概要編集

標高は従来2,290mとされていたが、2008年平成20年)、国土地理院により2,291mに改定された[3]。山頂には、一等三角点『瓊多窟』(重点整備点)がある[2]。また、大雪山として常時観測火山に指定されている。

観光編集

東川町の旭岳温泉から姿見の池(標高1,600m)まで大雪山旭岳ロープウェイがあり、比較的手頃な登山が楽しめるとあって、多くの登山者が訪れる。姿見の池付近はなだらかで高山植物が広がり、本州では3,000m級の山にしかないような植物を見ることができる。また運がよければシマリスの観察もできる。

しかし高山であり、夏でも天候が急変すると低体温症による死者が出るほどであることから、天候の急変に備えて非常用装備や秋の北アルプス並みの服装が必要とされる。頂上付近は急坂の岩場が続くが、道の目印となる「金庫岩」と似た「ニセ金庫岩」があることもあり道に迷いやすい(近年は道なりにロープを張る事で改善された)。1989年(平成元年)のSOS遭難事件もここで道を間違えたと言われている。

道路編集

かつてここを北海道道212号旭川大雪山層雲峡線で貫く計画があったが中止となり、2000年(平成12年)に道道は完成部分で2分割され、北海道道1160号旭川旭岳温泉線北海道道1162号銀泉台線となっている。

火山活動編集

大雪山が御鉢平カルデラを形成した約3万年前[4]の活動以降の約1万5千年前から活動を開始し、噴出物の分析から4つの活動期に分けられている[5]。最近3000年間では顕著なマグマ噴火は起こっていない。

  • 約5000年前までに降下スコリアにより現在の山体山頂部を形成。
  • 3000 - 2000年前には、山体崩壊により山頂西側に馬蹄形の地獄谷火口を生じる。山体崩壊に伴う土砂は旭岳温泉にまで達した。
  • 1000年前から水蒸気爆発が頻発。500 - 600年前の活動で姿見池など小火口群を生じる。
  • 1739年以降の約250年前以降に最新の水蒸気噴火。

旭岳 画像ギャラリー編集

出典編集

脚注編集

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  1. ^ 一等三角点『瓊多窟』
  2. ^ a b 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院 (2014年3月13日). 2014年7月15日閲覧。 “基準点コード TR16542369801”
  3. ^ 報道発表資料:北海道全域の三角点標高を改定”. 国土地理院ホームページ (2008年3月3日). 2011年1月1日閲覧。
  4. ^ 根釧台地,屈斜路・摩周テフラ層に介在する大雪山・御鉢平カルデラ起源の広域火山灰 日本地質学会学術大会講演要旨 2007(0) 第114年学術大会(2007札幌)セッションID: P-142
  5. ^ 佐藤鋭一、和田恵治:大雪山,旭岳におけるマグマ供給系の時間変化 日本火山学会講演予稿集 2004, 54, 2004-10-19

関連項目編集

外部リンク編集