メインメニューを開く

NV100クリッパー リオ(エヌブイイチマルマル クリッパー リオ、NV100 CLIPPER RIO) は、「NV100クリッパー」の乗用モデルとして日産自動車から販売されているセミキャブオーバー型軽ワンボックスカー。初代は三菱自動車工業から、2代目以降はスズキからそれぞれOEM供給を受ける車種である。

日産・NV100クリッパーリオ
NISSAN NV100CLIPPERRIO logo.png
Nissan NV100 Clipper Rio E Hi-Roof 4WD DR17W.jpg
3代目
販売期間 2007年 -
製造国 日本の旗 日本
ボディタイプ 5ドアセミキャブオーバーワンボックスカー
駆動方式 FR/4WD
別名 三菱・タウンボックス(初代)
マツダ・スクラムワゴン
スズキ・エブリイワゴン(2代目-)
テンプレートを表示

目次

歴史編集

初代 U71W/U72W型(2007年-2012年)編集

日産・クリッパーリオ(初代)
U71W/U72W型
E FOUR リヤ
販売期間 2007年6月 - 2012年1月
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドアセミキャブオーバー型ワンボックスカー
エンジン 3G83型 657cc 直3 SOHC
3G83型 657cc 直3 SOHC インタークーラーターボ
駆動方式 FR/4WD
(NA・4WD車はパートタイム式、ターボ・4WD車はフルタイム式(オートコントロール4WD))
最高出力 35kW(48PS)/6,000rpm(NA車)
47kW(64PS)/6,000rpm(ターボ車)
最大トルク 62N・m(6.3kgf・m)/4,000rpm(NA車)
86N・m(8.8kgf・m)/3,000rpm(ターボ車)
変速機 5速MT/4速AT
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:3リンク式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,890-1,905mm
ホイールベース 2,390mm
車両重量 980-1050kg
姉妹車 三菱・タウンボックス(初代)
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示
  • 2007年6月14日 - クリッパーバンの乗用ワゴン(ワンボックスカー)モデルとしてクリッパーリオを公式発表し、同日より販売を開始した[1]
タウンボックスのOEM車種。フロントグリルはクリッパーバン/トラックの「ウインググリル」をメッキ化した専用ダークスモークメッキフロントグリルを採用している。グレード体系はNA車の「E(タウンボックス「LX」相当)」とターボ車の「G(同「RX」相当)」の2グレード(4WD車は「E FOUR」・「G FOUR」)を設定し、ルーフスポイラーや木目調のセンタークラスター&エアコン吹き出し口を装備した「スペシャルパック装着車」も設定された。
また、オーテックジャパンが扱う福祉車両「ライフケアビークル」の新ラインナップとして本車種をベースにした「チェアキャブ スロープタイプ」も同時に設定された。スロープ幅を760mmに設定し、緩やかなスロープ傾斜とする為車両降下機構(ニールダウン)を採用。また、車いすの方を含めて標準車と同じく4名乗車を可能とし、車いすの方専用のアシストグリップが追加された。グレード体系は「E」と「E FOUR」が設定される。
  • 2007年7月11日 - エアロバージョンを追加(本仕様車はタウンボックス「M2」に相当)[2]
専用フロントエアロバンパー(「M2」ロゴ部分に穴をあけた専用仕様、フロントフォグランプ組込み)や、専用サイドスカート、専用リヤアンダースポイラーを装備した。なお、持込み登録で、架装はオートワークス京都扱いとなる。
  • 2007年12月21日 - クリッパーバン・クリッパートラックと共に一部改良[3]
内装色をダークグレー/グレーの2トーンカラーに変更し、キーシリンダー取り付け部の強度を向上。液晶トリップメーターはA・Bの2区間対応式となった。また、ボディカラーに「ドーンシルバーメタリック」を追加し、シート生地を撥水・撥油加工シートに変更。運転席シートベルトリマインダーを新たに装備して安全面を強化した。ターボ車の「G」・「G FOUR」には合成革巻ステアリングホイールも採用した。
なお、オーテックジャパン扱いの「チェアキャブ スロープタイプ」もベース車に準じた改良が行われた。
  • 2008年12月22日 - クリッパーバン・クリッパートラックと共に一部改良[4]
道路運送車両の保安基準及び協定規則への対応のため、スライドドアセンターレールの端末エッジ部、フロントフェンダー、リアアンダーミラーの形状を変更し、ドリップチャンネル前後端開口部の縮小を行った。
なお、オーテックジャパン扱いの「チェアキャブ スロープタイプ」も道路運送車両の保安基準及び協定規則への対応のため、スライドドアセンターレール、フロントフェンダー、リアアンダーミラー、専用リアバンパーなどの形状が変更された。
  • 2010年1月8日 - クリッパーバン・クリッパートラックと共に一部改良(1月14日販売開始)[5]
インストパネル、メーター、ステアリング周りのデザインを変更。また、ボディカラーは、特別塗装色の「ナイトバイオレット・パール(三菱名:ミスティックバイオレット・パール)」や「ホワイトパール」を追加した。
なお、オーテックジャパン扱いの「チェアキャブ スロープタイプ」もベース車に準じた一部改良が行われ、ボディカラーには特別塗装色の「ホワイトパール」が追加設定された。
  • 2010年8月17日 - クリッパーバン・クリッパートラックと共に一部改良[6]
NA車の「E」はエンジンのフリクションを低減し、燃費を向上。また、ボディカラーには「チタニウムグレー・メタリック」を追加した。
なお、オーテックジャパン扱いの「チェアキャブ スロープタイプ」もベース車に準じた一部改良が行われ、電動ウインチのメーカーオプション設定が追加された。
  • 2011年12月 - ベース車の三菱・タウンボックスの生産中止に伴い在庫車のみの販売となる。
  • 2012年1月25日 - クリッパーシリーズのマイナーチェンジに伴い販売終了。


