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放送大学

法人「放送大学学園」が設置する大学

放送大学(ほうそうだいがく、英語: The Open University of Japan)は、千葉県千葉市美浜区若葉2-11に本部を置く日本私立大学である。1983年に設置された。大学の略称放大(ほうだい)[2]OUJ(オー・ユー・ジェー)[3]が個別の法律に基づき設置した、放送による通信制大学大学院国設の私立大学)である[4][5]

放送大学
学園本部
学園本部
大学設置 1983年
創立 1981年
学校種別 私立
設置者 放送大学学園
文部科学省総務省所管)[1]
本部所在地 千葉県千葉市美浜区若葉2-11
北緯35度39分12.1秒 東経140度3分0.1秒 / 北緯35.653361度 東経140.050028度 / 35.653361; 140.050028座標: 北緯35度39分12.1秒 東経140度3分0.1秒 / 北緯35.653361度 東経140.050028度 / 35.653361; 140.050028
キャンパス 本部
学習センター50箇所
サテライトスペース7箇所
学部 教養学部
研究科 文化科学研究科
ウェブサイト 放送大学公式サイト
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概要編集

大学全体編集

1981年、生涯学習機関として、広く社会人等に大学教育の機会を提供するという趣旨で放送大学学園法(昭和56年法律第80号、以下、旧法)が制定された。放送大学は、旧法に基づき特殊法人である放送大学学園(以下、旧法人)が1983年に設置した大学である。

2002年には「特殊法人等整理合理化計画」に伴い、放送大学の設置者である放送大学学園を「特別な学校法人」とするため、旧法を改正した放送大学学園法(平成14年法律第156号、以下、新法)が公布された。新法第3条の規定により、現在の放送大学は、学校法人である放送大学学園(以下、新法人)が設置する学校となっている。なお、文部科学省のホームページでは国立大学の項に記載されていたこともあり[注 1]、表記の上では国立と同等の扱いをされることが多い[注 2]。文部科学省には放送大学担当の係長職がある。

遠隔教育、生涯教育の公開大学として国際的にわかりやすい大学名とするため、2007年10月1日より大学名の英称を、The Open University of Japan(旧称The University of the Air。違いは「放送の」から「公開の」に語義が変わったこと)と改めた。英称の変更前から用いられていたドメイン (u-air.ac.jp) については、2010年4月に新ドメイン(ouj.ac.jp)に変更された。また、この機に学内情報システムの刷新が行なわれ、以前より行なわれていたインターネットからの履修登録に加えて、通信添削指導もWeb上でも行なわれるようになった。

放送大学の定義編集

放送大学学園が設置する大学を「放送大学」といい(放送大学学園法第2条)、放送大学学園は放送大学に関する業務(大学の設置・運営、教育放送等、附帯業務)を行う(放送大学学園法第4条)。なお、教育研究は放送大学学園が設置する「放送大学」において行われ、放送は放送大学学園が開設している放送局において行われている。

学園を所管する文部科学省も「私立大学」ではなく「国立大学」として扱っていた。2003年に「新放送大学学園法」が施行され、放送大学学園が(国立大学法人独立行政法人とは異なった)学校法人になったことに伴い(次項参照)、放送大学は私立大学となった。ただし、全国に所在する学習センターの多くが国立大学の敷地内に入居していること、教職員の約9割を文部科学省、総務省、財務省、国立大学からの出向者が占めること、事務職員の採用に「文部科学省文教団体職員採用試験」、「国立大学法人等職員採用試験」を通じて行っていることなど国立大学に準じており、一般的な私立大学とはその性格を異にしている。一方で、教職員が加入する社会保険は私学共済となっている。

特色編集

放送大学は、英語名(The Open University of Japan)から読み取れる様に、誰にでも開かれた大学(公開大学)である。その為、教養学部については入学試験がなく、入学は容易であるが、卒業については、放送大学の卒業生の質を保証させる為、入学後に厳格なチェック体制が敷かれている[7][8]。2016年からは更なる改革を行い、より学習効果が高まるような授業となった。

1985年度から学部生の受け入れを開始して以来、平成25年度第2学期現在、136万2258人が学生として学び、平成26年度3月末現在、7万9186人の教養学部卒業生、4177人の大学院修士課程修了生を輩出している[9]

