日琉祖語(にちりゅうそご、: Proto-Japonic, Proto-Japanese-Ryūkyūan)とは日琉語族に属す諸言語の祖語である[1]日本祖語(にほんそご)とも呼ぶが、琉球語を除いた本土日本語諸方言の祖語を指して日本祖語と呼ぶ場合[2]もある。

英語ではProto-Japanese[3]とよばれることもあり、かつては共通日本語原始日本語、といった呼ばれ方をすることもあった。[4]

日琉の分岐編集

奈良時代上代日本語には琉球語と共有していない改新がいくつか見られるため、両者は7世紀以前に分岐したと考えなければならない[5]。九州から琉球列島への移住はそれより後に行われた可能性があり、おそらく10世紀から11世紀にかけての農耕文化の急激な拡大(グスク時代の開始)と一致すると考えられる[6]。こう考えると、琉球祖語に中古日本語から借用された漢語が存在することが説明できる[7]。琉球への移住が行われてから1609年に薩摩藩琉球王国へ侵攻するまでは、日本本土からの影響は限られていた[8]

子音体系編集

日琉祖語の子音は下記のものが考えられており、このうちwとj以外は広く合意が得られている[9]

日琉祖語の子音
両唇音 歯茎音 硬口蓋音 軟口蓋音
鼻音 *m *n
破裂音 *p *t *k
摩擦音 *s
接近音 *w *j
流音 *r

濁音の起源編集

上代日本語の濁音 b, d, z, g は語頭に来ることがほとんど無かった。濁音は鼻音+無声子音という子音連続に由来することが合意されている[10]。ほとんどの場合、この子音連続は間に挟まっていた母音の脱落により発生したものである(連声濁)。

  • ゆづら「弓弦」< *jumtura < *jumi-tura「弓-弦」
  • あび₁き₁「網引」< *ampiki < *ami-piki「網-引き」
  • ぬすび₁と₂「盗人」< *nusumpitə < *nusumi-pitə「盗み-人」
  • むらじ「」< *muransi <*mura-nusi「村-主」

いくつかの語では母音脱落が起きた証拠がないが、それらのケースで多くの研究者は無声阻害音の前の音節末鼻音を再建している。例えば、*tuNpu > tubu(粒)、*piNsa > pi₁za(膝)などである。この *N は後代の日本語の撥音とは関係がない。撥音は語の縮約あるいは中国語のような他の言語からの借用に由来する[11]。また、「櫓」yagura を < *ja=nə kura「矢の倉」のように、連濁に対しては属格の助詞「の」の祖形や、「に」の祖形を挟んだ形からの母音の脱落が想定されることが多い[12][13]

*s の破擦音説編集

日琉祖語の *s を破擦音だとする説は、古代日本語のサ行子音の音価に直接かかわっている。

古代日本語(上代日本語と中古日本語の総称)の /s/ が破擦音だったとする説は、悉曇学の音図に影響されて日本語の子音が並べられていると見られる平安時代の五十音図において、ちょうど破擦音である口蓋化音が置かれている位置にサ行が配置されていることに端を発する。ただ、この配列は口蓋化した歯擦音の [ɕ] のような音であった可能性を排除するものではない。

サンスクリットの音図の配列(IPAで表記)
無声音 有声音 無声音
非帯気音 帯気音 非帯気音 帯気音 鼻音 接近音 摩擦音
軟口蓋音 ka kʰa ga gʰa ŋa ɦa
口蓋化音 t͡ɕa t͡ɕʰa d͡ʑa d͡ʑʰa ɲa ja ɕa
反舌音 ʈa ʈʰa ɖa ɖʰa ɳa ɽa ʂa
歯茎音 ta tʰa da dʰa na la sa
唇音 pa pʰa ba bʰa ma va

有坂秀世などの国内の研究者やミラーなどの20世紀の上代日本語研究者は /s/ にいくつかの環境での破擦音の異音を認めたが(「上代日本語」を参照)、アンガー[14]は言語類型論的には殆ど全ての言語が通時的に [s] を持っており、ある言語が歯擦音を一つだけ持っている場合それは常に /s/ であることを指摘し、破擦音説を否定している。また、ミヤケ[15].また Riley と Miyake の1996年の私信[16]は上代日本語の万葉仮名を推古期の用字と比較分析すると、声母の書き分けが存在するという仮定のもとでは考えにくい破擦音の変化が起こらなければならないこと、またサ行に使われている万葉仮名はそれ以前の体系を継承していることを指摘し、日本書紀α群に基づいたは破擦音の異音説を否定している。

*w/*j の破裂音説編集

母音体系編集

現在では多くの研究者は日琉祖語に/*i, *u, *e, *ə, *o, *a/を再建する6母音説を受け入れている[17]ジョン・ホイットマンビャーケ・フレレスビッグは、かねてこれらに*ɨを加えた7母音説を唱えていた[18]が、少なくともホイットマンは近年6母音説に転じている[19]。上代特殊仮名遣いのオ甲乙が条件異音であるとする説は、最小対や意味の対立の存在からもはや説得力を持たない[20][21]と考えられる。

