昭和43年台風第7号(しょうわ43ねんたいふうだい7ごう、国際名:ポリー/Polly)は1968年(昭和43年)8月7日に発生し、日本に被害をもたらした台風である。

台風第7号(Polly、ポリー)
トロピカル・ストームSSHWS
台風7号
台風7号
発生期間 1968年8月7日 9:00
- 17日 21:00
寿命 10日12時間
最低気圧 965 hPa (mbar)
最大風速
(日気象庁解析)
30m/s
最大風速
米海軍解析)
55 knot
死傷者数 死者112人・行方不明者21人・負傷者63人
被害地域 西日本
プロジェクト : 気象と気候災害
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概要 編集

 
進路図

8月3日21時に日本のはるか南東の海上で熱帯低気圧が発生。8月7日9時に南鳥島近海の北緯24度2分、東経155度6分で台風第7号(ポリー/Polly)になった。台風は日本列島へ向けて西北に進み、11日3時には本州の南海上まで進み、その後はゆっくりと南西へと進んで13日9時には徳之島へ中心気圧985hPaで接近した。台風は沖縄近海で速度が落ち、13日9時~15日15時にかけて東シナ海で停滞。14日21時には進路を北東に変えて九州に、16日15時に対馬へ中心気圧970hPaで接近し、同日18時には日本海へと抜け、17日21時にソ連(当時。現・ロシア沿海地方の北緯45度4分、東経135度8分の地点で温帯低気圧に変わった。この台風のように、一旦東シナ海上で停滞し、急激にUターンするような進路はかなり珍しく、複雑な進路であった。

この台風の影響で、九州北部沖では船舶被害が発生し、17日夜から18日にかけては台風崩れの低気圧から延びる秋雨前線寒冷前線)の影響で中部地方を中心に非常に激しい大雨となり、特に岐阜県郡上郡美並村(現・郡上市)では1時間に100mmを越す雨量を観測した。この豪雨に見舞われた岐阜県白川町では観光バス2台が土砂崩れに巻き込まれて増水した飛騨川に転落し、104人が死亡した。

被害 編集

  • 死者112人 [1]
  • 行方不明者21人
  • 負傷者63人

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集