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政宗さまと景綱くん』(まさむねさまとかげつなくん)は、重野なおきによる日本4コマ漫画。『コミック乱ツインズ 戦国武将列伝』(リイド社)にて2013年12月号から2016年8月号(休刊号)まで連載され、同誌休刊にともない『コミック乱ツインズ』(同社)へ移籍して2016年11月号から連載されている。

漫画:政宗さまと景綱くん
作者 重野なおき
出版社 リイド社
掲載誌 (1) コミック乱ツインズ 戦国武将列伝
(2) コミック乱ツインズ
レーベル SPコミックス
発表号 (1) 2013年12月号 - 2016年8月号
(2) 2016年11月号 -
巻数 既刊3巻(2019年3月時点)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

伊達政宗片倉景綱の2人を主人公として描いた4コマ漫画。基本的なタッチは、他社誌である『ヤングアニマル』で連載中の『信長の忍び』と同様である。

目次

主な登場人物編集

統率・知略・政治・武術は単行本巻末の「戦国武将名鑑」のパラメーターの数値。

伊達家編集

伊達政宗(だて まさむね)
統率9 知略8 政治8 武術9 料理10
本作の主人公。出羽国米沢城を本拠とする戦国大名・伊達家嫡男で幼名は「梵天丸」。元々は内向的な性格で一人称も「僕」だったが、右眼を景綱に摘出してもらってからは活発な性格に変貌し、一人称も「俺」に変わる。同時に言葉遣いもべらんめえ調となった。
優れた戦略眼と大局観を兼備しており、奥羽を統一しゆくゆくは天下人となる野心を持つ一方で料理を趣味としており、景綱とやっちの婚儀では自ら手料理を振舞っている。また奥羽統一後は各地で自身の手料理を振舞うのが夢。
片倉景綱(かたくら かげつな)
統率7 知略9 政治8 武術8 ドS10
本作のもう一人の主人公。遠藤基信の推挙を受けて政宗の傅役(教育係)を務め、政宗元服後は参謀役も兼ねる。前髪が二本触角のように垂れ下がっており、元気が無い時はこれに張りがなくなる。
筋金入りのドSであり、半ば趣味で政宗を厳しく鍛えあげるが、喜多に(成長後は政宗にも)叩きのめされる場面も多い。政宗が成長するうちに自身がいくら傷ついても構わないというほどの絶対的な忠誠心を持つようになる。篠笛の名手で鼻で演奏する曲技も持ち、奥羽統一後は各地で演奏会を開くのが夢。
片倉喜多(かたくら きた)
政宗の乳母にして景綱の異父姉。独身。政宗が実母である義姫から疎まれていることもあって、彼に対し過剰なまでの愛情を注ぐ。政宗とのハグを無上の喜びとしているが、度が過ぎて彼を窒息死させかけたこともある。また景綱の両親の死後は母親代わりとして彼を一人前に育てており、重臣である左月斎や主君たる政宗相手でも物おじしない彼が頭の上がらない唯一の人物でもある。
デザインセンスにも長けており、片倉家の旗印「黒釣鐘」や政宗が愛用する眼帯のデザインを考案した。
温厚で愛情深いが年齢と独身の話題を振られたときの怒りは凄まじく、両方の話題を一度に振った景綱を殺しかけたことがある。
愛姫(めごひめ)
田村清顕の娘。伊達家と田村家の同盟により政宗の正室となる。征夷大将軍坂上田村麻呂の末裔であることを誇りにしている。
