新鎌ケ谷

千葉県鎌ケ谷市の地名
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新鎌ケ谷(しんかまがや)は、千葉県鎌ケ谷市の地名。現行行政地名は新鎌ケ谷一丁目から新鎌ケ谷四丁目。郵便番号は273-0107[2]

新鎌ケ谷
新鎌ヶ谷駅周辺の街並み(新鎌ふれあい公園より撮影)
新鎌ヶ谷駅周辺の街並み(新鎌ふれあい公園より撮影)
新鎌ケ谷の位置(千葉県内)
新鎌ケ谷
新鎌ケ谷
新鎌ケ谷の位置
北緯35度46分46.61秒 東経139度59分57.41秒 / 北緯35.7796139度 東経139.9992806度 / 35.7796139; 139.9992806
日本の旗 日本
都道府県 千葉県
市町村 鎌ケ谷市
人口
2017年平成29年)11月1日時点)[1]
 • 合計 4,464人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
273-0107[2]
市外局番 047[3]
ナンバープレート 習志野

地理 編集

 
新鎌ヶ谷駅前にある東経140度線標識(アクロスモール側)

鉄道3路線(北総線新京成線東武野田線)の乗換駅である新鎌ヶ谷駅を中心として造成された鎌ケ谷市の新市街地であり、駅名と共に「新鎌しんかま)」の略称で呼ばれることが多い[注釈 1]。街区の中央を東経140度線が通り、新鎌ヶ谷駅前広場および市役所横には歩道上に東経140度線がマーキングされている[4]。現在も開発が進められて大きな変貌を遂げているエリアの一つで、新鎌ヶ谷駅周辺の約59.1ヘクタールの造成(新鎌ケ谷特定土地区画整理事業)がUR千葉ニュータウン事業本部によって進められており、最終的な計画人口は5,700人である。また新鎌ケ谷自体は千葉ニュータウンの範囲には含まれないが、交通面で不可分なため、新鎌ケ谷と千葉ニュータウン・成田地区を一体化して「東京⇔成田 SKYGATEシティ」の名称でPRが行われている。

歴史 編集

 
新鎌ヶ谷駅周辺の夜景
(新鎌ふれあい公園より撮影)

住居表示実施以前は初富林跡と称した。

江戸時代には、この地に小金牧の野馬の避暑・避寒と薪炭供給を目的に作られた植林地である「粟野御林(あわのおはやし)」が置かれていた。明治時代に入り小金牧が廃止され、跡地が開墾されて初富村が発足すると、ここに「林跡」の字名が付けられた。御林跡地の大部分は千葉県の県有地となり、1883年有栖川宮家に貸与されて一部を有栖川宮家の家令・藤井希璞が購入したが[5]1889年に買い上げられて「初富御料地」となり、鉄道連隊演習線(現在の新京成線の前身)が引かれた。御料地が1929年に廃止されると[6]、跡地は1934年12月に地元民へ払い下げられ[7]、以後は主に畑として用いられた。

沿革 編集

世帯数と人口 編集

2017年平成29年)11月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
新鎌ケ谷一丁目 851世帯 1,470人
新鎌ケ谷二丁目 349世帯 618人
新鎌ケ谷三丁目 590世帯 1,635人
新鎌ケ谷四丁目 332世帯 741人
2,122世帯 4,464人

小・中学校の学区 編集

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[8]

丁目 区域 小学校 中学校
新鎌ケ谷一丁目 14 - 23番 鎌ケ谷市立西部小学校 鎌ケ谷市立第三中学校
1〜13番 鎌ケ谷市立鎌ケ谷小学校 鎌ケ谷市立鎌ケ谷中学校
新鎌ケ谷二丁目 1 - 6番
7 - 9番 鎌ケ谷市立五本松小学校
10 - 11番
13 - 21番
鎌ケ谷市立第三中学校
12番(一部)
12番(一部) 鎌ケ谷市立鎌ケ谷中学校
新鎌ケ谷三丁目 15 - 22番 鎌ケ谷市立第五中学校
3 - 14番 鎌ケ谷市立鎌ケ谷中学校
1・2番 鎌ケ谷市立鎌ケ谷小学校
新鎌ケ谷四丁目 1番
3番
6番(一部)
鎌ケ谷市立五本松小学校
4・5番
6番(一部)
7 - 15番
鎌ケ谷市立第三中学校