平成22年度3月現在、在学期間(最長10年)内における、教養学部卒業率(全科履修生の卒業率)は、30〜40%程度である[10]。同年の、在学期間(最長5年)内における、大学院修士課程修了率(修士全科生の修了率)は、80%程度である[11]

平成26年度第2学期現在、8万3892人の教養学部生(全科・選科・科目履修生及び、特別聴講学生)、5606人の大学院修士課程生(修士全科・修士選科・修士科目生及び、特別聴講学生)、12人の大学院博士後期課程生(博士全科生)が在籍している[12]

平成28年度現在、放送大学単位互換協定締結大学数は、日本国内の全大学・短期大学数のおよそ32%に相当する、358校である。特に国立大学との単位互換協定が多く、日本国内の全国立大学数のおよそ71%に相当する、61校と締結している[13]

大学本部は千葉県千葉市美浜区に所在し、放送授業番組は本部の専用スタジオにて収録されている。

放送大学の特徴として、通信制大学でありながら、学習施設として、全国に学習センターを50ヶ所、学習センターの分室的な役割を担うサテライトスペースを7ヶ所設置していることがあげられる。学生は、いずれかの学習センター、またはサテライトスペースに所属する。

学習センター、サテライトスペースは、面接授業等のスクーリング、単位認定試験、放送授業の再視聴などを行う学習施設である。放送大学の学生は全国すべての学習センター、サテライトスペース、千葉本部の附属図書館を利用できる。また、学習センター、サテライトスペースでは学習相談、卒業研究指導を受けられるほか、図書室の利用、学生証・在学証明書など各種証明書の発行もできる。さらに、学習センター、サテライトスペースを拠点とする学生のサークル活動も通学制の大学と同様に活発に行われており、様々な行事が行われ参加して親睦を深める学生も多い。

他大学とは違い、就職課や職業紹介などといった就職活動に関する支援やサポートは無いため、学生が自力で企業研究をしたり、会社説明会やセミナーに参加しなければならない[14][15]

象徴編集

シンボルマーク編集

  • 放送大学シンボルマーク(永井一正制作)
    • ※右上から左下に向かって青色の4本のリボンのようなラインが流れるデザイン。

学歌編集

マスコットキャラクター編集

2008年に、こうの史代のデザインによる[19]伝書鳩をモチーフとしたマスコットキャラクターが制定され、名称は公募により「まなぴー」となった[20]。なお、それ以前にもアナログテレビの形をしたキャラクターがおり、民放でのCMにも出演していた。

沿革編集

教育および研究編集

放送大学は通信制大学の大学であり、教育放送授業面接授業・オンライン授業(2015年より開始)の3形態の授業によって行われる。放送授業によって卒業に必要な大半の単位を修得できることが特徴である。卒業するためには、124単位を修得することが必要であり、このうち94単位は放送授業で、20単位は面接授業及びオンライン授業で(2016年より)、残りの10単位は放送授業・面接授業・オンライン授業のいずれでもよいことになった。なお、放送授業で用いるテキスト(印刷教材)は、誰でも書店で購入できる(発行所:一般財団法人放送大学教育振興会、発売所:NHK出版[注 5]

各放送授業科目の主任講師は、放送大学の専任教員だけではなく、他大学(国公私立を問わず)の教授・准教授も担当している。この場合、放送大学の客員教授・客員准教授として、委嘱している。

計画発表[23]のとおり、同学大学院修了者から選抜する形で修士全科生・全科履修生の研究論文指導、学部授業の補助のため、ティーチングアシスタント (TA) が採用されている。なお、学生サークルほか、近隣や職場などで同じ専攻を持つ学生同士で、相互扶助の形でレポートの作成等を実施している例もある。

学部編集

2009年度から、従来の教養学部3コース6専攻を、教養学部教養学科5コースに改組した。なお、2008年度以前入学の学生も新コースに移行できる。旧産業と技術専攻の学生は新社会と産業コースと新人間と文化コースを選択して移行できる。 2013年から情報系が独立し情報コースが開設され6コースに改組。

  • 教養学部
    • 教養学科
      • 生活と福祉コース(旧 生活と福祉専攻)
      • 心理と教育コース(旧 発達と教育専攻)
      • 社会と産業コース(旧 社会と経済専攻、旧 産業と技術専攻)
      • 人間と文化コース(旧 人間の探究専攻、旧 産業と技術の情報系の一部)
      • 情報コース
      • 自然と環境コース(旧 自然の理解専攻)