日琉祖語の母音
前母音 中母音 後母音
高舌母音 *i (*ɨ) *u
中段母音 *e *o
低舌母音 *a

中段母音編集

上代日本語のi2、e1、e2、o1は、a、i1、u、o2に比べて出現頻度が非常に少なく、多くが語の途中または末尾において現れることから、これらが二次的なものなのではないかという発想があった。

また、以下のような内的再構から、下の音法則が記述された。

  • sake₁ri「咲けり」< *saki-ari「咲き-あり」
  • nage₂k-「嘆く」< *naNka-ik-「長-生く(長く息を吐く)」
  • kazo₁pe₂-「数える」< *kaNsu-apai-「数-合える」
  • tudo₁p-「集う」< *tuNtu-ap-「粒-合う」
  • sito₁ri ~ situri「倭文」< *situ-əri「しつ-織り」
  • utusemi₁ ~ utuso₂mi₁「現身」< *utusi-əmi「現し-臣」
  • pe₁ki₁「日置」< *pi-əki「日-置き」
先上代日本語 上代日本語
*ua > o₁
*uə
*ia > e₁
*iə

この種の内的再構から、先上代日本語に*i (> i₁)、*u、*ə(> o₂)、*aの四母音が再構され、これを敷衍してこれ以外の上代日本語の母音(i₂, e₁/₂, o₁)も日琉祖語の母音連続に由来するとする説がかつてミラー[22]大野晋ら、ホイットマン[23]マーティンスタロスティン[24]など多くの研究者によって提唱され、一般的であった。なお、*ə は歴史的には各研究者によって表記法が異なっていて、現在でも *ə に ⟨o⟩ が用いる研究者がいるらしい[25]ため、対照表を置く。

*ə の表記法
論文 書記素
一般的な表記 ⟨ə⟩
Whitman (1985) など ⟨o⟩
大野晋など ⟨ö⟩
Martin (1987) など ⟨o̱⟩

しかし、「水」「蒜」「肘」などの一部の単語で、上代日本語の i₁ に琉球祖語 *e が対応している例があり、それらに対し日琉祖語 *e(*meNtu「水」、*peru「蒜」、*peNti「肘」)が再建できる[26][27]。また「海」「薬」「過ごす」などの語において、上代日本語uに琉球祖語*oが対応している例があり、それらに日琉祖語 *o(*omi「海」、*kusori「薬」、*suNkos-「過ごす」)が再建できる[28][27]といったことが指摘されるようになった。上代日本語に起きた *e > i₁、 *o > u の音韻変化を「中高母音の上昇[29]: Mid vowel raising; MVR)と言う[27]。これらは最初に服部四郎によって、続いてマナー・ソープ、レオン・セラフィムなどによって1970年代後半以降に再構された。四母音説の主唱者たちはこの琉球祖語の中段母音は一定の条件や散発的な低舌化によって説明できると考え(あるいは信じ)た。例えば、ホイットマンはその1985年の博士論文で、表のような同化を想定することによって琉球祖語の *e が二次的なものであるとみなせると考えた。

日琉祖語 *ə > 琉球祖語 *e, 上代中央語 *i₁ /_C[+有声]V[+高母音]

しかし、これは20世紀の終わり前後にレオン・セラフィムマーク・ミヤケによって具体的な例外が多数指摘された。※琉球祖語のあとにある学者の名前はその琉球祖語形の再構者を意味している;必ずしもこれらの形が最新のものであるとは限らない。

  • *təri > 琉球祖語(ソープ)*tori, 上代中央語 to₂ri「鳥」(予測されるのは ✗tiri)
  • *nəri > 琉球祖語(ソープ)*nori, 上代中央語 no₂ri「海苔」(予測されるのは ✗niri)
  • *ʔeno > 琉球祖語(セラフィム)*ʔeno, 上代中央語 inu「犬」(予測できない)
  • *pero > 琉球祖語(セラフィム)*pero, 上代中央語 pi₁ru「蒜」(予測できない)
  • *sesi > 琉球祖語(セラフィム)*sesi, 上代中央語 sisi「肉」(予測できない)
  • *seta > 琉球祖語(セラフィム)*seta, 上代中央語 sita「舌」(予測できない)

うえにあげたようなさまざまな経緯から、日琉祖語には *e, *o という二つの原初的な中段母音を再構しなければならないことが2000年代前後から徐々に合意されていった[30]。この *e と *o は、上代東国諸語にも痕跡が残されている[31][27]。また、たとえば稲荷山古墳出土鉄剣の⟨獲加多支鹵⟩に対応する上代中央語「ワカ-タケ₁ル」の「ケ₁」が、上代中央語ではキ₁相当の万葉仮名である⟨支⟩で書かれていることなども、これによって説明することができる。つまり、先上代日本語(: pre-Old Japanese)では「ケ₁」と読まれる仮名であったものが、MVRによって「キ₁」と読まれるようになった、と考えられる[32]

