままで(明日はクリスマス)
  6. 夏はかげろう

メンバーおよびスタッフ 編集

脚注 編集

  1. ^ 2005年再発盤ブックレット掲載の、鈴木基生ライナーノーツ。
  2. ^ 2016年6月13日ツイート(2020年12月7日閲覧)
  3. ^ アルバム『純粋で率直な思い出』(2007)プロデューサー吉田肇の発言「1stアルバムがやっぱり印象的で、どこの電車か知らなかったんですけど、後で訊いたら高崎線であると」月刊「Rooftop」2007年10月号(2020年12月7日閲覧)
  4. ^ 2018年10月23日ツイート(2020年12月7日閲覧)
  5. ^ 2016年6月13日ツイート(2020年12月7日閲覧)

主な文献 編集

  • 『成り立つかな?』(2005年再発)鈴木基生によるライナーノーツ