大学院編集

大学院は、文化科学研究科の文化科学専攻の中に修士課程は7つ、博士後期課程は5つのプログラムが設けられている。

  • 文化科学研究科
    • 文化科学専攻(修士課程
      • 生活健康科学プログラム
      • 人間発達科学プログラム
      • 臨床心理学プログラム
      • 社会経営科学プログラム
      • 人文学プログラム
      • 情報学プログラム(2013年度から設置された)
      • 自然環境科学プログラム
    • 文化科学専攻(博士後期課程
      • 生活健康科学プログラム
      • 人間科学プログラム
      • 社会経営科学プログラム
      • 人文学プログラム
      • 自然科学プログラム

附属図書館編集

1990年6月に放送大学本部に附属図書館が併設された(千葉学習センターと共に同じ構内にある)。附属図書館は約26万冊の蔵書のほか、放送大学の教科書に相当する印刷教材、再視聴用端末などを備えている。利用条件を満たせば一般人も利用可能である。放送大学の学生は、各学習センターやサテライトスペースの図書室を介して、附属図書館所蔵資料の貸出しを受けることができる。大学院修士全科生・学部全科履修生は、自宅への図書配送も送料受取人はらいで行っている。附属図書館に必要な資料や書籍がない場合、所定の利用条件のもとで国立国会図書館および他大学図書館への利用申込書を発行している。

各学習センター及びサテライトスペースに小規模な図書室を置いている。

学習のシステム編集

放送大学は、4月と10月を学習開始月とする年2学期制の教育課程を編成している。そのため、入学・卒業時期が年2回ある(修士全科生は4月入学の1回のみ)。授業科目の登録は学期ごと事前に行う。各授業科目(放送授業)は、毎学期、週1回45分の放送が15回にわたって放送され、完結する。

原則として、4月1日から7月18日を前期放送授業期間、10月1日から翌年1月20日を後期放送授業期間としており、この放送授業期間中の4月29日から5月5日と12月29日から翌年1月4日は「連休・年末年始学習期間(旧ゆとりの期間)」、7月19日から9月30日と翌年1月21日から3月31日を「夏季・冬季学習期間(旧集中放送期間)」とし、この期間は放送授業期間の授業の集中再放送に充てる。

入学・卒業式編集

入学式
放送大学の入学式(「入学者の集い」と呼ばれている)は毎年4月と10月に各学習センター・サテライトスペースにて挙行される。
卒業式・学位記授与式
卒業式・学位記授与式は毎年3月に挙行される。創立以降、東京ベイNKホール幕張メッセを式典会場に使用してきたが、2007年3月からNHKホールを使用している。式には文部科学大臣総務大臣が出席し祝辞を述べることが慣例となっている。全国各地の学習センター・サテライトスペースでの卒業式・学位記授与式は3月(または4月初旬)と9月(または10月初旬)の年2回挙行される。卒業生・修了生は大学本部主催の式典と各学習センター・サテライトスペース主催の式典に出席することができる。また、卒業生・修了生の家族も列席できる。学位記授与式の模様は特別番組や大学の窓で放送される。

学生種別編集

学部(教養学部)については、いずれかのコースに所属し卒業(学士(教養)の学位取得)を目指す「全科履修生」(修業年限4年)と、自由に授業科目を履修する「選科履修生」(在学期間1年)・「科目履修生」(在学期間6ヶ月)の学生種別がある。このほか、放送大学と単位互換協定を結んだ他大学の学生が単位修得のために放送大学に在籍する「特別聴講学生」という学生種別もある。 全科履修生として入学する際、それ以前に選科履修生・科目履修生として修得した単位のうち、卒業要件外科目の司書教諭資格取得に資する科目(5科目10単位)を除き、それ以外の科目は全て、全科履修生の卒業要件単位に含めることができる。「全科履修生」の在学最長年限は10年である。この期間内に卒業できない場合には除籍になるが、希望により継続入学・再入学することは可能である。なお、継続入学・再入学した場合、それまでの修業年数と修得した単位は引き継がれる。

