銀河戦(ぎんがせん)は、囲碁将棋チャンネル主催の将棋テレビ棋戦。双方の持ち時間が少ない早指し戦である。1991年度創設で、同じく囲碁将棋チャンネルで放送されている囲碁の竜星戦より1年遅れの創設だった。2000年から公式戦となった(なお、竜星戦は1997年から公式戦になっている)。

銀河戦
棋戦の分類 一般棋戦
開催概要
開催時期 通年(決勝は10月収録、12月放送)
初回開催 1992年度(1期・非公式戦[注 1])
2000年度(8期・公式戦)
持ち時間 決勝T・ブロック戦:15分
予選:25分
番勝負 一番勝負
優勝賞金 未公表
主催 囲碁・将棋チャンネル、日本将棋連盟
公式サイト 銀河戦|棋戦|日本将棋連盟
記録
現銀河 丸山忠久(第31期)
最多優勝 羽生善治 7期(非公式2・公式5)
最長連覇 羽生善治 2連覇(2度)
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銀河戦は将棋会館地下のスタジオで収録。同社のCS放送『囲碁・将棋チャンネル』で毎週火曜と木曜に放映されているほか、ネット配信も行われている。(詳しくはテレビ放送の項を参照)

2021年10月に「将棋プレミアム」「囲碁プレミアム」が合体し「囲碁将棋プレミアム」となり、それに際して「新銀河戦」が開始すると同年9月に発表され、2022年3月から配信開始した(囲碁の「新竜星戦」は同年7月から配信開始している)。

方式 編集

予選・ブロック戦・決勝トーナメントからなり、ブロック戦以降の対局の模様が「囲碁・将棋チャンネル」で放送される。なお、この棋戦は全棋士参加棋戦[注 2]に該当する。棋戦システムは囲碁・将棋チャンネルで同じく放送されている囲碁の竜星戦とほぼ同様である。

予選 編集

ブロック戦に出場する棋士を決定するもので、将棋会館で原則非公開[注 3]で行われる。 ただし、次の棋士は予選免除となる[要出典]

  • タイトル保持者[注 4]
  • 前年度決勝トーナメント進出者
  • 順位戦上位者
  • 前年度ブロック戦成績優秀者(3勝以上)

持ち時間は各25分。切れたら1手30秒となる。[1]

前回の決勝トーナメント出場のアマチュアは、該当年度のアマチュア大会にてブロック戦出場権を獲得していない場合、予選出場権を得る。

ブロック戦 編集

A~Hの8ブロックに、各12名の棋士(合計96名、女流棋士およびアマチュア選手を含む[注 5])がパラマス形式のトーナメントを戦う。出場順は女流・アマチュアが1回戦に出場し、銀河(前年優勝者)及びタイトルホルダーは各ブロック最終戦(11回戦、現銀河はHブロック)の出場となり、その他は順位戦の順位が下位の棋士から(フリークラス→C級2組→……→A級の順)順に出場する[注 6]

各ブロックの「優勝者」と、優勝者を除く「最多勝ち抜き者」(複数いる場合は、出場順が後の棋士)が決勝トーナメントに出場する。この仕組みにより、ブロック戦1-2回戦からの出場者は6連勝、3-7回戦からの出場者は5連勝すると決勝トーナメント進出となる。ブロック戦1回戦からの出場者が11連勝しブロック優勝した場合は、そのブロックからの決勝トーナメント出場者は優勝者のみとなり、出場枠は他ブロックの「最多勝ち抜き次点者」の高成績者に割り振られる[注 7]

持ち時間は各15分で、切れたら1手30秒となる。ただし切れてからも1分単位で合計10回の考慮時間がある。決勝トーナメントも同様のルールで行われる。

千日手あるいは持将棋になった場合、いずれかの考慮時間が5分未満の時は少ない方若しくは両者共に最低5分になるように同等の考慮時間が追加される。考慮時間が10回を超えた場合は持ち時間となる[注 8]

放送時の解説者・聞き手は固定されていないが、主に同ブロックの続く2局の対局を同日収録するため、解説者・聞き手は2局続けて出演している。

決勝トーナメントでベスト4まで勝ち進んだ女流棋士およびアマチュアには、棋士編入試験の受験資格が与えられる(2021年2月より制度化)[2]

第9期までのブロック戦は、A~Dの4ブロックに各24名(第4期・第5期のみ各12名)の出場者によるパラマス形式トーナメントで行われており、決勝トーナメントへの進出者は4つの各ブロックから2名ずつの計8名だった。