日琉祖語の単母音の対応[33]
日琉祖語 琉球祖語 上代日本語 上代中部(信濃国)語[34] 真上代東国語 上代遠江-駿河語
*i *i i1 i i i
*e *e i1 (e1) i e ~ i i
*u *u u u u u
*o *o u (o1) o ~ u(m後) o ~ u u
o2, o1(w, p, mの後。古くはwの後のみ[35]) ə ~ u/m_ ə ~ o ~ e ə,o/{m|p}_,駿河ではe/C[-labial][-velar]_も。
*a *a a a ~ ə a ~ ə a

これまでに説明した琉球諸語などとの音韻対応から、上代日本語の o₁/e₁ の一部は祖語からのものであると考えることができるが、これらがMVRを起こしていないことに対する説明が必要になった。そこで服部四郎とそれに続いた早田輝洋の二人は、上代日本語でMVRをしなかった両母音に日琉祖語の *oo/*ee という二つの長母音を再構することでこれを説明しようとした。なお、通言語的には長母音の方が高舌化する傾向があることが知られていることなどから、服部四郎と早田輝洋の説は現在ではあまり受け入れられていない。

代わって提案されたのが、韻律的に顕著な場合にのみ高舌化が起きた、より具体的に言えば、概ね *o/*e は語末にある場合には高舌化を起こさなかった、というものであった。上代日本語 o₁/e₁ の多くは二音節以上の単語の最終音節か、一音節の単語の中で見つかることが明らかになっていることや、上代日本語の mo₁ko₁/muko₁「婿」という二重語がこれを典型的に支持する[36]。一方で上代日本語で語末以外に見つかる o₁/e₁ は、この音法則で説明できないことは指摘されている[37]

母音連結編集

*Vi (*Vy)編集

アマ/アメ2(雨)、ウハ/ウヘ2(上)、サカ/サケ2(酒)、マ/メ2(目)というふうに、上代日本語には複合語中で現れる形(被覆形)と単独で現れる形(露出形)というふたつの形を持った単語が多数あることが明らかになっていた[38]。この被覆形—露出形交替を起こすイ乙・エ乙の起源として、*ai/*ui/*əi という三つの母音連結を再構する立場はその当時から、また現在ではさらに *oi をも再構するのが一般的である。

これらは下降二重母音であったと解釈され、一部の研究者(*y はアレクサンダー・ヴォヴィン[39]など、*j はジョン・ホイットマン[19]など)に *ay/*uy/*əy/*oy あるいは *aj/*uj/*əj/*oj と書かれることがあるが、これらの母音連結は以下の音韻変化を経験したと考えられる。

被覆形・露出形の起源
日琉祖語 上代日本語 真上代東国語 遠駿語
語中 語末
*ai (*ay) …a… …e₂ o₂ o₂
*ui (*uy) …u… …i₂ u u
*oi (*oy) …o₁… …i₂ 不明 u
*əi (*əy) …o₂… …i₂ ~ …e₂ o₂ o₂

語例:

  • サケ₂(酒) ~ サカヅキ₁(盃) < *sakai
  • メ₂(目) ~ マヘ₁(前) < *mai
  • 2(身) ~ ムカハリ(身代り) < *mui
  • ツキ₂(月) ~ ツクヨ₁(月夜) < *tukui (Thorpe の琉球祖語によれば *tukoi)
  • ツキ₂(調「貢ぎ物」) ~ ツク-ナフ(償う) < *tukui
  • ツキ₂(槻) ~ ツク-ユミ(槻弓) < *tukui
  • クキ₂(茎) ~ ククタチ(アブラナなどの野菜[の薹])< *kukui(Thorpe の琉球祖語によれば *kukoi)
  • 2(木) ~ コ22ハ(木の葉) < *kəi
    • ヨミ₂(黄泉) ~ ヨモ₂- < *jəməi
  • ミ₂ル ~ モ₂ト₂ホ(₂)ル/EMJ モドル < *məi-?
  • ヒ₂(火) ~ ホノ₂ホ(炎) < *poi

これらの音法則は以下のような内的再構からも支持することができる。

  • ワキ₂ラツコ₁ 「菟道稚郎子」< *waku-iratuko₁ 「若-郎子」
  • タケ₂チ「高市皇子」< *taka-iti「高-市」
  • オヒ₂シ「大石」< *əpə-isi「大-石」
  • EMJ ヱヌ「仔犬」< pre-OWJ *we₂nu < *wə-inu「小-犬」
  • ト₂ネリ「舍人」< *tənə-iri「殿-入り」

