新井 祥(あらい しょう、1971年4月17日[1] - )は、日本漫画家専門学校講師(2011年現在)。本名はペンネームと同じ。旧名は新井 幸枝(あらい ゆきえ)[2]、旧姓は中島[3]東京都出身、愛知県名古屋市在住。血液型B型身長160cm。オフィス★怪人社社長

新井 祥
本名 新井 祥
(旧名:新井 幸枝)
生誕 (1971-04-17) 1971年4月17日(49歳)
日本の旗 東京都
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
オフィス★怪人社社長
名古屋デザイナー学院非常勤講師[要出典]
活動期間 ? -
ジャンル エッセイ漫画
ギャグ漫画
4コマ漫画など
代表作 『性別が、ない!』
公式サイト 新井祥公式サイト 『 おすいぬ 』
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人物編集

女性として生まれ育ち思春期早発症により小学生で女性としての第二次性徴が目立った一方、時折髭が生えたり陰核が肥大化するなどし、30歳時にFTMの友人に相談し心療内科で検査[4]。検査結果を待つ間、「男性ホルモンや男性化に興味を持ち、胸の存在がすごく嫌だったので」、FTMの友人に教えてもらった病院で男性ホルモン摂取と乳房切除を行う[4]。その後、30歳時にXモノソミー(X染色体が一つ)のターナー症候群と診断される[5]。それまでは女性として生活していたが、「男性ホルモンの効き目が強くて、これはまずいと思ってやめたが戻らないのであっさり諦めた[4]」、「女性ホルモンの分泌量が減り、女性的な外観に戻る可能性が低いから、開き直って」男性化を進める[5]。(ターナー症候群は内性器・外性器も女性のものでいわゆる「男性化」という症状はなく、「両性具有」でもない。性別異和になる女性も、一般女性と割合は変わりない。戸籍上は女性のままである)。

また、体の男性化治療と並行して、家庭裁判所の許可を得て名前を「幸枝」から「祥」へと変更した。女性として生活していた時期に俳優IKKAN結婚していたが後に離婚、現在は独身。なお、IKKANとは円満離婚であり、「仕事上のパートナーとしての関係は現在も良好」と本人が著作中にて記しており[要ページ番号]、その後も親交がある[6]。新井の祖母の最期を看取ったのも、たまたま見舞いに訪れていたIKKANである[7]。離婚後もIKKANの本姓である新井姓を名乗り続けている[3]

作風は主にギャグ・実話4コマ。代表作『性別が、ない!』などでは、性別(主にセクシャルマイノリティーを扱う内容)について「美少年アシスタント」である宇佐木巧(新井祥の元生徒。住み込みでの漫画家修行の後、2015年1月22日、ルチルVol.64(幻冬舎)にて「コットンの気持ち」でデビュー。現在も新井と同居しアシスタントを継続しつつ、「うさきこう」のペンネームでBL漫画家として活動)と考察するといったする内容がメインで、たまに旅行記、ペット観察ネタ、名古屋ローカルネタなども描かれる。また、読者から寄せられる「性」に関する相談についても作中で回答している。男性化以前は風俗漫画家として、「CHACO(チャコ)」の名義で[8]風俗レポ漫画なども描いていた他、ヌードモデルとしても活動していた[9]。なお、「新井祥」名義以前の女性時代の漫画作品は、ペンネームも作風も違うことなどの理由から、ほとんど非公開となっている[要出典]

新井祥名義での作品『性別が、ない!』では、前述の住み込み弟子である宇佐木巧や、その他「男子校に入ってみたい」など男性に性的な興奮を覚えたり、ボーイズラブが大好きであるなどとの描写がある[10]。男性化した直後には女性的な言葉遣いや仕草が出てしまうなど男性として過ごすことに若干の苦労があったが、現在は「おじさん」として違和感なく生活を送っているという[11]。自身の性的指向については「パンセクシュアル」であると著書内で述べている[12]。また、「女性として男性が好き」「同性愛指向はないのでレズビアンになることには違和感がある」とも述べている[4]