大学院(文化科学研究科)の修士課程については、いずれかのプログラムに所属し修了(修士(学術)の学位取得)を目指す「修士全科生」(修業年限2年)と、自由に授業科目を履修する「修士選科生」(在学期間1年)・「修士科目生」(在学期間6ヶ月)の学生種別がある。修士全科生として入学する際、過去に修士選科生・修士科目生として修得した単位があれば、修得した単位の全てを修士全科生の修了要件となる単位に含めることができる。

大学院(文化科学研究科)の博士後期課程については、いずれかのプログラムに所属し修了(博士(学術)の学位取得)を目指す「博士全科生」(修業年限3年)のみであり、修士課程と異なり「博士選科生」や「博士科目生」の学生種別は存在しない。

入学資格編集

放送大学も他の大学と同じく(学校教育法施行規則大学入学資格、150条1項~6項)(高等学校卒業、高等学校卒業程度認定試験など)[24]であるが。

そのような入学資格がなくても大学個別入学審査制度学校教育法施行規則150条7項)で入学できる。

放送大学の場合は選科履修生や科目履修生として入学し所定の単位(16単位)を修得し、かつ年齢が18歳に達することによって、全科履修生に入学することが可能となり、卒業を目指すことができる。

ただしこのような大学の個別入学資格審査制度で入学卒業しても、他大学に学士入学する場合はその大学の個別入学審査を受ける必要がある。

放送大学の場合は他大学から学士入学者の入学審査は無く、大学卒業証明書のみで入学できる。

選科履修生科目履修生については、入学年度の学年の初めに15歳以上であれば学歴は問わない。

大学院における修士選科生、修士科目生は、入学年度の学年の初めに18歳以上であれば学歴は問わない。修士全科生には入学者選考(入学試験)がある。入学試験の内容は、1次選考は書類選考、2次選考は筆記試験と面接試問である。原則として22歳以上で放送大学または他の大学(短期大学を除く)を卒業していることが出願条件だが、放送大学による出願資格事前審査を受けることにより、大学(短期大学を除く)を卒業していなくても入学者選考の対象となる場合がある。

大学院における博士全科生には入学者選考(入学試験)がある。原則として修士号の若しくは専門職学位に相当する学位の授与受けた者(見込み含む)が対象だが、この条件に合致しない者でも放送大学による出願事前審査を受けることにより、入学者選考の対象となる場合があるのは修士課程と同様である。

単位修得方法編集

放送授業(通常1科目2単位)については、配付されたテキスト(印刷教材)による学習と、BS衛星放送によるテレビ・ラジオによる放送授業の視聴による学習を行い、学期末の単位認定試験に臨む。各学習センターの放送授業視聴端末で全科目視聴可能。

放送授業の講義の概ね半分が終了した時点で、通信指導(レポート)が課される。期限日までに、これを回答・提出し、合格すると単位認定試験を受験できる。後日、結果が郵送される。

学期末試験は通信ではなく、学生は各学習センター等に出向いて実際に試験を受ける。単位認定試験に合格すると単位が与えられる。

面接授業(1科目1単位、スクーリング)は、学生が各学習センターまたはサテライトスペースに出向いて受講する。1科目の授業時間は90分の講義7回分、最後の8回は45分授業の後に45分のレポートまたは試験が行われる。通常、1科目あたり4回x2日、土日に開講されることが多いが、東京周辺では平日開講科目もあり、日程も種々となっている[25]。2016年より面接授業及びオンライン授業で20単位を修得するというシステムに変更された。

面接授業は教員から直接教室内で講義を受け、各面接授業の合格基準に達すると単位を修得できる。合格基準は、出席回数・試験・レポートなどの総合評価。

このような学習方法で、単位を取る。「全科履修生」として入学・編入した場合は、<a)基盤科目14単位以上(そのうち外国語科目2単位以上)、コース科目76単位以上(そのうち所属コース科目34単位以上、他コース科目4単位以上)、b)放送授業を94単位以上、面接授業またはオンライン授業を20単位以上、残りの10単位は放送授業・面接授業・オンライン授業のいずれでも可>という、aとb、両方の条件を全て満たしたうえで、総計124単位以上を修得すれば卒業できる。[注 6]

選択科目の卒業研究6単位(卒業論文)を履修し合格した場合は、放送授業科目3単位+面接授業科目3単位として、所属コースの専門科目の単位として認定され、卒業に必要な単位として充当可能。