*ai、*əi、*oi、*uiが再建される被覆形—露出形の対応の多くは接辞*-iの添加による[40]とする説が一般的であったが、一方で、*…i が語末子音由来であるとの見解が服部四郎村山七郎などのころからあり、被覆形の由来はその語の後に子音で始まる形態素が結合した場合に語末子音が脱落したものとする説がある[41]。この語末子音は、周辺言語との借用の検討や内的再構からより古い段階の *…r に由来するとする説がある[41][42]。また、一部の研究者[43]は pJ *mum > WOJ mi₂「身」のような変化を朝鮮語族との比較から再構する場合もある。

名詞における被覆形—露出形交替と同一の母音交替(こちらもしばしば被覆形—露出形とよばれる)は、二段活用動詞の連用形でも見られる。たとえば下二段活用動詞の連用形語尾はe2であるが、多くの語が

  • アケ2/アカ(明・赤)
  • アレ/アラ(荒)
  • カレ/カラ(枯)
  • アゲ2/アガル(上)
  • アテ/アタル(当)

などのように、aで終わる語根と密接な関係を持つ。従って下二段活用動詞の連用形語尾の古形は*aiと再構することができる[38]。また上二段活用動詞の連用形語尾はi2であるが

  • オキ2/オコ2ル・オコ2ス(起)
  • オチ2/オト2ル・オト2ス(落・劣)
  • オヒ₂(育つ)/オホス(育てる)
  • ヨキ₂(避)/ヨ₂コ₂ス(讒)
  • アミ₂/アムス(浴)
  • ツキ2/ツクス(尽)
  • ワビ₂/ワブシ(侘)
  • ナギ₂(凪ぐ)/ナグサム(心が静まる)/ナゴ₁ヤカ(和)
  • コ₁ヒ₂/コ₁ホシ(恋)

などのように、o₁/₂ またはuで終わる語根と密接な関係を持つから、上二段活用動詞連用形語尾の古形は *əi または *ui/*oi と内的再構することも可能である[38]。(ただし「尽」の場合、上代日本語からは内的に*tukuiが再建されることになるが、Pellard 2013 では琉球祖語を考慮した比較により*tukoiに修正されている)

その他の母音連結編集

…a という被覆形でおわり、露出形を …o₁ とする単語に対して日琉祖語には *au が再構される。また、Kupchik によれば上代駿河方言の「鴨」kama < *kamau などのように上代東国諸語から比較手法によって再構することもできる。

  • シロ₁/シラ-(白) < *sirau
  • クロ₁/クラ-(黒/暗) < *kurau

母音連結対応編集

日琉祖語の母音連続は、琉球祖語や上代東国諸語においては以下のように異なった現れ方をしている[33][44]。例えば*əiを含む「木」「落ち(る)」は、それぞれ琉球祖語*ke、*ote/uteが再構できる[27]

日琉祖語の母音連続の語末での対応
日琉祖語 7母音説 琉球祖語 上代日本語 「上代東日本語」 真上代東国語 上代駿河-遠江語[34]
*ui *ui *i i2 i u u
*oi[45] *oi[45] 不明
*əi *ɨi *e i2 o2 o2
*əi (e₂)
*ai *ai e2 e
*iə *iə e1 不明 不明
*ia *ia a a i1
*au *au *o o1 o1 記載無し a
*ua *ua u

※上代東国諸語の具体的な音価については、資料性の問題でよくわからない部分も多い。[46]また、非常に多彩な写映形が観察され、ここにあげているものは一部に過ぎない。詳細はKupchik(2011)に詳しい。[34]

アクセント体系編集

日本語(本土方言)諸方言および中古日本語の声点資料の比較から、1音節名詞に3類、2音節名詞に5類の、主要なアクセント型の対立(の対立)があったと考えられ、その音調は、中古日本語と同様に2音節名詞であれば第1類から第5類までそれぞれHH、HL、LL、LH、LFとする説が比較的有力である(Hは高い音調、Lは低い音調、Fは下降調)。一方で、琉球諸語ではこのうち2音節名詞の第3類・第4類・第5類がそれぞれ二つの類に分裂していることが明らかとなったため、日琉祖語にはより多くのアクセント型の対立があったと考えられる[47]

母音調和編集

*oiの存否編集

日琉祖語の音節構造や、属格の助詞などの一部の形態素の説明のために有坂=池上法則のような母音調和があったと仮定すると、それは *a/*o/*u の三つの母音と *ə が対立するという不均衡なものになってしまう。また、「火」は琉球祖語の対応からは *pui が再構されるはずであるが、上代日本語では「炎(ほのほ)」などからわかるようにオ段(ホ甲乙を認める場合はホ甲類)である。こういったことを説明するために、服部四郎は本土日本語で u ~ o₂ 対応になると考えた単語を *ə と同じ母音調和のグループに属していたとみなし、*ü を含んだ形として再構した。

服部四郎の *ü
服部四郎 日本語 琉球祖語 グロス
*müina mi₂na, moro₂ < *mərə *mina (Thorpe) 「皆」
*püi pi₂ ~ po(₁)- *pi (Thorpe) 「火」
*əjüNpəi 中古日本語 および,ゆび *oy{o, u}be (Thorpe) 「指」

