救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン
スーパー戦隊Vシネマ VSシリーズ | ||
第5作 | 救急戦隊 ゴーゴーファイブ 激突! 新たなる超戦士 |
1999年7月9日 |
第6作 | 救急戦隊 ゴーゴーファイブ VS ギンガマン |
2000年3月10日 |
第7作 | 未来戦隊 タイムレンジャー VS ゴーゴーファイブ |
2001年3月9日 |
『救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン』は、2000年3月10日に発売されたオリジナルビデオ作品。『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のオリジナルビデオ作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つ。
概要編集
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』と『星獣戦隊ギンガマン』のクロスオーバー作品であるスーパー戦隊Vシネマ第6弾。
Vシネマオリジナルの巨大ロボ(超装光ビクトリーマーズ[注釈 1])が初登場するほか、本作品以降ゲスト側戦隊の6人目の戦士も登場するようになった[注釈 2]。また本作以降OPの映像がVシネマオリジナルのものに変更された。全員が揃う幾つかシーンで、ギンガマン側の俳優の一部が吹き替えになっている他、ハヤテ役の末吉、サヤ役の宮澤、ヒュウガ役の小川の出番が少ない。
ギンガマンはゴーゴーファイブのことを知っていたようで、リョウマの発言からわかる。逆にゴーゴーファイブはギンガマンを青山勇太の父・晴彦(本作には未登場)の描いた絵本のキャラクターとして認知していた。ボックは星の伝説の絵本のみの登場。モークはワンシーンのみ登場する。
『パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』29話・30話でも、前作のレンジャーとの共闘エピソードとして一部の映像が使用されている。
あらすじ編集
かつて、闇地獄に落とされた災魔一族の真の長男・闇王ギルが末弟サラマンデスによって地上に引き戻された。ギルの率いる闇の亡者に立ち向かうゴーゴーファイブだったが、亡者たちに彼らの武器はほとんど効かない。
しかし、一方でギルの起こす事件を追っていたギンガマンの持つアースだけは効果があった。ギンガマンのリョウマは、ゴーゴーファイブには危険が大きすぎると語るが、ギルの陰謀によって多くの命が脅かされていることを知ったゴーゴーファイブはそれを放ってはおけない。
災魔一族とギル、そして彼らが蘇らそうとする暗闇獣に対し、2大戦隊が協力して立ち向かう。
オリジナルキャラクター編集
闇王ギル ()- 災魔一族・災魔兄弟の「闇」属性を司る真の長男[注釈 3]。
- 誕生した直後に自らの生みの親であるグランディーヌを抹殺しようとした為、彼女の命を受けたピエールによって、無数の亡者がいる闇地獄に突き落とされたが、自らの力で闇地獄の頂点に登り詰め、亡者の支配者として君臨していた。その外見は悪魔然とした荒々しいもので過酷な人生を物語っており、ゴーゴーファイブとギンガマンを同時に相手にしても互角以上の実力を持つ。武器は剣。
- 暗闇獣を復活させる暗闇獣召喚の術を身につけたことを知ったサラマンデスから地上を破壊しつくした暁には地球の王にすると契約を交わされ、協力することにし、暗闇獣を復活させるためにホテル・スキャットを拠点として暗躍。だが、本来の家族である災魔を内心では信用しておらず[注釈 4]、自らの体に流れる災魔の血を呪われた血と憎んでいる。
- 容赦ない攻撃でゴーゴーファイブとギンガマンを互角以上の強さで追い詰めるが、ゴーレッドのVモードパンチを受けて瀕死の状態となり、その影響で血のピラミッドが止まってしまう。自身に生身の身体(災魔の血)があったことを憎みながらも、最後の手段として、腹部を剣で貫き、その血で暗闇獣を復活させた後に絶命。
- デザインはドクロを強調することが意図されている[1]。
