昂船洲(ゴンシュンチャオ)あるいはストーンカッターズ島英語: Stonecutters Island)はもともと香港九龍に属するであった。島はひっくり返した船のような形をしていたので、この島名がついた。日本の占領地時代、向島(むこうじま/むかいじま)と名乗っていた[要出典]

香港における昂船洲の位置
2010年の昂船洲
北京条約の地図の中で、左上の“盎船洲”という島は昂船洲。

1990年代からの埋立によって、現在は九龍半島とつながっている。埋立地の北側は葵青8号コンテナターミナル葵青区へ編入されている。南側は中国人民解放軍海軍基地、深水埗区へ編入されている。

歴史 編集

1860年清帝国アロー戦争に負け、北京条約によって九龍半島の南端(今界限街の南)と共にイギリスへ割譲された。かつて収容所、通信施設とイギリス海軍基地が置かれていた。

日本の占領下にあった1945年に、米国空軍に沈没させられた日本海軍艦の将兵が埋葬された。戦後、日本政府が遺骨収集事業の一環で内密に依頼したのを受け、1966年に香港政庁が遺骨を発見。在香港日本国総領事館がイギリス軍の協力を得て発掘し、現地で焼骨し、頭蓋骨の断片などを日本に送った[1][2]

1997年香港返還の後、イギリス軍に代わり、中国人民解放軍海軍が駐屯(人民解放軍駐香港部隊)している。[3]

交通 編集

香港鉄路茘枝角駅の近くにの長順街からミニバス44Mで昂船洲へ行き、葵芳駅のそばの葵涌広場からミニバス87Aでコンテナターミナル地区へ行くことができる。[4]

関連項目 編集

脚駐 編集

  1. ^ 日本社会保障大百科』、「遺骨収集」の項目
  2. ^ 『香港領事佐々淳行』、第3章「戦争犠牲者たちへの鎮魂歌」
  3. ^ 香港005九龍城と九龍郊外: 香港人の生活が息づく「路上」
  4. ^ お気に入りのバス路線 緑色小巴44M/87A