昔の名前で出ています』は、1975年1月25日小林旭が発表した92枚目のシングルである。

昔の 名前で出ています
小林旭シングル
B面 夕子
リリース
規格 7インチシングル
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル 日本クラウン
作詞・作曲 星野哲郎叶弦大
チャート最高順位
  • 週間6位(オリコン
  • 1977年度年間5位(オリコン)
  • 1978年度年間60位(オリコン)
小林旭 シングル 年表
恋すすき
(1974年)
昔の名前で出ています
(1975年)
ゴルフショー歌
(1975年)
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概要 編集

小林にとって、1985年から1986年に掛けてヒットした「熱き心に」などと並ぶ代表曲である。

発売当時の1975年1月以降暫くは鳴かず飛ばすだったが、小林自らが全国のキャバレーなどをドサ回りするなど地道にプロモーションを続けた結果[1]、2年後の1977年に入ってから徐々に売り上げを伸ばし、ロングセラーとなった。累計売上は200万枚を突破した[1](小林によると実数で大体270万枚[2])。オリコン集計では約95万枚(100位以内のチャートイン期間のみの累計)を記録し、同集計において小林のシングルとしては2019年現在、最大のヒットとなった。

1977年暮れの『第28回NHK紅白歌合戦』で、小林がNHK紅白歌合戦への初出場を果たし「昔の名前で出ています」を歌唱した。

タイトル曲「昔の名前で出ています」は、1978年公開の映画『多羅尾伴内』に挿入歌として使用された。

ポリドールソニーレコードから発売されているベスト盤に収録されているものは1975年当時の音源ではなく、それぞれ在籍時の1980年代、1990年代に録音された音源である。

このヒットよりお蔵入りしたのが同じ星野作詞の「ホルモン小唄~元気でチャチャチャ」である。本作ヒットの2年後の1977年に細野晴臣プロデュースによる小林旭のアルバム用に小林の大ファンとして知られる大瀧詠一が作曲したが、大滝が仮歌まで入れるも本作のヒットから小林の歌手としての方向性が変更され、「そんなアルバムを作っている場合ではない」とアルバムの企画ごとお蔵入りしていた。その為、小林歌唱の音源はない。2023年、大滝歌唱版が世に出て日の目を見た。その後、大瀧が作曲してヒットしたのが「熱き心に」である。

収録曲 編集

  1. 昔の名前で出ています
  2. 夕子
    • 作詞:星野哲郎、作曲:叶弦大、編曲:原田良一、歌:小林旭、演奏:クラウン・オーケストラ

アンサーソング・パロディ 編集

1978年5月25日には、小林自ら「私の名前が変わります」という曲名でレコードを発売した。

所ジョージは、1984年1月1日にアンサーソング「私の名前で出ています」を発売した。また所は「昔の車で乗ってます」という曲も発表している(1980年発売のアルバム『みんな不良少年だった』に収録)

脚注 編集

  1. ^ a b 週刊文春」編集部「ベテラン歌手の中で“別格人気”小林旭の「昔の名前」の重み」、『週刊文春』2013年7月4日号掲載。
  2. ^ 毎日放送テレビ制作局(編)『突ガバ読本』シンコーミュージック、1984年、89頁。ISBN 4-401-61148-9

関連項目 編集