2代目 DR64W型(2013年-2015年)編集

日産・NV100クリッパーリオ(2代目)
DR64W型
G ハイルーフ
販売期間 2013年12月 - 2015年
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドアセミキャブオーバー型ワンボックスカー
エンジン K6A型 658cc 直3 DOHC インタークーラーターボ
駆動方式 FR/4WD
最高出力 47kW(64PS)/6,000rpm
最大トルク 95N・m(9.7kgf・m)/3,000rpm
変速機 4速AT
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:I.T.L式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,795-1,880mm
ホイールベース 2,430mm
車両重量 970 - 1,040kg
姉妹車 スズキ・エブリイワゴン(2代目)
マツダ・スクラムワゴン(2代目)
三菱・タウンボックス(2代目)
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示
  • 2013年12月3日 - 「NV100クリッパー」・「NT100クリッパー」のフルモデルチェンジと同時に、2012年1月をもって販売を終了していた乗用ワゴンモデルの「クリッパーリオ」を「NV100クリッパーリオ」に改名の上フルモデルチェンジし、約1年11か月ぶりに販売を再開した[7]。社内型式は「WZA0」となる。
新たに、リモコンキー・ドアハンドル・運転席スイッチで操作できるオートスライドドア(後席左側または両側)が採用され、同時に半ドア状態から自動で全閉できるスライドドアオートクロージャーも装備した。また、乗降グリップと乗降ステップの装備により優れた乗降性を実現。リアシートは左右独立スライド機構やリクライニング機構を備えるほか、NV100クリッパーと同じく採用している助手席前倒し機構に加え、フルフラット機構の採用により多彩なシートアレンジも可能となり、インストシフトノブの採用により、前後左右のウォークスルーができるようになった。市販の箱入りティッシュと車検証を一緒にしまえる大型グローブボックスをはじめとする豊富な収納スペースも備えられた。全車、ターボエンジンと4速ATの組み合わせのみとなったが、ターボエンジンはNV100クリッパーのターボ車同様にDOHC化され、最大トルクが9N・m(0.9kgf・m)向上、最高出力は先代の「クリッパーリオ」と同レベルとした。
グレード体系は「クリッパーリオ」のグレード体系が踏襲されるが、「クリッパーリオ」では単独グレードとなっていた4WD車は2WD車と同一グレード名に統一され、「E(エブリイワゴン「PZターボ」相当)」と「G(同「PZターボスペシャル」相当)」の2グレードとなり、「G」は標準ルーフに加えハイルーフも設定される。ただし、エブリイワゴンの「JPターボ」に相当するグレードは設定されない。基本的メカニズムや主要装備、カラーバリエーションはベース車両と同じで、外観はNV100クリッパー同様、エンブレム類の変更程度である。
  • 2014年10月 - 仕様変更。
ボディカラーの「ミステリアスバイオレッドパール(オプションカラー)」と「ブリーズライトブルーメタリック」の2色を廃止した(なお、OEM元のエブリイワゴン及びOEM車種のスクラムワゴンでも同様の仕様変更が行われた。同じOEM車種のタウンボックスは発売当初より未設定である)。

