日比 遊一(ひび ゆういち、1964年 - )は、日本写真家映画監督[1]

経歴 編集

1964年生まれ[2]愛知県名古屋市熱田区大瀬子町出身[1][3][4]

名古屋市立白鳥小学校[3]名古屋市立宮中学校[3]愛知県立南陽高等学校[5] 卒業。

高校卒業後に俳優になることを目指して東京都へ上京[6]日活芸術学院で学んだ[7]。20代の頃、ニューヨークへ渡った[6]。アクターズ・スタジオの共同設立者のロバート・ルイスに師事し、7年間、演技を学んだ[7]。その後、写真家に転身[7]。ニューヨークを拠点に活動している[6]

映画監督としては、写真家で映像作家でもあるロバート・フランクのドキュメンタリー『A Weekend with Mr. Frank』を製作[8]2013年、長編プロジェクト『ROAD KILL』がカンヌ映画祭<アトリエ部門>にアメリカ代表として招待された[9]2014年、長編映画『An Ornament of Faith』が完成。IFPは本作を、2014年デビュー作の中のベスト25に選んだ[10]

2016年、ドキュメンタリー映画『健さん』を監督する[11]高倉健を題材にした同作は、マイケル・ダグラスポール・シュレイダーマーティン・スコセッシジョン・ウーらの証言で構成されている[12]。第40回モントリオール世界映画祭にて、ワールド・ドキュメンタリー部門の最優秀作品賞を受賞した[13]

2018年には、演技の常識を変えたとされたスタニスラフスキーの“メソッド”の正体を探るドキュメンタリー『Method or Madness?』を製作[14]

人物・エピソード 編集

映画 編集

  • ブルー・バタフライ 原題:Blue Butterfly / An Ornament of Faith (製作2014年・公開2017年) - 監督・プロデューサー・原案・脚本・編集
  • A Weekend with Mr. Frank (2015年) - 監督
  • 健さん(2016年) - 監督
  • エリカ38(2019年) - 監督・脚本
  • 名も無い日(2021年5月28日愛知県、三重県、岐阜県 先行公開 6月11日公開) - 監督
  • はじまりの日(2024年春公開予定) - 監督・企画・脚本

脚注 編集

  1. ^ a b NY在住の写真家・映画監督 日比遊一が日本で初個展「地の塩」”. ZAKZAK (2015年4月22日). 2016年9月19日閲覧。
  2. ^ 日比遊一「地の塩」”. artscape (2015年4月25日). 2016年9月19日閲覧。
  3. ^ a b c 熱田出身の日比遊一監督が熱田を舞台に撮影する『名も無い日』撮入成功祈願祭&製作発表会見レポート!”. C2[シーツー]ブログ. シネマクロスメディアC2 (2018年5月25日). 2023年9月28日閲覧。
  4. ^ a b 「悲しいだけの映画ではない」映画『名も無い日』日比遊一監督、岡崎紗絵さんイオンモール熱田でトークショーとインタビュー”. Cine@nagoya (2021年5月27日). 2023年9月28日閲覧。
  5. ^ 名古屋市議会議員 吉田茂 (2019年5月23日). “お出かけくださいね”. ブログ『新しいまちづくり・未来づくり』. Cine@nagoya. 2023年9月28日閲覧。
  6. ^ a b c 『健さん』日比遊一監督インタビュー (1/2)”. Movie Collection (2016年9月13日). 2016年9月19日閲覧。
  7. ^ a b c 巨匠ロバート・アルトマンと妻の最後の写真を撮影した日比遊一とは?”. シネマトゥデイ (2015年9月28日). 2016年9月19日閲覧。
  8. ^ 「健さん」公式サイト スタッフ紹介
  9. ^ 「健さん」公式サイト スタッフ紹介
  10. ^ 「健さん」公式サイト スタッフ紹介
  11. ^ 高倉健がよみがえる マイケル・ダグラス、マーティン・スコセッシら映画人の証言で実像に迫る「健さん」の日比遊一監督”. 産経ニュース (2016年8月19日). 2016年9月19日閲覧。
  12. ^ 日比遊一監督、高倉健さんのすごさを「世界へ発信」”. 日刊スポーツ (2016年8月16日). 2016年9月19日閲覧。
  13. ^ 「健さん」モントリオール映画祭ワールド・ドキュメンタリー部門で最優秀作品賞!”. 映画.com (2016年9月6日). 2016年9月19日閲覧。
  14. ^ 「健さん」公式サイト スタッフ紹介
  15. ^ a b 弟が孤独死した実家でも撮影…名古屋出身の監督が故郷の記憶をたどる 映画『名も無い日』で描かれた生と死”. 東海テレビ (2021年7月17日). 2023年9月28日閲覧。

外部リンク 編集