しかし、「指」の再構の根拠は薄弱であり、また「皆」「火」は円唇子音につづくものであった。そのため、ホイットマンの博士論文はこれが日琉祖語 *əi > 先琉球祖語 *oi /唇音の後 ではないかと提案し、ソープも琉球祖語の研究から、同様の結論を出した。ソープは琉球祖語では *ə (=*əi) > *i /{p, w?}_ が発生したと考え、日琉祖語に *pə (現代の日琉祖語では *pəi に相当する)「火」・*wə- (現代の日琉祖語では *wəi に相当する)「居る」などといった形を再構した。しかしトマ・ペラールは *əpəi-「生ふ」 > 琉球祖語 *ope- がこの反例であり、日琉祖語に *awəi (> PR *awi)「藍」 ~ *awə「青」といった単語を再構するのは有坂池上法則に反することを指摘する[45]。一方で、ホイットマンは依然として先琉球祖語での *əi > *oi /{p, m, w}_ を支持している[48]

舌根調和編集

他の再構体系編集

他の単母音の可能性編集

7母音説編集

o2とi2の交替に日琉祖語の*əiを再構するのが普通であるが、o2との交替のある少数のe2に対しても、日琉祖語に*əiが再建されることが音法則の無例外性に違反する。したがってこの母音交替に対し中舌狭母音*ɨを再建し、*ɨi>i2、*əi>e2とする研究(ビャーケ・フレレスヴィッグジョン・ホイットマン、それに続いたマーティン・ロベーツなどによるもの)が存在した。これは朝鮮語族との比較からは支持されるが、琉球語や上代東国諸語にその区別に関する写映形がないことが問題になっている[49][50]。また、提案者の一人であったホイットマンは上代日本語においてイ乙とオ乙との交替が発生する音節は /p, k/ のあとの母音に限定されているとして、*əi が先行する子音が[[弁別的素性|高調音性(: acute)と低調音性(: grave)]]の対立に左右されていたものではないかと述べ、6母音説に転じた[51]

服部四郎編集

参考として、服部四郎の考えた母音体系を示しておく。*ü 以外には長母音がさらに再構され、母音字を二つ重ねて表記される。

服部 (1978—79)にある母音(連結)
前母音 中母音 後母音
高舌 *i *ü, *üi *u, *ui
中段 *e *ə, *əi *o
低舌 *a, *ai, *ia, *au

重母音を認めない再構編集

ソープの9母音説編集

マナー・ソープは1983年の博士論文で琉球祖語をはじめて体系的に再構するとともに日琉祖語を再構したが、琉球祖語でも被覆形と露出形の交替が発生することから[52]、少なくとも日琉祖語(ソープの用語は: Proto-Japanese-Ryūkyūan)の段階で *ai, *ui などといった母音連結を認めず、全てを単母音とみなして体系を構築した。

Thorpe (1983)
非円唇前母音 非円唇後母音 円唇後母音
高舌 *i *ï [ɯ](= *ui/*oi) *u
中段 *e *ə [ɤ] (= *əi) *o
低舌 *ë [æ](= *ai) *a *ö [ɔ] (= *ə)

セラフィムの10母音説編集

レオン・セラフィムは1977年[53]に先上代日本語体系に *a を二つ加える10母音体系を再構したが、これは日野資成によると *a₁ の存在を裏付ける証拠が少ないことが問題であるという[54]

Serafim (1977)
前舌 後舌
緊張 弛緩 緊張 弛緩
高舌 *i₁ (=*i) *i₂ (=*ui/*oi) *u
中段 *e₁ *e₂ (=*əi) *o₂ (=*ə) *o₁
低舌 *a₁ *a₂ (=*ai) *a

その他の過去の再構編集

アンガーの5母音説編集

ジェームズ・アンガーは1977年Template:Ungerの博士論文で他の体系とは著しく異なったものを再構した。これによると、*e > 上代日本語 e₂ /{p, k, b, g, m}_, 上代日本語 e /それ以外 という音法則が想定され、また、*i, *u が散発的な低舌化によって上代日本語の e₁, o₁ を生み出したとした。

Unger (1993 [1977])
前母音 後母音
高舌 *i (≈*i/*e) *u (≈*u/*o)
中段 *e (≈*ai/*əi/*e) *o (≈*ə/*o)
低舌 *a

音素配列論編集

日琉祖語の単語は多くが二音節以上で、各音節は(子音+)母音の構造を持っていた[3]。また、日琉祖語の特徴としては、同じ母音を含む音節が結合する単語がよく見つかり母音調和を行っていた根拠とも言われるが、真相は定かではない。同一結合単位内(語根内)においてɨはaやə、aはɨやə、əはɨやaと共存しない傾向が強い。

有坂=池上の法則編集

有坂=池上の法則(有坂池上法則、有坂の法則ともいう)は、上代日本語、さらには日琉諸語全体に化石的に見られる音節結合の法則である。有坂秀世[55]池上禎造[56]によって1930年代に独立して発表された。