交通 編集

 
新鎌ケ谷の中心となる新鎌ヶ谷駅

鉄道および道路が交差する地点にあり、千葉県北西部における交通の要衝となっている。鉄道については都心羽田空港横浜をはじめ、千葉県の主要エリアである松戸船橋津田沼幕張千葉へ乗換えなしでアクセスできるほか、2010年からは成田空港へも乗換えなしでアクセスできるようになった。

道路に関しても県道8号(船取線)を通じて京葉道路花輪IC)や国道16号(大島田交差点)、取手など茨城県南部へ、 国道464号を通じて千葉ニュータウン成田方面へアクセスが可能であり、車両の通行量も多い。しかしこの一帯は以前から慢性的な渋滞に悩まされており、特に県道8号と国道464号の分岐点である鎌ヶ谷消防署前交差点から、県道8号と県道57号(松戸・八千代方面)の分岐点である初富交差点までの区間は渋滞が酷い。これは国道464号のバイパスとして決定された北千葉道路市川市北千葉ジャンクション東京外環自動車道接続点-鎌ヶ谷消防署前)の未着工によるところが大きい。また周辺の道路も狭隘な箇所が多く抜け道に適したルートも無いため、区画整理事業と一体で進められた東武野田線や新京成線の連続立体交差事業完了後も、依然として深刻な渋滞の解消には至っていない。

鉄道 編集

1970年代には千葉県営鉄道として新鎌ヶ谷駅-本八幡駅間に鉄道路線を建設し、本八幡駅から都営地下鉄新宿線に乗り入れる計画が持ち上がったが、用地買収の失敗により頓挫した。その後も計画はたびたび再浮上したが実現せず、2013年9月には採算性が見込めないことなどを理由に検討委員会が解散され、計画は廃止された[10]。なお新鎌ケ谷特定土地区画整理事業の計画においては、同路線用の鉄道用地も県有地として確保されていた。

バス 編集

深夜バス 編集

道路 編集

施設 編集

 
鎌ケ谷市役所
 
鎌ケ谷警察署
 
イオン鎌ヶ谷ショッピングセンター
 
アクロスモール新鎌ヶ谷
 
東横インオリジナル千葉新鎌ヶ谷駅前
 
鎌ケ谷総合病院
 
新鎌ふれあい公園

行政施設 編集

主な商業施設および金融機関 編集

新鎌ヶ谷駅構内
  • ファミリーマート
    • 東武新鎌ケ谷駅店
    • 新鎌ケ谷駅店
    • 新鎌ケ谷駅構内店
  • セブンイレブン新京成ST新鎌ケ谷店

宿泊施設 編集

教育施設 編集

いずれも新鎌ケ谷地区内ではないが、新鎌ヶ谷駅を最寄り駅とする。

その他 編集

イベント 編集

毎年9月に新鎌通りおよび市役所前にて「YOSAKOIかまがや」(主催:鎌ケ谷市商工会、共催:鎌ケ谷市)が開催されている。

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「新鎌通り」や「新鎌ふれあい公園」など、公共施設における公式名称でも略称の使用例が見られる。

出典 編集

  1. ^ a b 住民基本台帳人口【町丁別人口・世帯数】”. 鎌ケ谷市 (2017年11月1日). 2017年11月16日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年11月16日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年11月16日閲覧。
  4. ^ http://www.city.kamagaya.chiba.jp/news/kikakuzaisei/h240208toukei140/h240208toukei140.html
  5. ^ 『鎌ヶ谷市史 下巻』325頁
  6. ^ 『鎌ヶ谷市史 下巻』323頁
  7. ^ 『鎌ヶ谷市史 下巻』332頁
  8. ^ 鎌ケ谷市立小学校及び中学校の通学区域について - 鎌ケ谷市 (2017年7月1日). 2017年11月17日閲覧 (PDF)
  9. ^ 北総線と成田スカイアクセス線は同じ駅ナンバリングを使用
  10. ^ 新鎌ケ谷への延伸計画廃止 検討委員会が解散 都営新宿線 - ちばとぴ、2013年9月4日。

参考文献 編集

  • 『鎌ヶ谷市史 下巻』(千葉県鎌ケ谷市、2017年)

外部リンク 編集