上記の卒業要件を満たすと、大学卒業「学士(教養)」の学位が授与される。

学部・大学院ともに履修科目申請は毎学期ごと事前に行う。受講料は1単位あたり学部で5,500円、大学院課程で11,000円。印刷教材の費用は授業料に含まれている。印刷教材は取り扱いのある一般書店、書店通販サイトでも購入可能(「教育および研究」の節参照)。なお、印刷教材の送付が不要な場合は授業料の「割引制度」がある。

大学院の学習方法は放送授業のほかに、修士全科生の場合、専攻内の7プログラムのいずれかに所属し、指導教員による研究指導(修士論文・特定課題研究(リサーチペーパー))を受ける。研究指導は直接指導のほか、電話・FAX・テレビ電話・電子メール・郵便などにより行われる。

大学院修士課程の必要単位を修得し、修士論文または特定課題研究の審査、および口答試験に合格すると、大学院修了「修士(学術)」の学位が授与される。

必要単位は、研究指導を含め30単位以上、臨床心理プログラムは34単位以上。臨床心理プログラムのみ、学外施設での演習・実習が行われる。

大学院博士後期課程の必要単位を修得し、博士論文の審査および口頭試問に合格すると、大学院修了「博士(学術)」の学位が授与される。

必要単位は、特定研究科目を含め18単位以上である。

放送授業は、原則として4年間または6年間で閉講される[26][注 7]。そのため、各科目には開設年度が記載されている(例:「身近な気象学('10)」)。

科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)編集

放送大学では学んだ分野の成果について大学として評価を与える科目群認証制度があり、一定の科目を履修し単位を取得した者に、修得した科目群についての認証状を授与する制度がある。この制度は2006年度から開始したもので、2012年度現在で以下の24プランが用意されている。

当該制度は放送大学独自の制度であるが、2007年に改正された学校教育法に新たに規定された履修証明制度が創設されたため、2008年以降、放送大学の科目群履修認証制度も学校教育法上の履修証明制度に対応したものとなっている。

心理学基礎プラン、臨床心理学基礎プラン、宇宙・地球科学プラン、環境科学プラン、社会数学プラン、生命科学プラン、エネルギー・環境研究プラン、異文化コミュニケーションプラン、アジア研究プラン、日本の文化・社会探究プラン、芸術系博物館プラン、歴史系博物館プラン、自然系博物館プラン、社会探究プラン、市民活動支援プラン、次世代育成支援プラン、コミュニティ学習支援プラン、社会生活企画プラン、健康福祉指導プラン、福祉コーディネータプラン、食と健康アドバイザープラン、実践経営学プラン、ものづくりMOTプラン、工学基礎プラン

学外での受講編集

BSデジタル放送(BS232ch,231Ch,ラジオ科目531ch)やケーブルテレビを通じて日本全国で視聴することができる。

ラジオ番組については、2012年4月2日からIPサイマルラジオのradiko(タイムフリー対応科目は50%程度)でも聴くことができるようになった(同日にはラジオNIKKEIもサービスを開始した)。

このほか、全国各地にある学習センターで視聴することもできる。学習センターには、放送授業の全科目が、専用視聴端末で視聴できる、センター配架されていたDVD、CDは順次廃止される方向、センター貸出は中止されている、貸出は大学本部に申込み送料学生負担(第四種郵便)で貸し出される。 一部の地域では図書館や生涯学習センターなどに再視聴施設として放送教材を貸し出している場合もある[27][注 8]。また、2019年度から放送科目は全科目インターネット経由で視聴できる(体育実技、卒業研究を除く)。

番組について編集

テレビで放送される授業とラジオで放送される授業は、それぞれ異なる科目(放送番組)群であり、卒業を目指すならば両方が視聴できることが事実上前提となる。

放送授業は早朝から深夜まで放送されている。通常授業番組のほか、集中放送授業、特別講義、「もう一度みたい名講義~放送大学アーカイブス~」、科目選択ガイド、大学・大学院案内、「大学の窓」(15分間の放送大学情報番組)を放送している。授業と授業の間約1分間は風景などの映像が流れ、お知らせの字幕が出ることも多い。

大学の窓と一部の授業科目はハイビジョン制作である。BSデジタル放送のラジオ放送はすべての時間帯でステレオ放送されている。また、ベイエフエムなどで期間を限定して広報番組が放送されることがある。

