文法学(ぶんぽうがく)は、言語学の分野で、自然言語文法を分析する学問。文法論(ぶんぽうろん)ともいう。

概要編集

古代ギリシア・ローマでは、ディオニュシオス・トラクスら多くの学者が文法を論じ、特にドナトゥスプリスキアヌスの著作は中近世ヨーロッパにも受容された。また古代には、文字の読み書きの教育や、古典文献学も文法学に含まれた[1]

中近世ヨーロッパでは、論理学修辞学と並ぶトリウィウムとして自由七科に含まれ、各地にラテン語学校グラマースクール)が設立された。キリスト教徒、特に聖職者にとって言葉を誤り無く相手に伝えることは聖書に書かれた教義を正しく布教するうえで重要であると考えられた。このため、修道院大学などで学生達に文法学の講義が行われた。グラマースクールのルーツもこうした修道院内の教育施設に由来している。

近現代では、文法論 (grammar) は言語学の関連分野ないし細分野である。統語論(syntax、構文論)と同一視されることも時折あるが、一般には分けて扱われる。また、「文脈自由文法」など、分野的にというよりも専ら慣例的にその語が使われている、といった場合も多い。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ 納富信留〈提題〉古代ギリシア・ローマにおける「自由学芸」の教育」『中世思想研究』第56号、中世哲学会、70-79頁、2014年http://jsmp.jpn.org/archives/journals/smt56/ 77頁。