扶桑文化会館(ふそうぶんかかいかん)は、愛知県丹羽郡扶桑町にある多目的ホール

扶桑文化会館
情報
完成 1995年3月
開館 1995年6月24日
開館公演 人間国宝中村鴈治郎による祝儀舞
客席数 459人(1階)[注釈 1]
226人(2階)
延床面積 3196.134m²
運営 扶桑町
所在地 480-0102
愛知県丹羽郡扶桑町高雄福塚200
位置 北緯35度21分44秒 東経136度54分38.5秒 / 北緯35.36222度 東経136.910694度 / 35.36222; 136.910694 (扶桑文化会館)座標: 北緯35度21分44秒 東経136度54分38.5秒 / 北緯35.36222度 東経136.910694度 / 35.36222; 136.910694 (扶桑文化会館)
外部リンク 扶桑文化会館
テンプレートを表示

概要 編集

1995年平成7年)3月竣工。同年6月24日に開館し、開館記念式典及び人間国宝中村鴈治郎による祝儀舞が披露された。設計者は建築家の山崎泰孝。総工費約17億7000万円[2]。1995年度の第3回愛知まちなみ建築賞を受賞している[3]。開館後は毎年の歌舞伎公演を始め、幅広い分野にわたっての事業を催し、扶桑の芸術、文化活動が一段と盛んになった[4]歌舞伎落語の公演、コンサートなどの様々な文化事業[5]政治家の講演など使用用途は多岐にわたる。また、毎年扶桑町の成人式がこの文化会館で行われる。

施設 編集

ホール 編集

ホールは個性的で、歌舞伎落語など伝統芸能を念頭に置いた造りになっており、能舞台の仕様にも切り替えられる[2]舞台は間口16.2メートル、奥行16.2メートルの正方形であり、プロセニアム・アーチの高さは9メートルである。客席は計746席であり、1階に520席、2階に226席ある。舞台は大ホールの規模、客席は中ホールの規模である。舞台の最前部から1階の最後列までの距離は17メートルであり、舞台と客席が近い設計である[3]

花道 編集

舞台までの長さが15メートル、幅1.5メートルで、人物を照らすフットライトも付いている。

2023年(令和5年)1月11日から花道が常設になった[1]。歌舞伎専用ではないホールに花道が常設されるのは全国的にも稀で、町は「オリジナリティーあふれる公演ができるようになる」と意図を説明。当会館はもともと日本の伝統芸能の公演に特化した造りになっていて、花道もオープンした1995年から使われてきた。常設ではないため、「松竹大歌舞伎」の公演時などに一部座席を撤去して仮設してきた。ただ、8人で作業しても取り付けに5時間かかるうえ、収容人数も収入も減るとあって使われるのは多くても年3回だった。特に、新型コロナウイルスの影響で大歌舞伎が中止になった2020年から3年間では1度も使われていなかった。そんな中、町は2022年度から会館運営の見直しを進め、花道の積極活用に舵を切った。多くの観客を入れることより、いっそ席数を犠牲にしてでも客や舞台利用者の満足度を上げる方針に変更した。コロナで満席にするのが難しくなったことも背景にある。常設により客席は51減って685席になった。

館長 編集

  • 松原薫 - 9代目館長。2023年(令和5年)4月1日就任[6]。生涯学習課長と兼任。

歴代館長 編集

  • 小川健 - 8代目館長。2020年(令和2年)4月1日就任[7]。2023年(令和5年)3月31日退任。
  • 大脇綾子 - 7代目館長[2]。2017年(平成29年)4月1日就任[8]。2020年(令和2年)3月31日退任。

利用案内 編集

  • 開館時間 : 9時から17時
  • 休館日 : 月曜日・火曜日
  • アクセス : 名鉄犬山線 扶桑駅で下車して徒歩で約10分。

周辺 編集

脚注 編集

  1. ^ a b 『中日新聞』2023年1月14日付朝刊近郊版16頁、「花道常設無二の演出提案 扶桑文化会館 席数よりも満足度重視」
  2. ^ a b c 『中日新聞』2019年09月11日朝刊近郊版14頁、三田村泰和、「わが街 ぶらり探訪 扶桑文化会館 地道な努力続けて25年」
  3. ^ a b 扶桑文化会館
  4. ^ 『扶桑町史(下)』P.416
  5. ^ 扶桑文化会館 催し物のご案内
  6. ^ 『中日新聞』2023年3月5日朝刊近郊版18頁、「生活安全部と教育部を新設 扶桑町人事」
  7. ^ 扶桑町職員人事異動 (PDF)
  8. ^ 扶桑町職員人事異動 (PDF)

注釈 編集

  1. ^ 2023年(令和5年)1月11日から花道を常設したため、座席数が510席から51席減の459席となった[1]

外部リンク 編集