排尿恐怖(はいにょうきょうふ[1][2][3]、英語:Paruresis)は公衆トイレなどで[1][2][3]近くに人がいることに起因して排尿が妨げられる症状のこと[4]。軽症な場合もあるが[4][5]、旅行や社会生活に支障をきたす場合もあり[4]、自宅以外で排尿ができない人もいる[5]。他人が近くにいる場合にのみ生じ、自分以外誰もいないトイレでは生じない症状である[6]トイレ恐怖症[7]

この症状はWilliamsとDegenhardt(1954年)によって初めて報告された[8]。2017年までの調査を総合すると、この症状を訴える人は2.8%から16.4%の割合で存在する[4]。女性より男性に多く見られる[4]

精神障害の診断と統計マニュアル』第5版では「300.23, Social Anxiety Disorder (Social Phobia)」(社交不安障害)の一種として分類された[9]

症状編集

  • 公衆トイレ[1][2][3]や他人の家のトイレを使うことができない[5]
  • 自分の排尿音を他人に聞かれることへの恐怖感[5]

出典編集

  1. ^ a b c 『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』 ページ番号202
  2. ^ a b c 渡部芳徳『不安症 パニック障害・社交不安障害を自分で治す本』ページ番号88
  3. ^ a b c 貝谷久宣『非定型うつ病パニック障害・社交不安障害』ページ番号86、87
  4. ^ a b c d e Kuoch KLJ, Meyer D, Austin DW, Knowles SR A systematic review of paruresis: Clinical implications and future directions. J Psychosom Res. 2017 Jul;98:122-129. doi:10.1016/j.jpsychores.2017.05.015. Epub 2017 May 20.
  5. ^ a b c d Shy bladder syndrome - Better Health Channel
  6. ^ 姫路 心療内科|前田クリニック 社交不安障害(SAD/あがり症) 旧称:社会不安障害
  7. ^ 日本泌尿器科学会|泌尿器科用語集
  8. ^ Boschen MJ Paruresis (psychogenic inhibition of micturition): cognitive behavioral formulation and treatment. Depress Anxiety. 2008;25(11):903-12.
  9. ^ 精神障害の診断と統計マニュアル』第5版(DSM-5)