名誉学生編集

2010年4月より、教養学部の全コース(6コース)の卒業(グランドスラム)を達成した学生を顕彰して、「放送大学名誉学生」として、表彰状及び副賞を授与している。授業料補助は廃止された[28]

学内課外活動編集

サークル活動やクラブ活動は、学習センター毎に組織されている。そのため、地域や地方ごとに様々なサークルが有る。大学関連の体育連盟などには加入していないため、スポーツ関係の団体競技などへは出場していないが、スポーツサークルは存在する。また、休日等を利用してのサークル活動であるため、保健体育の授業と連動した活動が行われているサークル活動などもある。例:東京ではシティマラソンへの出場を目指した陸上サークルや都や区が実施する総合運動会などである。

大学関係者と組織編集

大学関係者一覧編集

組織編集

同窓会は、学習センター毎に設置されている。また、全国組織として放送大学同窓会連合会がある。

対外関係編集

放送大学の単位互換編集

  • 放送大学と単位互換協定を締結している大学及び短期大学は371大学あり、日本国内の全大学・短期大学の約33%。さらに大学院とも8大学院、高等専門学校とも15校で単位互換協定を締結(2017年11月1日現在)。他大学等から受け入れる学生数は年間で約5,000名(延べ約7,500科目)に達し、他大学における教育課程の充実に寄与している[29]

学費・支払い制度編集

大学卒業までの総授業料は70万6千円である。これは学費が私立よりも安い国立大の平均の3分の1以下である。入学料は2万4千円である。さらに、入学時に全額支払う必要はなく、履修する単位分(1単位5500円)を学期ごとに支払う。最大10年間も在籍が認められ、働きながら勉強を続けて放送授業と面接授業の合計124単位以上修得して、4年以上在学すれば学士の大卒資格を獲得出来るセーフティーネットの役目を担っている[30]

施設編集

本部施設編集

千葉県および千葉市が事業を進めてきた、幕張新都心開発計画の内、教育文化地区に相当する場所に設置。施設は、東管理棟(事務部門)、西管理棟(事務部門)、放送・研究棟、西研究棟、東制作棟(ラジオスタジオ、制作部事務部門)、西制作棟(テレビスタジオ)、附属図書館、千葉学習センター、資料管理棟、セミナーハウス、若葉会館、エネルギーセンター、マルチモダリティ研究施設、グランドがある。

JR東日本京葉線海浜幕張駅総武本線幕張駅京成電鉄千葉線京成幕張駅の中間点にあり、どの駅からも1km強の距離がある。前記の駅間を運行する最寄りのバス停(京成バス千葉シーサイドバスそれぞれ日に10本弱運行)も数百m離れている。

資料管理棟編集

本部施設内には、過去にテレビ、ラジオで放送されたほぼ全ての講義が1インチCタイプVTR、D2-VTR、D3-VTR、デジタルベータカム、HDCAM-VTRなどで保管されている。2011年9月時点の保管数は約25000本、500講義に及ぶ。ただし、全ての放送番組が保存されている訳ではなく、放送大学学園が放送を開始した1985年や一部年代の講義は原版となっていた2インチVTRが消去されたため現存していない。

1993年まで、放送大学では1インチVTRを使用していたと過去の「大学の窓」で保管庫の紹介と共に説明された。D3-VTRは2000年頃にデジタルベータカムに転写(ダビング)再記録されたので現在は保管庫に原版のみ保管されている。FMラジオで放送された過去の講義は、SONY製とマクセル製6m/mオープンリールテープ(10吋)で完パケが同保管庫内に保存されている。

2011年4月からは月に数回程度「もう一度みたい名講義〜放送大学アーカイブス〜」と題し、同保管庫内に保存されている過去のテレビ放送授業の中から選りすぐりの内容を放送している。

キャンパス編集

放送大学には、面接授業、単位認定試験、放送授業の再視聴などを行う学習センターが全国に50か所設置されている。また、学習センターを補完するサテライトスペース(分室)は全国に7か所に設置されている。学生は全国に所在する全ての学習センター、サテライトスペースの利用ができる。

学習センター編集

 
岩手大学に併設された岩手学習センター
 
一橋大学に併設された東京多摩学習センター
 
大阪教育大学に併設された大阪学習センター
 
広島大学に併設された広島学習センター

各学習センターには、所長、客員教員、事務職員が配置されている。客員教員は、近隣の大学等から招かれている。また、専任教員、客員教員のほか、近隣の大学等の教員が各学習センターで開講される面接授業(スクーリング)を担当している。