そのプライドの高さ故に性格はやや高飛車で火縄銃の射撃を試みるなど非常に活発だが、学問の方は苦手らしい。同時に他人の幸福や悲しみを自分のことのように受け止められる優しい心の持ち主でもあるが、リアクションの激しさ故に喜多からツッコミを入れられたことも。
政宗が尊敬する天下人・織田信長本能寺の変で横死したことで落ち込んでいたところを励ますために手料理を振る舞おうとしたが、その際使っていた教本を参考に政宗がもっと上手な料理を作ってしまい、結果として彼を料理の趣味に目覚めさせてしまった。しかし政宗には「見かけはともかく美味しい」と評価されている。
やっち[1]
伊達家臣・矢内重定の娘。家人とはぐれて追い剥ぎに追われていたところを景綱に救われたことで彼に一目惚れし、丸森城金山城の戦いの後に景綱と結婚する。
卓越した物真似ボディランゲージの技術を持ち、懐妊時、政宗に子が生まれないことを憚った景綱から「生まれた子が男子の場合は殺害する」と告げられ、伝言及び書信による他言を禁止されたためにこの両者を駆使して喜多に伝え、この結果政宗が景綱の説得に動いて事なきを得た。そして程なく嫡男・重綱を産む。
マゾヒズムの傾向があり、その意味でも景綱と相性はいいのだが政宗からは「嫌な似合い方だ」と呆れられている。
伊達輝宗(だて てるむね)
統率7 知略7 政治7 武術5 温厚10
政宗の父。外交と人材発掘に非凡な手腕を持つ。強気かつツンデレの女性が好みらしい。戦国大名としては温厚な性格だが、芯は強く義姫らの圧力に屈すること無く梵天丸を後継者と定め、その証として早期の元服と伊達家中興の祖と同じ「政宗」という諱を与える。
その思いの通り政宗が順調に成長していることを確信すると、相馬家との和睦を機に政宗に家督を譲る。
隠居後は政宗の急進的な態度を危惧しつつも温かく見守っていたが、畠山義継の降伏を仲介したことの謝辞を述べるための会見で「政宗が義継を暗殺する」という噂を真に受けた義継によって拉致されてしまう。阿武隈川付近で政宗が追いつくも自身ごと義継を撃てという命令を政宗が拒否すると「我が子の夢の足枷になるのは死んでも御免だ」と言い遺して自身に突きつけられた刃で己の喉を切り自害する。
義姫(よしひめ)
輝宗の正室。政宗の生母ではあるのだが隻眼となった彼を嫌い、自らが溺愛する次男・竺丸(元服後は小次郎)が後継者となるよう画策する。
このため政宗を溺愛する彼の乳母・喜多との間は互いに龍虎のオーラが出るほどまでに険悪となっている。
明らかに鬼嫁と言われるような烈女ではあるのだが、輝宗は「美人で根は優しくてしっかり者」と評するほどベタ惚れしている。
当主を継いだ後の政宗の活躍を目の当たりにしたことや輝宗の説得でようやく政宗を認めるようになったが、その矢先に粟之巣の変で輝宗が横死すると政宗による謀殺と誤解し、再び嫌悪するようになってしまう。
遠藤基信(えんどう もとのぶ)
統率6 知略8 政治8 武術6 人事10
伊達家臣。智謀に長けており、輝宗の知恵袋として活躍する。また、人事にも長けており景綱の才覚を見出して政宗の傅役に抜擢している。
自身が輝宗によって重臣に抜擢された恩義から輝宗個人に忠誠を誓っていたところがあり、粟之巣の変の後、景綱と左月斎に後事を託し輝宗の墓前で殉死する。
鬼庭左月斎(おににわ さげつさい)
統率8 知略6 政治6 武術8 老骨10
伊達家臣。武の面で伊達家を支えてきた猛将ではあるが、政宗初陣の頃には老齢であり戦場でも重い鎧を身につけなくなっている。