  • オ列甲類とオ列乙類は、同一結合単位(語幹ないし語根の形態素)に共存することはない。
  • ウ列とオ列乙類は同一結合単位に共存することは少ない。特にウ列とオ列からなる2音節の結合単位においては、そのオ列音は乙類ではない。
  • ア列とオ列乙類は同一結合単位に共存することは少ない。

上代日本語の wo の日琉祖語形はこれに基づいてしばしば決定される[36]

  • *təwə「十」 > 上代日本語 to₂wo
  • *awo「青」> 上代日本語 awo

ホイットマンの法則編集

活用語形態論編集

主な再構される接辞編集

他動詞性飛ばし編集

四段動詞と形容詞の連体形編集

名詞形態論編集

格助詞編集

格助詞「つ」は現在使われていないが、現代語の名詞に現れることがある。

  • wata-tu-mi1(海つ神霊/わだつみ)こちらのmi₁は"kami₂"の「ミ」ではなく、「御霊/みたま」などの「ミ」であるため甲類である。神は当て字
  • yama-tu-mi1(山つ神霊/やまつみ)
  • ika-tu-ti(厳つ霊/いかづち)雷
  • mi1-tu-ti(水つ霊/みづち)蛟
  • no1-tu-ti(野つ霊/のづち)野槌
  • ma-tu-ke2(目つ毛/まつげ)睫毛
  • mi2-tu-kara(身つ柄/みづから)自ら
  • woto2-tu-pi1(遠つ日/をとつひ)一昨日
  • ya-tu-ko1(家つ子/やつこ)奴

ただし、出づ水(泉/いづみ)は格助詞「つ」ではなく"出る水"という意味である。[要検証]

格助詞「な」も同様に、以下の単語が挙げられる

  • mi1-na-to2 (水な戸/みなと)港
  • mi1-na-mo2to2 (水な元/みなもと)源
  • mi1-na-tuki2 (水な月/みなづき)水の月=水無月[6月]
  • kamu-na-tuki2 (神な月/かむなづき)神の月=神無月[10月]
  • kamu-na-kara (神な柄/かむながら)随神

後置修飾編集

語彙編集

※OJはOld Japanese(上代日本語)

※PRはproto-Ryukyuan(琉球祖語)

※EMJはEarly Middle Japanese(中古日本語)

語彙 日琉祖語形
(6母音説)
再建の理由
大きい *əpə *əpəiを参照。
*mai 被覆形OJ ma
*pana
*kutui[46] 被覆形OJ kutu
*paNki
*tukoi[45] 被覆形OJ tuku, PR *tuko
*ipia[34] 遠江駿河語ipi1,OJ ipe1
*esoi 上代東国語など。被覆形OJ iso1
*kuro[46] kuriという単語の存在。
*poi[45] 被覆形OJ po, EOJ pu, PRの露出形が *pi
*kamau[34] 遠江駿河語kama
*parui 上代東国語paru
*kamui 被覆形OJ kamu, アイヌ語kamuy
*kukui 被覆形OJ kuku
*mui 被覆形OJ mu
恵み(幸) *satui 被覆形OJ satu
起きる *əkəi 他動詞形OJ oko2s-
育つ *əpəi 形容詞形OJ opo-
下りる *ərəi 他動詞形OJ oro2s-
落ちる *ətəi 他動詞形OJ oto2s-
乾く *pəi 他動詞形OJ pos-
黄泉 *jəməi[46] 被覆形OJ yo2mo2
*koi[27] 被覆形PR *ko, EMJ ko, OJ ku

[57]

  • aka(赤) < akar-(あかるい) akari(あかり)[要出典]
  • siro1(白) < sirus-(しるす) siru-pe(しるべ)[要出典]
  • kuro1(黒)< kurup-(くるふ) kurum-(くるむ)[要出典]

白と黒に関して、嘘(くるう/ふざける)と誠(記す/真実を伝える)で対になっている可能性がある。青に関しては「未熟な」という意味合いをもつ可能性がある。[要出典]

  • わ行音と青色や水の関連性も指摘される。*アイヌ語で「水」は「wakka」
    • awo(青)、awi(藍)

起源編集

日琉祖語がどの系統の言語に属すかについて明確な結論は出ていないため、現在では日琉語族と他の語族との関連性は立証されていない。様々な説があるが、文法など類型的には、朝鮮語およびアルタイ諸語との関連性が高いとする見方が比較的有力である。語彙については高句麗語死語)との類似が指摘されているが、これはむしろ「先高句麗語」(高句麗語の基層言語)を反映するもので、この先高句麗語が日琉祖語の起源であるとする説[58]が有力である。

故地編集

五十嵐陽介は、日琉語族の下位系統に拡大東日本語派と南日本語派を提案し、そのどちらにも属さない諸方言が分布する北陸・近畿から九州北東部のどこかに、日琉語族の源郷(homeland)があったとみている[59]

