座標: 北緯34度40分52.9秒 東経135度50分54.1秒 / 北緯34.681361度 東経135.848361度 / 34.681361; 135.848361 春日祭(かすがのまつり/かすがさい)とは、奈良県奈良市春日大社例祭。かつては2月11月の上申日(当該月の最初のの日)に行われたが、明治19年(1886年)以後は新暦の3月13日に統一されている。勅祭

春日大社一之鳥居

概要 編集

 
春日祭 御戸開之儀

通説とされる春日祭の創始は、嘉祥3年(850年)とされている(『一代要記』)。春日祭は藤原氏の祀りとして藤氏長者斎女またはその名代の使者の参詣、朝廷でも上卿が定められて使者が派遣され、天暦元年(947年)には興福寺が関与するようになり、永祚元年(989年)には一条天皇行幸が実現するなど、摂関政治の繁栄とともにその規模を拡大させてきた。中世後期(戦国時代)以後には衰退し、江戸時代には復興の動きが見られるが、上卿・弁の派遣の停止など簡略化された。明治4年(1871年)には祭日を2月1日とする官社祭式で行われることとなった。明治18年(1885年)に明治天皇の旧儀再興の意向を受けて翌年勅祭に列せられ、今日の形式となり、藤原氏の祭祀としての性格は喪失した。

参考文献 編集

  • 永島福太郎「春日祭」(『国史大辞典 3』(吉川弘文館、1983年) ISBN 978-4-642-00503-6

外部リンク 編集