闇の亡者 ()- ギルが闇地獄から引き連れてきた死者たち。ゴーゴーファイブの攻撃をまったく受け付けず、たとえ倒されても復活する不死身の肉体を持つ。しかし、闇の力を無効化する効力をもったギンガマンのアースのみが弱点だった。人間に化けて暗闇獣の生贄となる人間をさらっていった。
- 大量に造形できるようマスクを基本としたデザインとなっている[1]。
暗闇獣 ()- 闇地獄に眠る、災魔一族の中でも最強の魔獣といわれる伝説の邪悪なる破壊獣。
- ギルが闇地獄で身につけた術と人間の血をピラミッドに捧げて満たすことで復活させようとしたが、ゴーゴーファイブとギンガマンに生け贄たちを救出され、最後の手段として、瀕死のギルが命と引き換えに自らの血を与えて復活させた。複数の触手と口からの火炎放射が武器。
- ビクトリーマーズとライナーボーイを圧倒して、ライナーボーイを戦闘不能に追い込む。ブルタウラスの野牛鋭断、超装光ギンガイオーの銀河大獣王斬り、ビクトリーマーズのトップジェットによる連続攻撃を受けても倒れず、その時の爆発でブルタウラスは戦闘不能となり、ギンガイオーは合体が解除されてしまう。最終的には、超装光ビクトリーマーズの銀河ダブルフレアを受けて倒された。
- デザイン段階から吊りによる操演が想定されている[1]。
装備・戦力編集
- 超装光ビクトリーマーズ
- ギンガの光で超装光化したビクトリーマーズ。コックピットにはゴーゴーファイブとギンガマンの計10人が搭乗する。出力は3億馬力[2]。
- 武器はジェットランスと超装光ギンガイオーの持つ超装光銀鎧剣にゴーゴーファイブのエンブレムが追加された超救急銀鎧剣。
- 必殺技はジェットランスと超救急銀鎧剣で×字に切り裂く、銀河ダブルフレア。
スタッフ編集
キャスト編集
- 巽纏 / ゴーレッド(声):西岡竜一朗
- 巽流水 / ゴーブルー(声):谷口賢志
- 巽鐘 / ゴーグリーン(声):原田篤
- 巽大門 / ゴーイエロー(声):柴田賢志
- 巽祭 / ゴーピンク(声):坂口望二香
- リョウマ / ギンガレッド(声):前原一輝
- ハヤテ / ギンガグリーン(声):末吉宏司
- ゴウキ / ギンガブルー(声):照英
- ヒカル / ギンガイエロー(声):高橋伸顕
- サヤ / ギンガピンク(声):宮澤寿梨
- ヒュウガ / 黒騎士ヒュウガ(声):小川輝晃
- 巽世界:マイク眞木
- 青山勇太:早川翔吾
- 邪霊姫ディーナス:平沢草
- 女の子[注釈 5]:武部由理佳
- 母親:高橋睦美
- 父親:藤田浩史
- ボーイ:石月孝直
- レポーター:真坂吏子
声の出演編集
- 知恵の樹モーク:納谷六朗
- 大魔女グランディーヌ:山田美穂
- 獣男爵コボルダ:乃村健次
- 龍冥王サラマンデス:緑川光
- 呪士ピエール:松野太紀
- アナライズロボ・ミント:相田さやか
- ライナーボーイ:山岸功
- 闇王ギル:大友龍三郎
スーツアクター編集
音楽編集
メディア編集
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ a b c 百化繚乱 下之巻 2012, p. 93
- ^ 超戦力超百科 2013, p. 51.
- ^ 仮面俳優列伝 2014, pp. 199-207, 「第5章 プレイヤーからアクション監督への転身 19 宮崎剛」
- ^ 「綴込特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2002」『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ、2002年5月1日、 169頁、 雑誌コード:01843-05。
参考文献編集
- 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』グライドメディア、2012年10月16日。ISBN 978-4-8130-2180-3。
- 『決定版 全スーパー戦隊 超戦力超百科』講談社、2013年6月21日。ISBN 978-4-06-304838-4。
- 『東映ヒーロー仮面俳優列伝』鴬谷五郎[編著]、辰巳出版、2014年12月20日。ISBN 978-4-7778-1425-1。
関連項目編集
- 海賊戦隊ゴーカイジャー - 本作で登場した『ギンガマンの絵本』が登場する。