新八日市駅
新八日市駅(しんようかいちえき)は、滋賀県東近江市八日市清水二丁目にある近江鉄道八日市線(万葉あかね線)の駅である[4]。駅番号はOR16。
新八日市駅 | |
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駅舎(2024年6月撮影) (1922年(大正11年)竣工) | |
しんようかいち SHIN-YOKAICHI (カネヒョウ 古美術 熊木前) | |
◄OR15 八日市 (0.6 km) (0.7 km) 太郎坊宮前 OR17► | |
所在地 | 滋賀県東近江市八日市清水2-137-2 |
駅番号 | OR16 |
所属事業者 | 近江鉄道 |
所属路線 | ■八日市線(万葉あかね線) |
キロ程 | 0.7 km(八日市起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
[* 1]493人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)12月29日[1][2][3] |
備考 | 御園駅までの路線は1948年休止、1964年廃止(次は八日市中野) |
歴史
編集以前は当駅から御園駅(開業時は飛行場駅)に向かっていた(御園方面への分岐点は当駅の近江八幡駅寄りにあり、新八日市からはスイッチバックする形であった)[5][6]。近江鉄道に合併後、八日市駅方面への線路が敷設され、御園方面の通称”飛行場線”の区間は、長い休止期間を経て、後に廃止された。御園駅方面の隣駅は八日市中野駅であった[6]。
年表
編集- 1913年(大正2年)12月29日:湖南鉄道の新八幡駅(現在の近江八幡駅) - 当駅間が開業[7][8]、八日市口駅(ようかいちぐちえき)[4]として開業[1][3][7]。
- 1919年(大正8年)7月1日:駅名を新八日市駅に改称[7][9]。
- 1922年(大正11年):現在の駅舎が竣工[4][10][11][12][13]。
- 1927年(昭和2年)5月15日:湖南鉄道が琵琶湖鉄道汽船(現在の京阪電気鉄道の前身)と合併、同社の駅となる[7]。
- 1929年(昭和4年)4月1日:八日市鉄道に譲渡され、同社の駅となる[7]。
- 1930年(昭和5年)10月1日:当駅 - 飛行場駅(後の御園駅)間が開業[7]。
- 1944年(昭和19年)3月1日:八日市鉄道が近江鉄道と合併、同社の八日市線の駅となる[7]。
- 1946年(昭和21年)
- 1948年(昭和23年)8月1日:当駅 - 御園駅の運行を休止[7]。
- 1964年(昭和39年)9月25日:当駅 - 御園駅が廃止[7]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:貨物取扱を廃止[2]。
- 2022年(令和4年)9月20日:副駅名称「カネヒョウ 古美術 熊木前」を追加[注釈 1][14]。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線[15]を有する地上駅である[1]。平日朝(7時から8時50分まで)[16]および夕方(16時から19時30分まで)のみ有人となる(運用時間は2021年時点)[4]。ただし、夕方は降車客の改札業務のみである。なお、ホーム間は構内踏切で連絡している。木造駅舎を有する。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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駅舎側 | ■八日市線 (万葉あかね線) |
上り | 八日市方面[17] |
反対側 | 下り | 近江八幡方面[18] |
※案内上ののりば番号は割り当てられていない。
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構内踏切(2020年10月、付近にはワム80000の倉庫がある)
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ホーム(2020年10月、構内踏切より)
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駅名標(2020年10月、副駅名導入前)
駅舎
編集薄緑色に塗装された[11][12]、洋風建築の駅舎を持つ[4]。開業時に建てられた駅舎であると言われていたが[19]、開業9年後の1922年(大正11年)に建てられたとされている[3][4][10][11][12]。駅舎2階はかつて八日市線の前身である湖南鉄道、八日市鉄道の本社として使用されていた[3][4][20]。建築当時は西側に平家部分があったが取り壊され、空き地となっている。駅舎1階には八日市鉄道時代までの特等客用待合室だったスペースがあったが[4][16]、現在は板で塞がれている[12][21]。外壁は夏季にはツタで覆われる[3]とあるが、他の季節でも覆われている。
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ツタに覆われた駅舎(2020年10月)
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駅舎に付けられた駅名の看板(2024年6月)
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出札窓口と改札口(2024年6月、ホーム側から)
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改札口(2020年10月、ホーム側から)
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駅舎(2020年10月、ホーム北側から。黄色い小屋はトイレ)
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駅舎(2020年10月、ホーム東側から)
利用状況
編集近年の一日平均乗車人員の推移は下記のとおり。(東近江市統計書より)
年度 | 一日平均 乗車人員[注釈 2] |
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2002年(平成14年) | 393 |
2003年(平成15年) | 379 |
2004年(平成16年) | 376 |
2005年(平成17年) | 417 |
2006年(平成18年) | 435 |
2007年(平成19年) | 433 |
2008年(平成20年) | 430 |
2009年(平成21年) | 424 |
2010年(平成22年) | 429 |
2011年(平成23年) | 441 |
2012年(平成24年) | 448 |
2013年(平成25年) | 466 |
2014年(平成26年) | 463 |
2015年(平成27年) | 494 |
2016年(平成28年) | 505 |
2017年(平成29年) | [* 2]491 |
2018年(平成30年) | [* 3]501 |
2019年(令和元年) | [* 1]493 |
駅周辺
編集住宅密集地にあるが、付近には商店や宗教法人の教会がある。公立小学校は駅から北西へ少し離れた所にある。国道421号(八風街道。駅付近は滋賀県道13号彦根八日市甲西線との重複区間)は駅南側を、近江鉄道本線(水口・蒲生野線)は駅東側を通る。
- 古美術熊木 - 骨董品店
- 延命山生蓮禅寺
- 蛭子神社跡 - 「八日市蛭子神社遺跡」ともいう[22]。
- 天理教湖東大教会
- 金光教八日市教会
- 八日市郵便局
- 東近江市立箕作小学校
- 国道421号(八風街道)
- 滋賀県道13号彦根八日市甲西線(※駅付近は国道421号と重複)
- 御代参街道
タクシー路線
編集駅前にちょこっとタクシー「新八日市駅」停留所があり、小脇・建部エリア(八日市駅と阿賀神社(太郎坊宮)付近を巡回するエリアタクシー[23])が経由する(要予約)。
隣の駅
編集かつて存在した路線
編集- 近江鉄道
- 八日市線
- 新八日市駅 - 八日市中野駅
脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 川島 2009, p. 79.