喜多の実父ではあるのだが、かつて男児が生まれなかったことを理由に喜多の母と離縁しているため、彼女に自身の存在を否定されるほど親子仲は険悪。彼自身は喜多との和解を模索していたもののなかなかタイミングをつかめないでいたが、基信に遺言で念押しされたこともあり、人取橋の戦いに出陣する直前になって喜多に謝罪しようやく和解する。人取橋の戦いで伊達軍が窮地に陥ると前線に出て佐竹軍を一身に引き受けつつ奮戦し、討死する。
口車に乗せられやすい人物で、政宗の右目を摘出した件で景綱の切腹を主張した際、彼から切腹の手本を見せてほしいと言われ、その勢いで本当に切腹しかけたことがある。
鬼庭綱元(おににわ つなもと)
統率7 知略7 政治7 武術8 長生き10
左月斎の子で喜多の異母弟。長寿の家系である鬼庭家に生まれたことから、長生きであることを自慢にしている。政宗や愛姫に対するツッコミ役としても活躍する。
伊達成実(だて しげざね)
統率8 知略6 政治4 武術9 毛虫愛10
伊達家臣。政宗の従兄弟[2]で共に修行をした間柄でもあることから、彼とは公式の場でもタメ口で話すほどに仲が良い。
景綱とも修行を共にしていたためか、伊達一門にも関わらず彼からは同輩もしくは目下風に「くん」付けで呼ばれている。
圧倒的戦闘力を誇る猛将で、不退転の志から毛虫を好む。兜の前立てにしているだけでなく自室にも毛虫をモチーフとした置物を多く飾っており、また「毛虫殿」と尊称するなどその入れ込みようはすでに信仰の域にある。
奥羽統一後は各地に大規模な毛虫のブリードを流行させるのが夢だが、政宗と景綱はこれを阻止する方向で意見が一致している。
世瀬蔵人(よせ くらんど)
統率5 知略7 政治3 武術8 忍術10
伊達家に使える忍び集団・黒脛巾組の頭領。
伊達小次郎(だて こじろう)
政宗の同母弟で、幼名は「竺丸」。大柄な体格で武芸にも長けるが、穏和な性格で争い事は苦手とする。母が自身を伊達家当主にしようと画策するのとは裏腹に兄を敬愛している。
芦名家当主・亀若丸の死去により後継者として迎える案が出るとそれを承諾したものの、話は流れ佐竹義広が迎えられている。
大内定綱(おおうち さだつな)
統率6 知略7 政治7 武術7 変節10
陸奥国小浜城を本拠とする小領主・大内家の当主。伊達家、芦名家両家の代替わりに際して伊達家に付くことを考えると、政宗の元を訪れ傘下に加わることを表明するが、小浜城に戻ると芦名家重臣の脅しや自身の家臣からの反発を受けて再度芦名に就く。裏切り行為に怒った政宗によって支城の小手森城を撫で斬りにされると家臣たちも恐怖で離れてしまい、単身二本松城へ逃げる。しかし逃げた先で畠山家が伊達家へ降伏する条件として自身の首級が要るという意見があることを聞くと出奔し、野に下る。
その後、大崎合戦にて芦名家の先陣として伊達領に攻め込むが、成実より再び伊達家へ引き込む案が出ると芦名家中では冷遇されていたこともあり再び政宗に降る。
猪苗代盛国(いなわしろ もりくに)
統率6 知略4 政治6 武術6 暴言10
元・芦名家重臣。彦姫を慕っており、亀若丸死後の後継者問題では彦姫と縁の深い伊達小次郎を推すも、自身の後継者問題をまとめられないことを金上盛備に指摘された上で却下される。彦姫が死去すると、芦名家に未練は無いとして自身の治める猪苗代城ごと伊達家に寝返る。

