日本ゴルフツアー選手権

BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ(ビー・エム・ダブリュー にほんゴルフツアーせんしゅけん もりビルカップ)は、日本ゴルフツアー機構が主催する日本のメジャーゴルフトーナメント大会である。2000年に創設された。メジャートーナメントでは最も新しく創設された大会である。2022年現在、賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円[1]

BMW 日本ゴルフツアー選手権
森ビルカップ
トーナメント情報
創設 2000年
開催地 茨城県(2003年 - )
開催コース 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース(2003年 - )
基準打数 Par71(2022年)[1]
ヤーデージ 7,387ヤード (6,755 m)(2022年)[1]
主催 一般社団法人日本ゴルフツアー機構
ツアー 日本ゴルフツアー機構(公式戦)
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 1億5000万円(2022年)[1]
開催月 6月
最高記録
通算スコア -20 日本の旗 佐藤信人2002年
最新優勝者
日本の旗 金谷拓実(2023年)
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来歴 編集

大会が始まった2000年から最初の3年間はツアーのオフィシャルスポンサーをにした「イーヤマカップ」と題して、栃木県那須塩原市にあるホウライカントリー倶楽部を舞台にして行われたが、第1回大会では度重なる落雷の影響で試合がたびたび中断し、日没のためサスペンデッドになるという弊害もあった。

更にその後、イーヤマ(現・iiyama2005年11月に民事再生法を申請)がオフィシャルスポンサーから撤退。2003年からは森ビルが新たなトーナメントスポンサー(特別協賛社)となり、茨城県笠間市にある宍戸ヒルズカントリークラブ西コース(森ビルの関連会社が運営)に会場を移し、大会名称も「日本ゴルフツアー選手権・宍戸ヒルズカップ」として開催。2006年からは総合金融グループであるUBSの特別後援により、「UBS日本ゴルフツアー選手権」として行われていた。

2009年より従来の6月末 - 7月初旬から6月初旬の開催となり1ヶ月ほど早くなった。

2010年よりシティバンク銀行が特別後援となり、「日本ゴルフツアー選手権 シティバンクカップ 宍戸ヒルズ」として開催されていたが、2012年で降板した。

2013年より6月下旬の開催に再度変更された。

特別協賛社の森ビルは2014年6月18日2017年大会まで特別協賛を継続し、更に2014年大会から「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」として開催することを発表[2]。2018年から2021年にかけても同じ大会名で開催された。

2022年からは新たにビー・エム・ダブリュー株式会社(BMW)がタイトルスポンサーとなり、「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」として開催されることが決まった[3]

概要 編集

優勝選手には向こう5年間の日本ゴルフツアー機構公認試合(公式戦)のシード出場に加え、2022年からはDPワールドツアーの「BMWインターナショナル・オープン」への出場資格も獲得できる。

天災などの事情で日曜日までに72ホール決着出来ない場合は翌日(月曜日)にも開催する場合がある[4]

なお、2000年の第1回大会は「TPC(Tournament Players Championship 日本ゴルフツアー・プレーヤーズ選手権)イーヤマカップ」と名乗っていたがTPCがアメリカのゴルフコースである「Tournament Players Club」(トーナメントプレーヤーズクラブ)の略称であるため、混乱を避けてほしいという要望から第2回大会以後は「日本ゴルフツアー選手権」と表現を変更している。

なお、テレビ放送を担当するNHKではスポンサーの宣伝になることから「日本ゴルフツアー選手権」にすることになっている[注 1]