劇団芸能事務所)所属という立場から友人にお笑い芸人が多く、元あばれヌンチャク竹内幸輔(現在は声優)、斎藤恭央(桜塚やっくん)、鉄拳鳥肌実などと交友がある。彼らは新井の作品内にたびたび登場もしている。一方でセクシャルマイノリティーに属する友人もおり(ほとんどは一般人)、彼・彼女らの中には『性別が、ない!』内などで幾度か登場するレギュラーキャラとなっている者もいる。桜塚やっくんが交通事故で死去した際にはブログで追悼の言葉を述べた[13]

書籍(エッセイ)において、得意とするセクシャリティーネタの他に、昭和からバブル景気期にかけてのジェンダー問題や腐女子研究ネタも扱う。また、専門学校名古屋デザイナー学院[要出典]の非常勤講師(マンガ企画・マンガ研究・作画基礎担当)でもある(2011年現在[14])。

ターナー症候群についての注記編集

新井祥は「半陰陽・両性具有」を自称しているが、新井祥が診断されたターナー症候群は医学的に「女性の病気」であり、男女の中間や性別不明の状態をいうものではない。ターナー症候群は女性の性染色体異常・性腺機能低下によって「性分化疾患」に分類されるが、身体的に性別判定が困難な半陰陽・両性具有などではなく身体的には明確に女性であるため、ターナー症候群患者を「ターナー女性」と呼ぶことも多い。

ターナー症候群の主な症状は卵巣機能低下による女性ホルモン不足、月経異常、低身長、特徴的な首の皮膚の形状(翼状頸)、難聴等であり、身体の男性化や性別の判定にかかわるような異常はターナー症候群にはみられない(ただし、新井祥は小学生時に胸の発達や月経があったと述べており、主な症状である低身長等は指摘されていない[4])。

ターナー症候群への治療は女性ホルモンの補充が主である。男性化治療はターナー症候群への治療ではないため、本来は新井祥のように男性化を望むターナー女性は、女性から男性への性同一性障害FTM)に分類されFTMとして男性化治療を受ける。新井祥の男性化もターナー症候群による症状ではなく、男性ホルモン接種による性同一性障害FTM)としての男性化である。「性同一性障害30人のカミングアウト」で述べているところによると、新井祥の男性ホルモン接種と乳房切除手術はターナー症候群の診断より以前に行っているため、ターナー症候群(性分化疾患)の治療として男性化を行ったわけではないことが明らかである[4]また、作中描写では新井祥が小さな男性器を有しているかのように描かれていることがあるが、身体的性別が女性であるターナー症候群患者に男性器はない。作中描写は、男性ホルモン接種を行ったFTMに通常生じる陰核の肥大化であり、ターナー症候群患者が男性ホルモンを接種しても女性器が男性器にはなることはない。

男性化の経緯についての注記編集

これまで新井は両性具有、半陰陽、中性、「性別がない」、「インターセックス」と名乗っているが、以前より言動や履歴の矛盾点が指摘されている。

現在は本人が非公開としているCHAKO名義の時代のマンガ『カムアウト 胸とっちゃった日記』では、新井は子供の頃から自分を男だと感じたり女だと感じたりし、自分は性同一性障害か半陰陽かと思い、それを確かめる前に「中性を目指そう」と何度か男性ホルモン注射を受け、胸を取る手術も受けている。そしてその後の検査で「男性ホルモンが普通の女性の10倍になっていた」「調べてみたら、X染色体が1つのX0モノソミー(ターナー症候群)だった」と記述している。

しかし男性ホルモンの注射を受け続けていた後に男性ホルモンの量が増えるのは当然で、そもそもターナー症候群は性染色体がXが1つだけの女性の染色体疾患で、もしターナー症候群であれば生理も乳房発達もないはずである。

しかもこれは単に女性ホルモンの不足によるもので、ターナー症候群だから男性ホルモンが出るということはまったくない。ターナー症候群だから性同一性障害になりやすいということもまったくない。むしろ女性不妊症の訴えが主な疾患である。無論「性別があいまい」とも、インターセックス、両性具有と名乗ることもない。男女両方の器官があるわけでもない。