学習センターは土曜日・日曜日も利用できる(足立学習センター等の一部の学習センターを除き月曜日・祝日は休み)。

サテライトスペース編集

放送大学セミナーハウス編集

大学本部内に、研修室と宿泊室を備えたセミナーハウスがある。面接授業への出席、卒業研究、大学院ゼミ、臨床心理学プログラムの実習、サークル活動などに利用できる。宿泊室はビジネスホテルのようなユニットバスのある間取りで、TV(BS受信可能)の他にバスタオル、フェイスタオル、ボディーソープ、ドライヤーを利用できる(シャンプー、歯ブラシはない)。施設内に食堂はなく、飲酒は禁止されている。放送大学学生、教職員であれば大学本部への申請で最大6連泊まで使用でき、1泊2,200円(団体利用割引あり)から利用できる。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 現在は「放送大学」として独立に分類されている[6]
  2. ^ なお、当校と提携している京都府京都国際建築技術専門学校(現:京都建築大学校)では2007年から2009年にかけて「国立大学の卒業資格も取れる」「放送大学は多くの企業に国立大学と認知されている」という旨の宣伝(テレビCM新聞広告)を行なっていた。2012年現在も同校のHPには「企業より国立大同等と認められる放送大学」などと記載されている。
  3. ^ 斉唱と混声四部合唱の2種類を制作。かつてはピアノ演奏のみのインストゥルメンタル版も制作され、学歌に続けて放送されていた。
  4. ^ a b CDとして2008年5月28日ユニバーサルミュージックより発売(JANコード4988005517005、品番POCS-5020)。近況報告[18]にも情報がある。
  5. ^ 放送大学教育振興会では、学習センター及びサテライトスペースを設置している地域の書店への配本も行っている。入手が難しい場合には、インターネット書店や最寄りの書店から注文すれば入手可能である。なお、地域の書店への配本は取り扱い書籍量が少ないため、地域の代表的な書店に限っている。これは再販制度の書籍である[21]と共に、本学の教科書を含めて一般に教科書は責任販売制となっている[22]ためである。
  6. ^ 詳細は公式サイトの履修科目と履修プランを参照するか、学習センターで相談する必要あり。
  7. ^ 閉講後も一部の授業科目はタイトルの開設年度と一部箇所のテロップ差し替え程度の再編集の上で再び使用する場合もある。この場合、テロップには「これは“(編集元の授業科目名と開設年度)”の再放送です」と表示される(再編集した授業科目でも原則として4年間で閉講される)。
  8. ^ 学習センターの場合には、本学が設置した学習センターと、地方自治体から要請を受けて設置をしたサテライトスペースがある。放送教材の貸出を行っていない施設は、ブランチ試験場と呼ばれる単位認定試験のみを実施している施設である。ブランチ試験場設置の目的は、学習センターやサテライトだけでは単位認定試験などを行う際に収容できる人数に限りがあることや、地方など交通事情の良くない場所で学習を行っている学生が単位認定試験を受けやすくするために設けられているものである。

出典編集

  1. ^ “放送大学案内 平成27年度 第一学期 学部案内、表表紙”. 放送大学学園. (2014年10月). http://ouj-dp.web-creek.com/pdf/2015-1a.pdf 2015年2月11日閲覧。 
  2. ^ 放大って、知ってる? 2019 放送大学学園職員採用案内 (PDF)”. 放送大学学園. 2019年7月20日閲覧。
  3. ^ “放送大学案内 平成27年度 第一学期 学部案内、39頁”. 放送大学学園. (2014年10月). http://ouj-dp.web-creek.com/pdf/2015-1a.pdf 2015年2月11日閲覧。 
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  8. ^ “放送大学学生要覧 2014、1-3頁”. 放送大学学園. http://www.ouj.ac.jp/hp/osirase/gakuenyouran/pdf/gakuenyouran.pdf 2015年2月3日閲覧。 
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参考文献編集

  • 加除式 六法全書 -学校基本法関連-, ぎょうせい
  • 放送大学 入学案内一式, 2007年度版 春期・秋期入学, 放送大学
  • 中央高等教育審議会資料, 文部科学省

関連項目編集

外部リンク編集