決勝トーナメント 編集

16名による通常のトーナメントである。初戦は、ブロックの優勝者と他のブロックの最多勝ち抜き者が当たるように組まれる。第9期までは8名によるトーナメントだった。

優勝者には「銀河」の称号が与えられ、次回大会まで番組内では「銀河」をつけて呼称される。

在籍期限を満了したフリークラス編入棋士の特例参加
決勝トーナメント決勝進出者(優勝または準優勝)が、フリークラス規定の在籍期限を満了したフリークラス編入棋士である場合[注 9]、その在籍期限満了者は他棋戦については出場資格がなくなるが、銀河戦については次年度の棋戦に参加が可能となり、引退とはならない(2010年7月9日以降)[3][注 10]

歴代決勝結果 編集

第1期から第7期までは非公式戦であり、棋士の成績(勝敗数、公式戦優勝回数等)にはカウントされていない。

※段位・称号は対局当時のもの。

非公式戦(第1期-第7期)
(第4-5期は4ブロック/各ブロック12人で実施)
※第1-3期および第6-7期は4ブロック/各ブロック24人で実施。
年度 優勝 準優勝 ベスト4 ブロック戦 最多連勝
1 1992 郷田真隆 王位 森下卓 七段 南芳一 王将 中原誠 名人
07連勝 (A/郷田、B/森下)
2 1993 森内俊之 六段 南芳一 九段 先崎学 五段 屋敷伸之 六段
09連勝 (B/森内)
3 1994 田中寅彦 八段 川上猛 四段 淡路仁茂 八段 有森浩三 六段
08連勝 (D/淡路)
4 1996 森内俊之 八段 田中寅彦 九段 羽生善治 名人 谷川浩司 王将
04連勝 (A/小林健)
5 1997 羽生善治 四冠 福崎文吾 八段 杉本昌隆 五段 屋敷伸之 七段
05連勝 (C/内藤)
6 1998 羽生善治 銀河 佐藤康光 名人 中川大輔 六段 米長邦雄 九段
06連勝 (A/丸山)
7 1999 郷田真隆 八段 谷川浩司 棋聖 窪田義行 五段 森下卓 八段
04連勝 (B/北島、C/窪田)
公式戦(第8期以降)
(各期 8ブロック/各ブロック12人で実施)
※第8-9期は4ブロック/各ブロック24人で実施。
年度 優勝 準優勝 ベスト4 ブロック戦 最多連勝
8 2000 羽生善治 五冠 堀口一史座 五段 木村一基 五段 森内俊之 八段
※15連勝 (D/堀口一)
9 2001 羽生善治 銀河 深浦康市 七段 先崎学 八段 中田宏樹 七段
07連勝 (A/瀬川アマ、D/平藤)
10 2002 谷川浩司 王位 羽生善治 銀河 森内俊之 名人 杉本昌隆 六段
07連勝 (C/野月)
11 2003 佐藤康光 棋聖 中川大輔 七段 森内俊之 九段 谷川浩司 王位
05連勝 (B/宮田敦、F/木村一)
12 2004 羽生善治 二冠 谷川浩司 棋王 屋敷伸之 九段 藤井猛 九段
07連勝 (A/渡辺明)
13 2005 渡辺明 竜王 森内俊之 名人 森下卓 九段 羽生善治 四冠
06連勝 (F/瀬川アマ、G/近藤正)
14 2006 羽生善治 三冠 小林裕士 六段 丸山忠久 九段 谷川浩司 九段
08連勝 (F/北島)
15 2007 渡辺明 竜王 森内俊之 名人 飯島栄治 五段 郷田真隆 九段
05連勝 (D/遠山、F/片上)
16 2008 佐藤康光 棋王 三浦弘行 八段 阿部隆 八段 森内俊之 九段
06連勝 (H/豊島)
17 2009 阿久津主税 七段 深浦康市 王位 北島忠雄 六段 丸山忠久 九段
04連勝 (A/小倉、B/小林裕、G/西尾)
18 2010 佐藤康光 九段 丸山忠久 九段 羽生善治 名人 中村太地 四段
05連勝 (F/長沼、G/糸谷)
19 2011 渡辺明 竜王 糸谷哲郎 五段 羽生善治 名人 稲葉陽 五段
07連勝 (E/阿部健)
20 2012 羽生善治 二冠 阿久津主税 七段 佐藤康光 王将 屋敷伸之 九段
05連勝 (C/長沼、G/佐々木勇)
21 2013 稲葉陽六段[注 11] 橋本崇載 八段 行方尚史 八段 郷田真隆 九段
08連勝 (A/長岡)
22 2014 渡辺明 二冠 松尾歩 七段 羽生善治 名人 佐藤天彦 七段
06連勝 (A/田中悠、H/村田顕)
23 2015 深浦康市 九段 佐藤天彦 八段 豊島将之 七段 屋敷伸之 九段
09連勝 (A/西尾)
24 2016 藤井猛 九段 広瀬章人 八段 屋敷伸之 九段 横山泰明 六段
06連勝 (C/梶浦、D/中村太)
25 2017 久保利明 王将 羽生善治 二冠 船江恒平 六段 豊島将之 八段
07連勝 (G/髙見、H/三枚堂)
26 2018 佐藤天彦 名人 行方尚史 八段 豊島将之 八段 佐藤和俊 六段
07連勝 (F/増田康)
27 2019 豊島将之 名人 渡辺明 三冠 佐藤天彦 銀河 増田康宏 六段
07連勝 (A/折田アマ)
28 2020 藤井聡太 二冠 糸谷哲郎 八段 木村一基 王位 三浦弘行 九段
07連勝 (H/山本博)
29 2021 菅井竜也 八段 渡辺明 名人 増田康宏 六段 藤井聡太 銀河
05連勝 (D/佐々木大、E/黒田)
30 2022 藤井聡太 竜王 高見泰地 七段 豊島将之 九段 渡辺明 名人
05連勝 (C/山本博、F/西田)
31 2023 丸山忠久 九段 藤井聡太 銀河 永瀬拓矢 九段 杉本和陽 五段
08連勝 (B/伊藤匠)=最終勝者