新井はその後2004年に『性同一性障害30人のカミングアウト』にて「Xがひとつのターナー症候群」と名乗っている。

しかしこの本では、新井は小2で生理が始まり、小4までには胸もDカップになったとも記述している。ならばターナー症候群でもXが1つの細胞と、XXの細胞のモザイクであるはずで(Xが1つでは第二次性徴は起こらないがXXの細胞が混じっていれば女性の第二次性徴は起こる)、なおさら男性化するということはない。

しかも以前の『カムアウト 胸とっちゃった日記』では男性ホルモンを何度も打った後男性ホルモン値が増えたと記述しているが、この本では男性ホルモンを打つ前から男性ホルモン値が高かったと言い換えている。

この本では確かに「ターナー症候群は男性化しない」とも言っているが、今度はその代りに医者から「副腎異常か精巣があるかもしれない」と言われたとも言い換えている。

副腎異常の場合、女児の場合生まれる前から病気の副腎から男性ホルモンがたくさん出て陰核肥大で生まれ、女児だと分かるようになる。しかしこの副腎の異常は生命の危険があるもので一生服薬が必要のはずで、副腎異常は染色体とは全く関係ない。

新井は生まれた時に外性器の異常があったとも言っておらず命に関わる病気であるとも言っていない。

この後更に詳しい検査をしたとも言っていない。結局「副腎異常か精巣がある可能性」というのは曖昧なままにしている。

2005年からの『性別が、ない!両性具有の物語』では、「両性具有」「インターセックス」と名乗っているが、この頃から自分がターナー症候群などの話は一切言わなくなり、「体が男性化して、染色体検査で両性具有・インターセックスと判明」としか言わなくなっている。

つまり新井は、本当はターナー症候群だった(そしてたまたま性同一性障害が重なっただけ)かもしれないが、それでは両性具有でも中性でもなく、男性ホルモンを何度も打った後にホルモン値が上昇したことを、打つ前から男性ホルモン値が高かったとし、自分の体の話を曖昧にし、今度は副腎異常だと言っている可能性を考えねばならない

現実には、新井は「インターセックス」「両性具有」と名乗るには、大げさで、履歴の記述などが矛盾しているのである。

作品編集

連載中編集

連載終了編集

漫画編集

CHACO名義
新井祥名義

書籍編集

CHACO名義
新井祥名義

参加編集

出演編集

映画編集

講師編集

舞台編集

出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 『性別が、ない!』2巻91ページ
  2. ^ 『性別が、ない!』2巻91ページ
  3. ^ a b 同じ苗字の会,新井祥オフィシャルブログ「クィアな日常」”. 新井祥 (20120302). 2013年11月26日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年4月13日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 性同一性障害30人のカミングアウト. 双葉社 
  5. ^ a b "中性"漫画家が描く、性のグラデーションを生きる人生 [1]
  6. ^ 『性別が、ない!』 12巻p.52 など
  7. ^ 2011年夏。その上、祖母の死去を新井が知ったのは、IKKANからの電話であったという。『性別が、ない!』 12巻pp.59-60
  8. ^ CHACO先生-transsexual.bz - カムアウト〜胸を取っちゃった日記〜 著者CHACO先生インタビュー!!”. transsexual.bz (2004年). 2008年9月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年4月13日閲覧。
  9. ^ 『性別が、ない!』2巻p.49 なお12巻p.98によれば、女性時代の原稿やヌード写真も2011年現在未だ保管してあるとのこと。
  10. ^ 『性別が、ない!』12巻 pp.16, 40, 43, 105
  11. ^ 『性別が、ない!』 12巻pp.7, 34, 112
  12. ^ 『LGBTだけじゃ、ない!「性別」のハナシ』
  13. ^ http://ameblo.jp/araishou/entry-11629285755.html
  14. ^ 『性別が、ない!』12巻p.17

外部リンク編集