一方、日琉語族が日本列島で話されるようになるより前の段階については、日琉語族の話者が紀元前700年~300年頃に朝鮮半島から日本列島に移住し、最終的に列島先住言語に取って代わったとする説が広く受け入れられている[60]

朝鮮半島における日琉語族話者の集団は無文土器文化の担い手であったという説が複数の学者から提唱されている[61][62][63][64][65]。これらの説によれば、古代満州南部から朝鮮半島北部にかけての地域で確立された朝鮮語族に属する言語集団が北方から南方へ拡大し、当時朝鮮半島中部から南部に存在していた日琉語族の集団に置き換わっていったとしている。この過程で南方へ追いやられる形となった日琉語族話者の集団が弥生人の祖であるとされる。

この朝鮮語族話者の拡大及び日琉語族話者の置き換えが起きた時期については諸説ある。ジョン・ホイットマンや宮本一夫らは満州から朝鮮半島南部に移住した日琉語族話者が無文土器時代の末まで存続し、琵琶形銅剣の使用に代表される朝鮮半島青銅器時代に朝鮮語話者に置き換わったとしている[64][66]。一方でAlexander Vovinは朝鮮半島の三国時代において高句麗から朝鮮語族話者が南下し、百済新羅加耶などの国家を設立するまで朝鮮半島南部では日琉語族話者が存在していたとする[62]

