執着(しゅうちゃく、しゅうじゃく[1]サンスクリット語: अभिनिवेशabhiniveza)とは、仏教において、事物に固執し、とらわれること。主に悪い意味で用いられ、修行の障害になる心の働きとする。

執「著」と書くこともある。仏教用語というより、一般的な用語であり、現代語の執着(, attachment)によく似た意味で、煩悩の用語としてのrāga)あるいはlobha)に近い。

サンスクリット原語は、abhinivezaの他に、saktiāsakti(没頭する事)、parigraha(摂取、所有)など良い意味でも使われる語が同時に執着の意味を持ち、grāha(にぎる、理解)、adhyavasāya(決知、判断)など認識にも関わる語が執着の意味で用いられる。

脚注 編集

参考文献 編集

  • 『岩波仏教辞典 第二版』(岩波書店、2002年、482ページ)

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