07連勝 (A/斎藤明)

記録 編集

各種記録
  • 最多優勝:羽生善治(7回 = 1997-98,2000-01,2004,2006,2012年度=第21期)
  • 最年長優勝:丸山忠久53歳1か月 =57日、2023年度=第31期)
  • 最年少優勝:藤井聡太18歳2か月 =88日、2020年度=第28期)
  • 最多連勝(ブロック戦):西尾明(9連勝、2014年度=第23期、8ブロック制)
    最多連勝(ブロック戦)堀口一史座(15連勝、1999年度=第8期、4ブロック制)
  • アマ最高成績:折田翔吾アマ(本戦進出=0勝1敗、ブロック戦最多連勝=7連勝、第27期)
棋士別成績
棋士 優勝 準優 優勝年度 準優勝年度
羽生善治 7 2 1997,1998,2000,2001,2004,2006,2012 2002,2017
渡辺明 4 2 2005,2007,2011,2014 2019,2021
佐藤康光 3 1 2003,2008,2010 1998
森内俊之 2 2 1993,1996 2005,2007
藤井聡太 2 1 2020,2022 2023
郷田真隆 2 - 1992,1999
谷川浩司 1 2 2002 1999,2004
深浦康市 1 2 2015 2001,2009
田中寅彦 1 1 1994 1996
阿久津主税 1 1 2009 2012
佐藤天彦 1 1 2018 2015
丸山忠久 1 1 2023 2010
稲葉陽 1 - 2013
藤井猛 1 - 2016
久保利明 1 - 2017
豊島将之 1 - 2019
菅井竜也 1 - 2021
糸谷哲郎 - 2 2011,2020
森下卓 - 1 1992
南芳一 - 1 1993
川上猛 - 1 1994
福崎文吾 - 1 1997
堀口一史座 - 1 2000
中川大輔 - 1 2003
小林裕士 - 1 2006
三浦弘行 - 1 2008
橋本崇載 - 1 2013
松尾歩 - 1 2014
広瀬章人 - 1 2016
行方尚史 - 1 2018
高見泰地 - 1 2022

テレビ放送 編集

1週間に2局ずつ放送される。時刻はいずれも日本時間。

  • 火・木曜21:00 初回放送 なお初回放送に先立って囲碁将棋プラス(ゴールドプラス)で前週土曜日に先行配信。

その他、前期以前の対局も放送されている。いずれも対局が早く終わった場合は、「スーパー詰将棋」などの再放送で穴埋めする。

第21期(2012年10月)からは、両対局者と記録係に合わせて棋譜読み上げ係が登場し、NHK杯同様に棋譜の読み上げを行うようになった。同チャンネルで放送される女流棋戦の女流王将戦でも同様の措置がとられている。