- ^ a b 寺田 2013, p. 275.
- ^ a b c d e 杉崎行恭『旅鉄BOOKS 025 木造駅舎紀行200選』山と渓谷社、2020年3月10日、103頁。ISBN 978-4-635-82209-1。
- ^ a b c d e f g h “和洋折衷、愛され100年 新八日市駅舎(もっと関西)”. 日本経済新聞. (2018年8月29日) 2021年12月6日閲覧。
- ^ 朝日 2011, p. 9.
- ^ a b 辻󠄀 良樹「消えた飛行場線」『トワイライトゾ~ンマニュアル5』所収 1996年 ネコ・パブリッシング[要ページ番号]
- ^ a b c d e f g h i j k 朝日 2011, p. 13.
- ^ 監修 辻󠄀良樹 (2023年). “滋賀の百年散歩 新八日市駅”. かけはし (滋賀銀行): 13-14.
- ^ 「輕便鐵道停車場名改稱」『官報』1919年7月10日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 高見彰彦「湖南鉄道の写真と新八日市駅の駅舎建築時期について」『鉄道史料』(鉄道史資料保存会)No.147 2016年、53-59頁
- ^ a b c “100年超え橋梁 往時語る”. 読売新聞オンライン. (2021年2月22日). オリジナルの2021年2月22日時点におけるアーカイブ。 2021年12月6日閲覧。
- ^ a b c d 岩間 2016, p. 49.
- ^ 監修 辻󠄀良樹 (2023). “滋賀の百年散歩 新八日市駅”. かけはし (滋賀銀行): 13-14.
- ^ “八日市線・新八日市駅に「副駅名称」を導入します”. 近江鉄道 (2022年9月15日). 2022年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月20日閲覧。
- ^ 川島 2009, p. 11.
- ^ a b 岩間 2016, p. 48.
- ^ “新八日市駅(八日市方面)の時刻表|近江鉄道”. 近江鉄道. 2022年9月18日閲覧。
- ^ “新八日市駅(近江八幡方面)の時刻表|近江鉄道”. 近江鉄道. 2022年9月18日閲覧。
- ^ 朝日 2011, p. 8.
- ^ 監修 辻󠄀良樹 (2023). “滋賀の百年散歩 新八日市駅”. かけはし (滋賀銀行): 13-14.
- ^ 高見彰彦「湖南鉄道・八日市鉄道の乗車券と沿線案内」『鉄道史料』(鉄道史資料保存会)No.149 2016年[要ページ番号]
- ^ “東近江市埋蔵文化財包蔵地一覧” (PDF). 東近江市. 2023年10月11日閲覧。
- ^ “ちょこっとタクシー 小脇・建部エリア” (PDF). 東近江市. 2022年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月11日閲覧。
統計
編集- ^ a b 東近江市企画部企画課『東近江市統計書 令和2年版』(pdf)2022年2月、38頁 。2022年8月19日閲覧。
- ^ 東近江市企画部企画課『東近江市統計書 平成30年版』(pdf)2020年3月、38頁 。2022年8月19日閲覧。
- ^ 東近江市企画部企画課『東近江市統計書 令和元年版』(pdf)2021年2月、38頁 。2022年8月19日閲覧。
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道 東海道ライン 全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅-大阪エリア』講談社、2009年8月20日。ISBN 978-4-06-270016-0。
- 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄 29 近江鉄道/信楽高原鐵道/伊勢鉄道/養老鉄道』朝日新聞出版、2011年10月9日。
- 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日。ISBN 978-4-7770-1336-4。
- 岩間昌子「近江鉄道本線 多賀線・八日市線」『ローカル鉄道の解剖図鑑』、エクスナレッジ、2016年10月22日、48-49頁、ISBN 978-4-7678-2217-4。
- 監修 辻󠄀良樹 『滋賀の百年散歩 新八日市駅』滋賀銀行『かけはし』Vol.307 2023年 13-14頁
関連項目
編集外部リンク
編集- 新八日市駅 - 近江鉄道
- 動画で見るニッポンみちしる 新八日市駅 - NHKアーカイブス