脚注編集

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  1. ^ 木部暢子編(2019)『明解方言学辞典』三省堂、p.113
  2. ^ 日本語学会(2016)『日本語学会2016年度春季大会予稿集』p.221
  3. ^ a b Frellesvig, Bjarke; Whitman, John, ed. (2008), Proto-Japanese: Issues and Prospects, John Benjamins, ISBN 9789027248091
  4. ^ 早田輝洋 (1999). “書評:添田健二著『日本語アクセント史の諸問題』”. 国語学 197集: p.74. 
  5. ^ Pellard (2015), pp. 21–22.
  6. ^ Pellard (2015), pp. 30–31.
  7. ^ Pellard (2015), p. 23.
  8. ^ Shimoji (2010), p. 4.
  9. ^ Frellesvig & Whitman (2008), p. 3.
  10. ^ Whitman (2012), p. 27.
  11. ^ Frellesvig (2010), p. 43.
  12. ^ Riley (2003), p. 95.
  13. ^ Frellesvig (2010), p. 40.
  14. ^ Unger & 1993 [1977], p. 21.
  15. ^ Miyake (2003a).
  16. ^ Riley (2003), p. 100.
  17. ^ Whitman (2012), p. 26.
  18. ^ Bjarke M. FRELLESVIG & John B. WHITMAN (2004). “The Vowels of Proto-Japanese”, Japanese Language and Literature 38, pp. 281–299.
  19. ^ a b ホイットマン (2016).
  20. ^ 木田章義(2012)「上代特殊仮名遣と母音調和」『国語国文』81-11
  21. ^ Bentley, John R. (1999). “[No title found”]. Journal of East Asian Linguistics 8 (2): 131–146. doi:10.1023/A:1008312323678. http://link.springer.com/10.1023/A:1008312323678. 
  22. ^ R. A. Miller (1967), The Japanese Language. Chicago: The University of Chicago Press.
  23. ^ J. B. Whitman (1985), The Phonological Basis for the Comparison of Japanese and Korean. Ph.D. dissertation, Harvard University.
  24. ^ StarLingEtymological Dictionary of Altaic Languages における再構。
  25. ^ Martine Robbeets & Alexander Savelyev (2020, eds.) Oxford Guide to the Transeurasian Languages, Oxford. に収録のトランスユーラシア規模の比較をしている一部の論文などを参照。
  26. ^ Pellard (2013), pp. 84-85.
  27. ^ a b c d e f Pellard (2018).
  28. ^ Pellard (2013), pp. 85-86.
  29. ^ ホイットマン (2016), p. 26.
  30. ^ Vovin (2010), pp. 32–34.
  31. ^ Vovin (2010), p. 34.
  32. ^ Miyake (2003b), p. 122.
  33. ^ a b Pellard (2008), p. 136.
  34. ^ a b c d e John Kupchik (2011). A GRAMMAR OF EASTERN OLD JAPANESE DIALECTS. 
  35. ^ Old Japanese: a phonetic reconstruction - PDF Free Download” (英語). epdf.tips. 2019年5月26日閲覧。
  36. ^ a b Bjarke Frellesvig & John Whitman (2004). “The Vowels of Proto-Japanese”. Japanese Language and Literature 38: 281–299. 
  37. ^ Pellard (2013), pp. 92-93.
  38. ^ a b c 大野(1977)
  39. ^ Vovin, Alexander (英語). 日本語の起源と消滅危機言語. https://www.academia.edu/19646207/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90%E3%81%A8%E6%B6%88%E6%BB%85%E5%8D%B1%E6%A9%9F%E8%A8%80%E8%AA%9E. 
  40. ^ Yoshitake, Saburô (1928), “The history of the Japanese particle i”. Bulletin of the School of Oriental Studies 5. などによる。
  41. ^ a b ホイットマン, ジョン「日琉祖語の音韻体系と連体形・已然形の起源」『琉球諸語と古代日本語 : 日琉祖語の再建にむけて = Ryukyuan and premodern Japanese : toward the reconstruction of proto-Japanese-Ryukyuan』くろしお出版、2016年(日本語)。
  42. ^ Vovin, Alexander (英語). On The Etymology of Middle Korean psʌr 'rice'. https://www.academia.edu/24058277/On_The_Etymology_of_Middle_Korean_ps%CA%8Cr_rice. 
  43. ^ Whitman (1985), Francis-Ratte (2017) など。
  44. ^ Frellesvig (2010), p. 152.
  45. ^ a b c d e Pellard (2013).
  46. ^ a b c d Vovin, Alexander (英語). Sources of Old Japanese i2. https://www.academia.edu/2574774/Sources_of_Old_Japanese_i2. 
  47. ^ 木部暢子編(2019)『明解方言学辞典』三省堂、p.113。
  48. ^ ホイットマン (2016), p. 23.
  49. ^ Frellesvig (2010), pp. 45–47.
  50. ^ Vovin (2010), pp. 35–36.
  51. ^ ホイットマン (2016), p. 24.
  52. ^ Thorpe (1983: 229)「…This alternation is predictably a ~ ë in OJ and *a ~ *e in Ry., so little can be learned from pursuing it further, …」
  53. ^ Leon A. Serafim (1977), The Relationship between Pre-Japanese and Proto-Japanese, Paper presented to symposium on Koreo-Japanese relationships, LSA Summer meeting, Honolulu, Hawai’i, August, 1977.
  54. ^ 日野資成(2003),「日本祖語の母音体系—上代東国方言資料による再構—」,『日本語系統論の現在』,pp. 187—206.
  55. ^ 有坂秀世(1932)「古事記に於けるモの假名の用法について」と有坂秀世(1934)「古代日本語に於ける音節結合の法則」で、有坂秀世(1957)『国語音韻史の研究』増補新版(三省堂)から読める。
  56. ^ 池上禎造(1932)「古事記に於ける假名「毛・母」に就いて」
  57. ^ http://scholarspace.manoa.hawaii.edu/bitstream/handle/10125/3070/uhm_phd_4312_r.pdf?sequence=1
  58. ^ Vovin, Alexander (2013), "From Koguryo to Tamna: Slowly riding to the South with speakers of Proto-Korean", Korean Linguistics, 15 (2): 222–240, doi:10.1075/kl.15.2.03vov. pp. 237–238
  59. ^ 五十嵐陽介(2018)「分岐学的手法に基づいた日本語・琉球語諸方言の系統分類の試み」シンポジウム「フィールドと文献から見る日琉諸語の系統と歴史」(2018年12月23日、国立国語研究所)
  60. ^ Vovin, Alexander (2017),“Origins of the Japanese Language”, Oxford Research Encyclopedia of Linguistics, Oxford University Press, doi:10.1093/acrefore/9780199384655.013.277.
  61. ^ Bellwood, Peter (2013). The Global Prehistory of Human Migration. Malden: Blackwell Publishing. ISBN 9781118970591 
  62. ^ a b Vovin, Alexander (2013). “From Koguryo to Tamna: Slowly riding to the South with speakers of Proto-Korean”. Korean Linguistics 15 (2): 222–240. 
  63. ^ Lee, Ki-Moon; Ramsey, S. Robert (2011). A History of the Korean language. Cambridge: Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-66189-8 
  64. ^ a b Whitman, John (2011). “Northeast Asian Linguistic Ecology and the Advent of Rice Agriculture in Korea and Japan”. Rice 4 (3-4): 149–158. doi:10.1007/s12284-011-9080-0. 
  65. ^ Unger, J. Marshall (2009). The role of contact in the origins of the Japanese and Korean languages. Honolulu: University of Hawai?i Press. ISBN 978-0-8248-3279-7 
  66. ^ Miyamoto, Kazuo (2016). “Archaeological Explanation for the Diffusion Theory of the Japonic and Koreanic Languages”. Japanese Journal of Archaeology 4: 53–75. 

参考文献編集

日本語

  • 大野晋 「音韻の変遷」 『岩波講座 日本語 5 音韻』 岩波書店、1977年。ISBN 9784000100656 
  • ホイットマン, ジョン (2016), “日琉祖語の音韻体系と連体形・已然形の起源”, 琉球諸語と古代日本語 日琉祖語の再建に向けて, くろしお出版, pp. 21–38. 
  • 田窪行則; ホイットマンジョン; 平子達也編 『琉球諸語と古代日本語 日琉祖語の再建に向けて』 くろしお出版、2016年。ISBN 9784874246924