第22期(2013年10月8日)から、初回放送が火曜日、木曜日(いずれも20:00~21:38)に変更となる。また、この期から、手番が表示されるようになった。この措置は上記の棋譜読み上げと同じく女流王将戦でも実施されている。

ネット配信については、自社運営の「囲碁将棋プラス」での視聴が可能(有料)。

関連番組 編集

過去に放送されていたもの 編集

以下の2番組が、第19期まで放送されていた。

  • 銀河クラブ(毎週水曜日17:30~18:00、毎週金曜日12:30~13:00、毎週土曜日9:00~9:30) - 最新2局の棋譜解説や、翌週放送の見所などを紹介。
  • 銀河戦ダイジェスト(毎週水曜日17:15~18:00ほか) - 最新2局の棋譜解説など。進行役の観戦記者1名と解説役のプロ棋士1名の計2名が出演。

現在放送されているもの 編集

第20期以降は、本棋戦のダイジェスト番組は放送されていない。

新銀河戦 編集

新銀河戦
棋戦の分類 非公式戦
開催概要
持ち時間 フィッシャールール:初期持ち時間1分、1手ごとに10秒が加算
番勝負 決勝三番勝負
主催 囲碁将棋チャンネル
公式サイト 囲碁将棋チャンネル 新銀河戦
記録
現新銀河 藤井聡太
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2021年に囲碁・将棋チャンネル30周年を記念した非公式棋戦として新銀河戦が創設された。銀河戦とは異なり、持ち時間が当初1分、1手ごとに10秒加算のフィッシャールールという超早指しとなっており、スリリングな展開を狙っている。決勝は三番勝負。第1期は囲碁将棋プレミアムで2022年3月5日に配信の1回戦第1局で幕開け、2022年12月17日に配信の決勝三番勝負第2局で藤井聡太の優勝で幕を閉じた。対局は囲碁将棋チャンネルでも2022年7月2日から2023年5月11日にかけて放送された。[4][5]

第1期の出場者は以下の計32名。

  1. 前期(第28期)銀河戦・決勝トーナメントベスト8進出者(8名)
  2. 歴代銀河戦優勝者(13名)
  3. 直近の女流棋戦優勝者及び挑戦者(8名)
  4. 囲碁・将棋チャンネル特別推薦(3名)
開催年 優勝 決勝勝敗 準優勝 準決勝敗退
1 2022年 藤井聡太竜王 ○○ 久保利明九段 木村一基九段 菅井竜也銀河

