ナンダカ教誡経[1](ナンダカきょうかいきょう、: Nandakovāda-sutta, ナンダコーヴァーダ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第146経。『教難陀迦経』(きょうなんだかきょう)[2]とも。

比丘ナンダカ難陀迦)が、比丘尼たちに仏法を説く。

構成 編集

登場人物 編集

場面設定 編集

満月の布薩に近づいたある時、釈迦はサーヴァッティー舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。

そこにマハーパジャーパティが500人の比丘尼と共に訪れ、仏法を問いてくれるように請う。

当時、比丘たちは交代で比丘尼たちに説法をしていたが、釈迦がアーナンダに現在の担当を問うと、アーナンダは現在の担当はナンダカ(難陀迦)だが、彼はそれをしたがらないと言う。釈迦はナンダカに説法するよう指示し、ナンダカは了承する。

翌14日、そして翌15日と、ナンダカは托鉢・食事を終えた後、比丘尼たちと問答形式で六処無常に関する仏法を説いていく。

釈迦が比丘たちに、比丘尼たちが預流果に至ったことを告げると、比丘たちは歓喜する。

日本語訳 編集

  • 『南伝大蔵経・経蔵・中部経典4』(第11巻下) 大蔵出版
  • 『パーリ仏典 中部(マッジマニカーヤ)後分五十経篇II』 片山一良訳 大蔵出版
  • 『原始仏典 中部経典4』(第7巻) 中村元監修 春秋社

脚注・出典 編集

  1. ^ 『パーリ仏典』片山
  2. ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村

関連項目 編集

外部リンク 編集