2010年には、ゴルフネットワークとことん1番ホール生中継」第3弾として放送された。

歴代優勝者 編集

回数 開催期間 優勝者 開催地 開催ゴルフコース
第1回 2000年6月29日 - 7月2日[注 2]   伊沢利光 栃木県 ホウライカントリー倶楽部
第2回 2001年6月28日 - 7月1日   宮本勝昌
第3回 2002年7月4日 - 7日   佐藤信人
第4回 2003年7月3日 - 6日   伊沢利光 茨城県 宍戸ヒルズカントリークラブ西コース
第5回 2004年7月1日 - 4日   S・K・ホ
第6回 2005年6月30日 - 7月3日   細川和彦
第7回 2006年6月29日 - 7月2日   高橋竜彦
第8回 2007年6月28日 - 7月1日   片山晋呉
第9回 2008年7月3日 - 6日   星野英正
第10回 2009年6月4日 - 7日   五十嵐雄二
第11回 2010年6月3日 - 6日[注 3]   宮本勝昌
第12回 2011年6月2日 - 5日   朴宰範英語版(パク・ジェーブン)
第13回 2012年5月31日 - 6月3日[注 4]   藤本佳則
第14回 2013年6月20日 - 23日   小平智
第15回 2014年6月19日 - 22日   竹谷佳孝[注 5]
第16回 2015年6月4日 - 7日   梁津萬英語版(リャン・ウェンチョン)[注 6][6]
第17回 2016年6月2日 - 5日   塚田陽亮[7]
第18回 2017年6月1日 - 4日   ショーン・ノリス英語版[8]
第19回 2018年5月31日 - 6月3日   市原弘大[9]
第20回 2019年6月6日 - 9日   堀川未来夢[10]
第21回 2021年6月3日 - 6日   木下稜介[11]
第22回 2022年6月2日 - 5日   比嘉一貴[1]
第23回 2023年6月1日 - 4日   金谷拓実[12]

2020年の開催は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止された。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 2007年は中継のオープニング及びエンディングのテロップ表示が「UBS日本ゴルフツアー選手権」となっており、また2008年は表示こそ「日本ゴルフツアー選手権」となっていたが、途中実況アナウンサーが数度UBSの名を言っていた。
  2. ^ 3日目と最終日に雷雨のため中断が相次ぎ、結局は54ホールで決着が付いた。
  3. ^ 6月5日の3日目は雨天のためスタート開始時間が遅れ、更に雷雨による中断があったため24選手がホールアウトできず、翌日にサスペンデッドとなった。
  4. ^ 6月1日の2日目は雷雲接近のため37人がホールアウトできず、翌日にサスペンデッドとなった。
  5. ^ 同スコアで竹谷と李尚熹(イ・サンヒ、  韓国)が並んでいたが、李が11番グリーンにおける違反行為で2打罰を受けたため竹谷の優勝となった[5]
  6. ^ 2021年から登録名を「梁文冲」に変更した。

出典 編集

  1. ^ a b c d e “比嘉一貴メジャー初制覇「最後は緊張。汗がすごかった」逆転で混戦制し4勝目 全英出場権も獲得”. nukkansports.com. 日刊スポーツNEWS. (2022年6月5日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/202206050000783.html 2022年6月5日閲覧。 
  2. ^ 2017年まで4年間、男子ゴルフメジャートーナメント特別協賛を決定 - MORI NOW(2014年6月18日) ※2014年6月19日閲覧
  3. ^ 「BMW」が「日本ゴルフツアー選手権」のタイトルスポンサーに(3月7日発表) - 日本ゴルフツアー機構
  4. ^ 26日ZOZOチャンピオンシップは無観客…月曜日の予備日も使い72ホール完遂へ”. スポーツ報知(2019年10月26日作成). 2019年10月27日閲覧。
  5. ^ 竹谷佳孝がメジャーの舞台でツアー初優勝 イ・サンヒは罰打に泣く - ゴルフダイジェスト・オンライン、2014年6月22日閲覧。
  6. ^ 中国のリャンが完勝でメジャー制覇 日本12年目で初優勝 - ゴルフダイジェスト・オンライン、2015年6月7日閲覧
  7. ^ 6年連続でツアー初優勝者が制覇 塚田陽亮がメジャーで初タイトル - ゴルフダイジェスト・オンライン、2016年6月5日閲覧
  8. ^ 小平智は日本人トップ3位、谷原18位 男子ゴルフ - 日刊スポーツ、2017年6月4日閲覧
  9. ^ “プロ18年目の市原弘大が逆転でメジャー初制覇”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. (2018年6月3日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201806030000481.html 2018年6月3日閲覧。 
  10. ^ “堀川未来夢が悲願初V 全米、全英への道切り開いた”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. (2019年6月9日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201906090000404.html 2018年6月9日閲覧。 
  11. ^ “木下稜介、メジャーでツアー初優勝”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2021年6月6日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/06/06/kiji/20210606s00043000541000c.html 2021年6月6日閲覧。 
  12. ^ “金谷拓実が完全優勝、目標は先輩松山英樹の背中追い世界へ「早く結果出してそこでプレーしたい」”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. (2023年6月4日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/202306040001716.html 2023年6月4日閲覧。 

関連項目 編集

外部リンク 編集