空港用化学消防車 > 救難消防車

救難消防車(きゅうなんしょうぼうしゃ)は、陸上自衛隊[1]が装備する空港用化学消防車の名称。駐屯地飛行場での航空事故(主にヘリコプター)において、火災を消し止めて搭乗員を救出する救難用の車両である。

救難消防車(I型)
救難消防車II型
救難消防車IB型
(グローバル・ストライカー、オシュコシュ社製)
福島第一原子力発電所事故での使用済み核燃料プールへの放水作業(2011年3月)

従来の倍以上の水槽を装備した救難消防車II型[2]が登場しており、従来型は救難消防車I型とも呼称されている[3]。II型は2011年福島第一原子力発電所事故での放水にも出動した[4]福島第一原子力発電所事故の経緯#3月17日参照)

2013年頃より、アメリカのオシュコシュ社製グローバル・ストライカーが輸入され、5000L級救難消防車IB型として配備が始まっている。救難消防車IB型は救難消防車Ⅱ型とともに陸上自衛隊だけでなく、航空自衛隊海上自衛隊でも運用されている。

諸元 編集

  • 全高:3,350mm
  • 全長:8,160mm
  • 全幅:2,495mm
  • 最高速度:約100km/h
  • 出力:310ps
  • 全備重量:8,980kg
  • タンク容量:約1,900L(水)、約120L(化学剤)
  • 噴射時間(化学剤):約3分
  • 化学剤到達距離:約40m

製作 編集

オシュコシュ社製グローバル・ストライカー: 編集

第一実業株式会社が輸入し、日本機械工業株式会社において国内仕様に改修、販売している。

諸元:水タンク容量:7,600ℓ 放水量:4,700L/min 乗車人数:5名[5]

脚注 編集

  1. ^ 通常は方面航空隊本部付隊。旅団のヘリコプター隊が駐屯する相馬原駐屯地では、派遣されている東部方面航空隊管制気象隊の所属(自衛隊ニュース2011年5月15日(9)
  2. ^ 立川駐屯地ウェブサイトに掲載されていたペーパークラフト用画像
  3. ^ 立川駐屯地立川防災航空祭 2010.09.19Propaganda Kompanie
  4. ^ 自衛隊、第1原発3号機への地上放水開始 (Youtube、産経新聞)
  5. ^ 鹿屋航空基地:ストライカーの紹介”. www.mod.go.jp. 海上自衛隊 鹿屋航空基地. 2021年9月28日閲覧。

関連項目 編集