なお、商用バンモデルのNV100クリッパー同様、OEM元のエブリイワゴンが2015年2月にフルモデルチェンジしたことを受け、NV100クリッパーリオもフルモデルチェンジを発表したため、販売期間は1年3ヶ月間であった。


3代目 DR17W型(2015年- )編集

日産・NV100クリッパーリオ(3代目)
DR17W型
2015年2月登場型 G ハイルーフ
2015年2月登場型 E ハイルーフ 4WD
販売期間 2015年3月 -
(発表:2015年2月24日)
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドアセミキャブオーバー型ワンボックスカー
エンジン R06A型 658cc 直3 DOHC 吸気VVT インタークーラーターボ
駆動方式 FR/4WD
最高出力 47kW(64PS)/6,000rpm
最大トルク 95N・m(9.7kgf・m)/3,000rpm
変速機 4速AT
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:I.T.L式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,815-1,910mm
ホイールベース 2,430mm
車両重量 950 - 1,010kg
姉妹車 スズキ・エブリイワゴン(3代目)
マツダ・スクラムワゴン(3代目)
三菱・タウンボックス(3代目)
-自動車のスペック表-
テンプレートを表示
  • 2015年2月24日 - NV100クリッパーと同時にフルモデルチェンジを発表(3月3日販売開始)[8]
NV100クリッパーの「GXターボ」同様、エンジンをインタークーラーターボ仕様のR06A型に換装し、低中速トルクを増したことで加速性能や登坂性能を高め、ボディの要所に高張力鋼板や超高張力鋼板を効果的に使用することで、衝突安全性や耐久性を高めながら車両全体を軽量化したことで燃費を向上。室内長・室内高・室内幅がそれぞれ拡大したほか、インストトレイ・オーバーヘッドコンソール・インストアンダーボックスなどの室内装備を備えた。また、安全面も強化し、日産が販売する軽乗用車ではデイズデイズルークスに次いでの採用となる「エマージェンシーブレーキ(レーザーレーダー方式の衝突被害軽減ブレーキ、エブリイワゴンでの「レーダーブレーキサポート」に相当)」をはじめ、踏み間違い衝突防止アシスト(エブリイワゴンでの誤発進抑制機能に相当)、VDC(エブリイワゴンでのESPに相当)、エマージェンシーストップシグナルを全車に標準装備した。
ボディカラーは2代目から踏襲される3色に加え、新色の「ムーンライトバイオレットパールメタリック(オプションカラー)」と「ガーデニングアクアメタリック」の2色を追加した。
グレード体系は初代・2代目のグレード体系が踏襲されるが、上級グレードの「G」がハイルーフ専用グレードとなり、普及グレードの「E」は2代目では設定されていなかったハイルーフ仕様が新たに設定された。
  • 2016年6月24日 - 初代の「クリッパーリオ」に設定されていた「チェアキャブ スロープタイプ」が3代目ベースとなり、「チェアキャブ」に改名の上、約4年5ヶ月ぶりに再設定された(7月1日販売開始、本車種は2015年6月より発売されているエブリイワゴンの「車いす移動車」に相当)[9]
初代では2010年8月改良モデルでオプション設定だった電動ウインチがワイヤレスリモコン付の乗降アシスト装置として標準化されたほか、テールゲート一体型の折りたたみ式スロープ(手動式)、車いす用シートベルト(3点式)、車いす用手すり(左右)を装備。また、標準車同様にエマージェンシーブレーキと踏み間違い衝突防止アシストが標準装備される。ボディカラーは「スノーパールホワイト3コートパール(オプションカラー)」、「シルキーシルバーメタリック」、「ガーデニングアクアメタリック」の3色が設定する。
安全装備が強化され、従来の「エマージェンシーブレーキ」がステレオカメラ方式となり「インテリジェント エマージェンシーブレーキ(エブリイワゴンでの「デュアルカメラブレーキサポート」に相当)」に強化されるとともに、「踏み間違い衝突防止アシスト」はエンジン出力を抑制する前進時に加え、ブレーキ制御(エブリイワゴンでの「後退時ブレーキサポート」に相当)により後退時にも対応。さらに、LDW(車線逸脱警報)、インテリジェント DA(ふらつき警報)、先行車発進お知らせ、ハイビームアシスト、オートライトシステムが新たに標準装備された。
ボディカラーは「ガーデニングアクアメタリック」に替わり、「クールカーキパールメタリック」が新たに設定された。
  • 2019年8月6日 - オーテックジャパン扱いのライフケアビークル「チェアキャブ」を一部仕様変更[11]
ベース車同様に「エマージェンシーブレーキ」をステレオカメラ方式の「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」に強化されるとともに、LDW、インテリジェント DA、先行車発進お知らせ、ハイビームアシスト、オートライトシステムが新たに標準装備された(なお、「踏み間違い衝突防止アシスト」は従来通り前進時でのエンジン出力抑制のみとなる)。
ボデイカラーもベース車同様に変更となり、「ガーデニングアクアメタリック」と入れ替えで「クールカーキパールメタリック」が新たに設定された。