エピソード 編集

  • 最多優勝は、羽生善治の7回である。最年長優勝は丸山忠久の53歳(第31期)、最年少優勝は藤井聡太の18歳(第28期)である。
  • 第4期(1995-1996年)に、女流棋士斎田晴子がベスト8に入っている。
  • 第6期(1997-1998年)Aブロック22回戦(1998年7月1日対局)、島朗丸山忠久との対局で、持ち駒だった銀将を誤って成銀で打ってしまい、反則負けとなった。島は「テレビ対局用の一字彫の駒だったため、見間違えた」と語った。第1期(2022年)新銀河戦でも、田中寅彦藤井聡太との対局で成銀打ちの反則負けとなっている。
  • 第7期(1998-1999年)Dブロック3回戦では山崎隆之佐伯昌優相手に、第22期(2013-2014年)Bブロック1回戦では沖幹生アマが伊藤博文相手に、第23期(2014-2015年)Fブロック8回戦では高橋道雄安用寺孝功相手に、第27期(2018年-2019年度)Gブロック4回戦では長沼洋が木村孝太郎アマ相手に、第28期(2019-2020年)Gブロック8回戦では増田康宏野月浩貴相手に二歩の反則手を指して負けとなっている。特に高橋-安用寺戦では、両対局者とも二歩の反則に気付かず13手も指し続け、職員が対局室に入室して対局を中断させる事態となった。第31期(2022-2023年)Hブロック5回戦では森下卓が野月浩貴相手に二歩を指してしまい、(会期は違うが)同一棋戦で同一棋士に師弟揃って二歩をする珍事となった。
  • 第12期(2003-2004年)に、当時アマチュアの瀬川晶司がベスト8に入っている。瀬川がプロ入りを嘆願するきっかけとなった。
  • 第13期(2004-2005年)のCブロック9回戦(2005年5月26日放送、5月10日対局)で、加藤一二三阿部隆との対局で「待った」の反則をしたとして、次回第14期大会への出場停止と対局料没収の処分を科された。実際には加藤が秒読みに追われいったん△3七桂不成と着手して秒読みが止まった後で、その駒を再び取り上げて桂成に指し手を変更したもので、阿部がその場で秒読みの扱いについて抗議した。その結果、加藤の消費時間を算入した上で対局は続行され、結果、加藤の勝ちとなった。しかし放映後に視聴者からの抗議が寄せられた為、将棋連盟の理事会で検討した結果、反則と裁定された。ただし、理事会の決定が次の10回戦の対局後だったため、加藤の勝ちは変わらなかった(結局、加藤はその10回戦で深浦康市に敗れた)。
  • 第21期(2012-2013年)は、決勝トーナメント(ベスト16)にタイトルホルダーが不在という前代未聞の事態が起きた。
  • 第22期(2013-2014年)は、渡辺明松尾歩を決勝で破って優勝したが、二人とも所司和晴門下である。決勝戦が同門対決になったのは初めてである。
  • 第26期(2017-2018年)は、佐藤天彦が優勝したが、現役の名人が銀河戦で優勝した初めての出来事である。[注 12]
  • 第27期(2018-2019年)は、元奨励会員でYouTuber折田翔吾アマがブロック戦で7連勝。決勝トーナメントで佐藤天彦に敗れたものの、翌第28期でも予選で2勝・ブロック戦で1勝を挙げたことで、銀河戦10勝2敗の実績により、棋士編入試験の受験資格を獲得。編入試験は3勝1敗でプロ入りを決めた。
  • 第28期(2019-2020年)は、藤井聡太二冠が3回目の出場で初優勝。同棋戦で最年少優勝記録を更新。自身4回目の棋戦優勝となった[6]。また、同期進行中に対局が早く終了した場合、感想戦を流して放送時間を穴埋めしているが、新型コロナウィルス感染の影響により、感想戦を流さずにそのまま放送を打ち切った。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 放送開始自体は1991年9月17日
  2. ^ 全棋士参加棋戦は本棋戦のほかに、NHK杯テレビ将棋トーナメント朝日杯将棋オープン戦が行なわれている。
  3. ^ 第27回予選で藤原直哉七段対藤井聡太七段の対局が放送された事がある。
  4. ^ 朝日オープン選手権が挑戦手合制であった2000~2006年は同選手権者も含まれた。
  5. ^ 通例は女流棋士2名およびアマチュア選手4名=アマ王将・準アマ王将、アマチュア銀河戦優勝者、将棋プレミアム杯G1グランプリ優勝者=という構成だが、第16期は女流棋士3名とアマチュア選手1名、第30期は女流棋士2名でアマチュア選手なし、第31期は女流棋士4名でアマチュア選手なしという構成になっている。
  6. ^ ただし宣言によるフリークラスの場合宣言した年度と最終順位によって異なる位置となる。第28期の場合森内俊之九段及び泉正樹八段が該当。
  7. ^ 2018年度までに1回戦出場者がブロック優勝した例はないが、同一システムで実施されている囲碁の竜星戦では、第12期Eブロックの河野臨六段と第27期Bブロックの許家元七段が達成し、第27期ではEブロックから3名が決勝トーナメントに進出している(いずれも段位は当時)。
  8. ^ 第27期本戦Bブロック11回戦 糸谷哲郎八段対渡辺明二冠 持将棋時に糸谷の考慮時間が7回 渡辺が0回だったので 糸谷が持ち時間2分考慮時間10回 渡辺が持ち時間なし考慮時間5回となった。第29期本戦Dブロック6回戦 佐々木大地五段対都成竜馬六段の場合 考慮時間が両者1分ずつだったので両者ともに持ち時間なし考慮時間5分となった。
  9. ^ 順位戦C級2組からの降級・棋士編入試験の合格・奨励会三段リーグで次点(リーグ3位)2回獲得によりフリークラスに編入した棋士が対象となる。60歳以上で順位戦C級2組から降級した棋士を含む。ただし「フリークラス宣言」による転出者については含まれない。
  10. ^ 他棋戦においても同様の規定があるが、2022年時点での適用例は竜王戦のみとなっている。
  11. ^ 稲葉はこの対局に勝利して昇段規定の「六段昇段後全棋士参加棋戦優勝」を満たし、収録日の2013年8月16日付で七段に昇段した(放送日は2013年9月26日)。日本将棋連盟トップページ(2013年9月27日閲覧)、稲葉陽 六段が 七段に昇段 日本将棋連盟2013年8月17日付お知らせ。
  12. ^ 銀河戦最多優勝の羽生だが、羽生が名人に在位していない時に銀河戦を優勝していた。

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集