新芝浦駅

神奈川県横浜市鶴見区末広町にある東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅

新芝浦駅(しんしばうらえき)は、神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)鶴見線海芝浦支線)のである。駅番号JI 51

新芝浦駅
駅舎(2022年4月)
しんしばうら
Shin-Shibaura
JI 05 浅野 (0.9 km)
(0.8 km) 海芝浦 JI 52
地図
所在地 横浜市鶴見区末広町二丁目
北緯35度29分30秒 東経139度42分0.9秒 / 北緯35.49167度 東経139.700250度 / 35.49167; 139.700250座標: 北緯35度29分30秒 東経139度42分0.9秒 / 北緯35.49167度 東経139.700250度 / 35.49167; 139.700250
駅番号 JI51
所属事業者
所属路線 鶴見線(海芝浦支線)
キロ程 0.9 km(浅野起点)
鶴見から3.9 km
電報略号 シシ←シシウ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
362人/日(降車客含まず)
-2008年-
開業年月日 1932年昭和7年)6月10日[1]
備考
テンプレートを表示

歴史 編集

駅名の由来 編集

芝浦製作所(現・東芝)の最寄り駅として開設されたことによるもの。駅名に「新」が付いたのは、東京に芝浦駅貨物駅・現在は廃止)があったためである。

駅構造 編集

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、西側ホームに上り列車(浅野方面)が、東側ホームに下り列車(海芝浦方面)が発着する。2つのホームにはそれぞれ上屋があり、駅舎は西側のホームの海芝浦方にある。

東側ホームは運河に面し、駅舎へ海芝浦方端から構内踏切が伸びている。西側ホームと駅舎との間は数段の階段で結ばれている。

駅舎は木造一階建てである。中央部に簡易Suica改札機と集札箱が置かれている。かつては駅舎の中にキヨスクがあったが後に撤去された。トイレは設置されていないが、かつては駅舎横の海芝浦方に男女共用水洗式トイレが設置されていた。無人駅である。

当駅から海芝浦方面へは単線になっている。一見複線に見えるが、海芝浦駅に向かって右手の線路は東芝エネルギーシステムズ京浜事業所の専用線へと繋がる授受線である。

JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅である。

のりば 編集

ホーム 路線 方向 行先
駅舎側   鶴見線 上り 鶴見方面
反対側 下り 海芝浦方面

(出典:JR東日本:駅構内図

貨物取扱・専用線 編集

 
新芝浦駅に到着したDE10+シキ180変圧器特大貨物輸送列車(2012年1月)

当駅では、臨時車扱貨物を取り扱っている。定期貨物列車の発着は無いが、海芝浦駅方面に向けて東芝エネルギーシステムズ京浜事業所へ続く専用線が存在し、工場で生産された、あるいは工場に入荷する変圧器等の大型機器を輸送するために、特大貨物輸送列車(大物車を使用)が発着することがある。

ホームから海芝浦駅に向かって左手の線路が海芝浦支線の本線、その右手にある線路が東芝京浜事業所専用線に繋がる授受線である。授受線から専用線構内の入換は東芝が所有するスイッチャーが行う。

利用状況 編集

JR東日本 編集

2008年度の1日平均乗車人員は362人である。鶴見線全線では最も利用客が少ない。

無人駅のため、2009年度以降の乗車人員は公表していない。

近年の1日平均乗車人員推移は以下の通り。

年度別1日平均乗車人員[5]
年度 1日平均
乗車人員
1991年(平成03年) 248
1992年(平成04年) 259
1993年(平成05年) 269
1994年(平成06年) 268
1995年(平成07年) 255
1996年(平成08年) 262
1997年(平成09年) 293
1998年(平成10年) 268
1999年(平成11年) 263
2000年(平成12年) 232
2001年(平成13年) 233
2002年(平成14年) 233
2003年(平成15年) 234
2004年(平成16年) 234
2005年(平成17年) 240
2006年(平成18年) 255
2007年(平成19年) 316
2008年(平成20年) 362

JR貨物 編集

近年の年間発着トン数は下記の通り。

年度 発送トン数 到着トン数 出典
1998年  
1999年  
2000年  
2001年    
2002年 2,400 [6]
2003年 900 400 [7]
2004年 400 [8]
2005年 800 [9]
2006年  
2007年 400 [10]
2008年 3,200 [11]
2009年      

駅周辺 編集

横浜市鶴見区の埋立地にある駅で、周囲は工業地帯となっている。当駅のすぐ南には東芝エネルギーシステムズ京浜事業所の入口があり、それより南側は事業所敷地である。隣の海芝浦駅は従業員専用の通用口のみとなっているため、京浜事業所への来訪者はこの駅で下車し、正門から入ることになっている。

当駅前までは道路が通じており(公道ではない)、徒歩で浅野駅方面へ連絡することも可能である。

また、川崎鶴見臨港バスの「東芝京浜」停留所にて、川崎駅方面の路線バスが発着しているが、平日1日1本の運行のみとなっている。

隣の駅 編集

東日本旅客鉄道(JR東日本)
  鶴見線(海芝浦支線)
浅野駅 (JI 05) - 新芝浦駅 (JI 51) - 海芝浦駅 (JI 52)

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、16-17頁。 
  2. ^ 「国電鶴見線の12駅- ラッシュ線、初の無人化 駅員76人“消えた”」 毎日新聞 (毎日新聞社): p3. (1971年3月1日 夕刊)
  3. ^ 「通報 ●鶴見線浅野駅ほか4駅の旅客の取扱いについて(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年2月27日、10面。
  4. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-123-6 
  5. ^ 横浜市統計ポータル - 横浜市
  6. ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度版)228ページ
  7. ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度版)228ページ
  8. ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度版)230ページ
  9. ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度版)230ページ
  10. ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度版)237ページ
  11. ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度版)247ページ

関連項目 編集

外部リンク 編集