車名の由来編集

  • 「クリッパー」は、もともと旧プリンス自動車工業1958年1月に発売した小型・中型トラック(プリンス・クリッパー)で使用されていた車名。クリッパーは「駿馬、俊足を誇る」の意味。
  • 「リオ」はスペイン語で「」という意味で、リオのカーニバルというと楽しく前向きな印象があること、シンプルで覚えやすいことから名付けられた。もともとは、初代バネットセレナの特別仕様車「FXリオ」として使用されていた名称である。
  • 2代目以降に用いられているNVとは「日産(Nissan)のバン(Van)」、100は「車両総重量1,000 kg クラス」を意味する。

脚注編集

  1. ^ “新型軽ワンボックス「クリッパー リオ」を発売” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2007年6月14日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-a716c389cefa6c2f283f7ae75197383e-070614-02-j 2019年6月28日閲覧。 
  2. ^ “「クリッパー リオ エアロバージョン」を追加” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2007年7月11日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-ab3647decf083fccdff2d18b5dfa8a68-070711-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  3. ^ “「クリッパー」「クリッパー リオ」を一部改良” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2007年12月21日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-8683f5f6e470b664536a9e50cf4c9a55-071221-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  4. ^ “「クリッパー」「クリッパー リオ」を一部改良” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2008年12月22日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-2bb12c70665bcd20b8cd710aa40270b5-081222-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  5. ^ “「クリッパー」を一部改良、あわせて特別仕様車「Black-Limited(ブラックリミテッド)」を発売” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2010年1月8日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-85773cf056892b4ff84b7508682205d8-100108-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  6. ^ “「クリッパー」を一部改良” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2010年8月17日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-9d42e4055aa04c743a727e4a7be8b957-100817-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  7. ^ “日産自動車、新型軽商用車 「NV100クリッパー」、「NT100クリッパー」を発表” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2013年12月3日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-b066c721138166b4f5f04ebbda356481-131203-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  8. ^ “新型「NV100クリッパー」「NV100クリッパー リオ」を発表” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2015年2月24日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/release-c19eb3ae80df6a37f980b71f4fcb1ce3-150224-01-j 2019年6月28日閲覧。 
  9. ^ “NV100クリッパー リオ「チェアキャブ」を発売” (プレスリリース), オーテックジャパン株式会社, (2016年6月24日), http://www.autech.co.jp/news_event/event/20160624_01.html 2016年8月25日閲覧。 
  10. ^ “「NV100クリッパー」、「NV100クリッパー リオ」の一部仕様向上を発表” (プレスリリース), 日産自動車株式会社, (2019年6月24日), https://newsroom.nissan-global.com/releases/190624-01-j?lang=ja-JP 2019年6月24日閲覧。 
  11. ^ “NV100クリッパー リオ「チェアキャブ」の一部仕様向上を発表” (プレスリリース), 日産自動車、オーテックジャパン(2社連名), (2019年8月6日), https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/release-8e7b66d7ee58ec668deb4c430000365c-190806-01-j 2019年8月6日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集