斎藤 精一郎(さいとう せいいちろう、昭和15年(1940年3月28日 - )は日本経済学者エコノミスト。専攻は社会経済学金融論NTTデータ経営研究所所長、千葉商科大学名誉教授

斎藤精一郎
生誕 (1940-03-28) 1940年3月28日(84歳)
日本の旗 日本 東京府
研究機関 千葉商科大学
立教大学
研究分野 社会経済学、金融論
母校 東京大学
実績 サプライサイド経済学を日本に紹介した
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来歴 編集

東京府(現・東京都)出身。日比谷高校1963年東京大学経済学部卒業後、日本銀行に入行。日銀在職時にフランス銀行へ留学。1972年立教大学社会学部産業関係学科講師に転進。1973年に同学部助教授、1980年に同学部教授に昇進。1990年代からマスメディアへ登場するようになり、ワールドビジネスサテライト(テレビ東京系)でコメンテーターを務める。2005年に立教大学を定年退職し、千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科教授に就任。2009年3月に千葉商科大学を定年退職し同年7月に千葉商科大学名誉教授の称号を授与される。

評価 編集

著書『2003年日本経済非常事態宣言』に対して、経済学者の若田部昌澄は「同意すべき点もあるし、鋭い認識も見られる」としながらも「全体としてこの本の抱える矛盾は深刻であり、その支離滅裂さに評者は冗談ではないかと思いながら読了した」と評した[1]

交遊 編集

東京大学の同窓で経済企画庁長官を務めた田中秀征とは二十代の頃毎日のように一緒に過ごし、「精一郎」「秀征」と呼び合う親友で、村山内閣が発足した時に田中秀征が座長に就任した「21の会」の常任として村山富市に学者や村山首相専門家に引き合わせた[2]。また、1996年2月には、細川護熙小泉純一郎、田中秀征が立ち上げた「行政改革研究会」のメンバーとして議論した[3]

主な著作 編集

  • 斎藤精一郎『2003年日本経済非常事態宣言』日本経済新聞社、2002年。ISBN 978-4532350352 
  • 『ゼミナール現代金融入門』(日本経済新聞社
  • 『経済学は現代を救えるか』(文藝春秋
  • 『マネー・ウォーズ』(PHP研究所
  • 『アングラ・マネー』(講談社
  • 『サプライサイド・エコノミックス』(日本経済新聞社)
  • 『情報エコノミーの衝撃』(日本経済新聞社)
  • 『新しい世界新しい経済』(日本経済新聞社)

出演したテレビ番組 編集

脚注・出典 編集

  1. ^ 若田部昌澄 著「第2章 Book navigation 03 エコノミスト非常事態宣言」、田中, 秀臣野口, 旭、若田部, 昌澄 編『エコノミスト・ミシュラン』太田出版、2003年、138-141頁。ISBN 978-4872337952 
  2. ^ 日本経済新聞1996年8月7日朝刊36面『交遊沙』時代の同志 田中秀征
  3. ^ 田中秀征「平成史への証言 政治はなぜ劣化したか」P256

関連項目 編集