日本丸 (2代)
1984年に竣工した日本の航海練習船
日本丸(にっぽんまる、英語: Nippon Maru)は、海技教育機構が保有する航海練習船。日本を代表する大型帆船(機帆船)である。本項では、1984年(昭和59年)に竣工した2代目(日本丸II世)を取り扱う。
日本丸II世 | |
---|---|
基本情報 | |
船種 | 練習帆船 |
船籍 | 日本 |
所有者 | 海技教育機構 |
運用者 | 海技教育機構 |
建造所 | 住友重機械工業浦賀工場 |
姉妹船 | 2代目海王丸 |
信号符字 | JFMC |
IMO番号 | 8211502 |
MMSI番号 | 431498000 |
経歴 | |
竣工 | 1984年 |
就航 | 1984年 |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 2570トン |
全長 | 110.09 m |
幅 | 13.80 m |
喫水 | 6.57 m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | ダイハツディーゼル 6DSMB-28NS 2基 |
搭載人員 | 190名 |
概要
編集初代日本丸の後継として、1984年(昭和59年)に日本丸II世が就航した。日本丸II世は帆装艤装設計から製作まで、すべて日本国内で行われた初の大型帆船である。住友重機械工業浦賀工場で建造された。
先代の日本丸に比べて帆走性能が大幅に向上しており、世界でも有数の高速帆船として名をつらねている。その年で最速の帆船に贈られる「ボストン・ティーポットトロフィー」を1986年(昭和61年)、1989年(平成元年)、1993年(平成5年)と3回受賞している。
なお、日本丸II世と姉妹船の海王丸II世(1989年(平成元年)就航)を見分けるための大きな違いは、船体横(舷側)の青いラインの数と舳先にある船首像である。青いラインが濃く1本が日本丸II世、薄い青で2本が海王丸II世、日本丸II世の船首像は手を合わせて祈る女性の姿をしており、「藍青(らんじょう)」と名付けられている。海王丸II世の船首像は横笛を吹く女性で、「紺青(こんじょう)」と名付けられている[1]。
設計
編集4檣バーク型帆船で、総帆数は36枚(横帆18枚、縦帆18枚)、メインマスト高は43.5 m(船楼甲板からの高さ)に達する。東京港のレインボーブリッジは、本船の通航を想定して設計されたと言われる。
ギャラリー
編集-
日本丸II世
-
船首像「藍青」
脚注
編集- ^ 新・日本丸の船首像"藍青"が完成 - トランスポート1984年8月号(運輸振興協会)
外部リンク
編集- 財団法人 帆船日本丸記念財団
- 海技教育機構
- MarineTraffic.com - NIPPON MARU - 自動船舶識別装置(AIS)による現在位置表示