方向音痴
方向音痴(ほうこうおんち)は、方向・方角に関する感覚の劣る人のことをいう。音痴が変化してできた言葉。方向感覚だけでなく空間に対する認識の能力に対しても使うことがある。
概要 編集
方向音痴は、自身のいる位置を見失いがちな性質のある人のことである。人間は主観に於いて相対座標(自分を中心とする座標系)で周囲の場を把握しているが、これにランドマークの位置などを頼りに地図上の地理座標(地理を基準とする座標系)との相関性を見出すことで自分自身の位置を推測する。ある程度訓練された人であれば時刻と太陽や星・月などの天体の位置関係から方角を見出すことができる。
しかしこういった方角を知るための訓練が十分ではないか、あるいは地図やランドマークを十分に把握していない場合、さらには自身の基準となる位置を誤って把握している場合などに混乱が発生する。方向音痴と表現される場合には、方角を周辺状況から判断することを苦手とするか、あるいはせっかく周辺から必要な情報を得ても誤って判断してしまい易い、更には地図の上で周囲の地形を元に現在位置を見つけることが下手であることを意味する。
方位磁針を使えば簡便に方角を正確に知ることが可能である。また、現代では衛星測位システムとオンライン上の電子地図サービスの連携で自身の位置と周辺地理を知ることが容易である。
方向音痴の著名人 編集
- 水谷豊 - 仕事場、行きつけの店どころか自宅でさえ迷う。東京都心から世田谷区に向かっているはずが、逆方向の千葉県浦安市に向かっていたなど多数。
- Gackt - 地下駐車場ではどこに停めたかわからなくなる
- イチロー - 球場と自宅の間の道を大幅に回り道してしまう
- 片平なぎさ - 楽屋からトイレへ行って戻れなくなる
- 壇れい - トイレから出ると、自分の楽屋が分からなくなる。
- 児嶋一哉 - 家から5分の行きつけの店に行くのにカーナビを利用する。地下駐車場で何階のどこに停めたかわからず、数時間さまよう。妻がスーパーマーケットで買い物をしている間に犬の散歩をするように頼まれ、「迷ったらネネ(飼い犬)に着いていって」と言われる。[1]
- 濱口優 - 京都と奈良を間違う
- 平松愛理 - 最寄り駅から自宅に帰れず
- 水川あさみ - カーナビを使っても迷う
- 堺雅人 - 一度通った道で迷う
- フワちゃん - 局舎の出口を出た後に間違いと気付く
- 三村マサカズ - いつもの道で通行止めが発生すると迂回してたどり着くことができない
- ジコ - 漢江を海と勘違いする
脚注 編集
- ^ (日本語) 児嶋のポンコツ話がずーーーっと暴かれ続ける動画 2021年3月22日閲覧。
参考文献 編集
- 『話を聞かない男、地図が読めない女』。ISBN 4072352179。
- 『イラストでわかる やさしい心理学』。ISBN 9784415029917。