最上家編集

最上義光(もがみ よしあき)
統率8 知略9 政治7 武術9 鮭好き10
出羽国山形城を本拠とする戦国大名・最上家当主にして義姫の兄。ふたつ名は「羽州の狐」。謀略家として知られる一方で戦闘能力も高く、領内では善政を施し家臣・領民からの信望が非常に厚い。
政宗の資質には気づいており、伊達家弱体化という目的から義姫の竺丸擁立運動に協力する。
が好物の「魚介系大名」でもあり、鮭を食べる際に鮭の皮を残す者に対しては妹の義姫といえども全力で怒る。また難しい調略も鮭さえ贈れば全て成功すると思っている。訪ねてきた義姫に鯨一頭を土産に持たせようとして拒絶されたことも。
鮭がたくさん獲れるという理由で現在庄内地方を欲しがっている。
氏家守棟(うじいえ もりむね)
最上家臣。義光の側近として仕えているが、義光の鮭好きやシスコン具合にはやや呆れ気味の表情を見せている。

芦名家編集

彦姫(ひこひめ)
輝宗の妹にして芦名家当主・亀若丸の母。生まれて間もない亀若丸に代わって当主代理を務める。伊達家から嫁いだ身ではあるものの、政宗が芦名を攻める準備を始めると亀若丸を守ることを使命として徹底抗戦の姿勢を見せている。
亀若丸の死やそれに伴う後継者問題による心労から病に倒れ、天正16年に死去している。
金上盛備(かながみ もりはる)
統率8 知略8 政治8 武術7 責任感10
芦名家重臣筆頭。当主が交代して幼少であることから、最高権力者として芦名家を支える。檜原の戦いでは自ら指揮せず戦略を指示するだけで伊達軍を追い払う実力を見せるが、子供をあやすことだけは苦手としている。
芦名(佐竹)義広(あしな よしひろ)
統率6 知略5 政治5 武術5 向上心10
佐竹義重の次男。亀若丸の死に伴い芦名家の後継者として迎えられると、彦姫の娘・小杉山御台を娶り当主に就く。かなりの緊張体質。
父からは芦名家を操るために送り込まれているが、自身は優秀な兄・義宣に対するコンプレックスから「芦名家を強くして父や兄を見返す」という野心を抱いている。

佐竹家編集

佐竹義重(さたけ よししげ)
統率9 知略8 政治7 武術8 毛虫愛10
常陸国を治める戦国大名・佐竹家当主にして「鬼義重」の異名を持つ猛将。伊達成実と同じく、毛虫の前立てを付けた兜を愛用する。
他家に対して一歩前の考えを持って動いており、人取橋の戦いでは佐竹家の強さを知らしめるために参戦し、芦名家の後継者問題では芦名を取り込むべく義広を送り込んでいる。
小野崎義昌(おのざき よしまさ)
統率3 知略8 政治6 武術3 災難10
義重の叔父にして軍師。黒脛巾組・大林坊俊海が佐竹に忍び込み流言を流していることを見破ったものの、始末する前に恨みを買っていた家僕に刺殺されてしまう。

豊臣家編集

豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)
本能寺の変より7年間で、畿内、北陸、西国までを纏め上げた天下人。
本作では、本能寺の変における秀吉黒幕説は否定されている。

その他編集

田村清顕(たむら きよあき)
統率7 知略6 政治6 武術6 心配10
陸奥国三春城を本拠とする戦国大名・田村家当主にして愛姫の父。
軍事においては名将と呼ぶに相応しい実力を誇るが政治には弱く、奥州最大の勢力・芦名家ら五家と敵対し窮地に陥る。その打開策として政宗と愛姫の婚姻と伊達家の同盟を打診するが、当時11歳の娘を嫁がせることに自ら異論を出している。天正14年に病死。
畠山義継(はたけやま よしつぐ)
統率7 知略5 政治6 武術8 剛腕10
陸奥国二本松城を本拠とする小大名・畠山家当主。大内定綱とは親類にして盟友であり、小手森城の戦いでは大内に援軍を出していた。定綱が二本松城に逃げ込むと、自領を小手森城の二の舞いにしたくないという思いから政宗に降伏の使者を出すも許されなかったため、輝宗の仲介を受けて許されることになるが、条件として大名として存続が危うくなるほどに領地を削られたことに不満を抱く。
不満を持ちつつも輝宗の元へ謝辞を述べに訪れると、輝宗の説得によって「政宗に賭けることは出来ないが輝宗に賭けることはできる」と忠誠を誓った矢先、自身を暗殺するという噂を聞いたことから輝宗を拉致し、粟之巣の変を引き起こしてしまう。最後は同行した家臣を皆殺しにされ、自身も瀕死のなか這って逃げるが政宗に止めを差された。
大崎義隆(おおさき よしたか)
陸奥国大崎地方を治める戦国大名で伊達包囲網の一角。政宗がいない伊達軍に滅ぼされるなんでみじめと嘆くネガティブな性格。

書誌情報編集

脚注編集

  1. ^ 逸話や史実に基づくナレーション文中では「矢内御前」と書かれている
  2. ^ 史実では成実の母が輝宗の妹であり母方から見れば従兄弟だが、父方から見れば輝宗の従兄弟(父・実元は輝宗の叔父)に当たるため、従兄弟違いとも言える