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時代は僕らに雨を降らしてる

時代は僕らに雨を降らしてる』(じだいはぼくらにあめをふらしてる)は、日本のミュージシャンである長渕剛の5枚目のオリジナルアルバム、およびアルバムの1曲目に収録されている楽曲である。

時代は僕らに雨を降らしてる
長渕剛スタジオ・アルバム
リリース
録音 エピキュラススタジオ東京
サウンドインスタジオ(東京)
サンセットサウンドファクトリーロサンゼルス
ジャンル ポピュラー
フォークソング
時間
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
プロデュース 長渕剛
チャート最高順位
長渕剛 年表
Bye Bye
1981年
時代は僕らに雨を降らしてる
1982年
HEAVY GAUGE
1983年
EANコード
EAN 4988006064096(1985年・CD盤)
EAN 4988006204386(2006年・CD盤)
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長渕剛通算5枚目のオリジナルアルバム。

純粋なフォークソングと呼べる曲は少なくなり、様々なアレンジを試している。また、一部だけであるが、初の海外レコーディング作品でもある。

目次

背景編集

前作『Bye Bye』(1981年)リリースと前後する形で、長渕は9月25日より12月26日まで全44都市全44公演におよぶライブツアー「長渕剛 CONCERT TOUR'81」を開催した。その最中、10月21日には『Bye Bye』からのシングルカットとなる「二人歩記」(1981年)をリリースした。

また、プライベートでは前年8月に結婚した石野真子との結婚式を1月15日に実施する予定も、長渕の母の体調が悪くなったために延期、1月22日に正式にハワイにて挙式した[1]。仲人は吉田拓郎浅田美代子夫妻(当時)が務めた[2]。また、前作では石野との関係をテーマにした曲が収録されていたが、本作においても「18インチの罠」という石野をテーマとした曲が収録されている。

その後、1982年2月6日より6月6日まで全51公演におよぶライブツアー「長渕剛 CONCERT TOUR'82」を開催、4月21日にはシングル「花いちもんめ」(1982年)をリリースした。

その他、TBS系列で放送されたテレビドラマ『王貞治物語 我が青春の甲子園』(1982年)にて本作収録の「青春は手品師」が主題歌として起用され、長渕にとって初のタイアップとなった。また、同ドラマには長渕も出演しており、初のテレビドラマ出演となった。

録音編集

このアルバムでは、ホーンセクション及びコーラス(当時シカゴに参加した直後であったビル・チャンプリンがコーラスで参加している)のダビングとミックスダウンを、初めて海外(ロサンゼルス)で行っている。この時ミキサーとしてスタッフに加わっていたのが、ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)やTOTOドン・ヘンリー(Don Henley)らのアルバム制作にも携わっているグレッグ・ラダニー(Greg Ladanyi)。その後、ラダニーとはアルバム『HOLD YOUR LAST CHANCE』や『HUNGRY』でもミキサーとして一緒に仕事をしている。

また、ギタリストとしてジャクソン・ブラウンの右腕として知られるマーク・ゴールデンバーグ英語版が参加、コーラスとしてロックバンドシカゴのメンバーであるビル・チャンプリンと妻のタマラ・チャンプリンが参加している。

リリース編集

アルバムは1982年9月1日東芝EMIのエキスプレスレーベルより、LPカセットテープの2形態でリリースされた。初回LP盤の特典として、「長渕剛流ギター講座」と称したフォノシートが付属していた。

1985年11月1日にはCDにて初めてリリースされ、2006年2月8日に24ビット・デジタルリマスター紙ジャケット仕様で再発売された。

なお、この時期長渕はコンスタントにシングルをリリースしているが、アルバムにはほとんど収録していない。本アルバムも、シングル曲は1曲も収録されていない。

アートワーク編集

本作の写真撮影はマイケル・ジャクソンなども手掛けた事がある著名な写真家のトッド・グレイが担当している。

ツアー編集

本作を受けてのコンサートツアーは「長渕剛 CONCERT TOUR'82 - '83 時代は僕らに雨を降らしてる」と題し、1982年10月12日の大分文化会館を皮切りに42都市全47公演が行われている。同年11月29日には初の日本武道館公演を実現している。

批評編集

専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[3]

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「フォーク・シンガーとして時代の中心に飛び出そうとする長渕剛の決意が表明された作品で、ストレートで勢いのあるナンバーが満載」と評されている[3]

チャート成績編集

オリコンチャートでは最高位3位となり、売り上げは約10万枚となった[1]

収録曲編集

A面
全作曲: 長渕剛。
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.時代は僕らに雨を降らしてる長渕剛長渕剛徳武弘文、長渕剛/コーラスアレンジ:瀬尾一三
2.どしゃ降りRainy Day長渕剛長渕剛瀬尾一三
3.交差点長渕剛長渕剛笛吹利明、長渕剛
4.愛してるのに長渕剛長渕剛瀬尾一三
5.ローディー (To 1981〜1982 TSUYOSHI N. TOUR STAFF)長渕剛長渕剛 
B面
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
6.18インチの罠長渕剛、松井五郎 笛吹利明
7.晴れのち曇り時々雨長渕剛 徳武弘文、長渕剛
8.夢破れて長渕剛、松井五郎 長渕剛
9.青春は手品師阿久悠 瀬尾一三
10.マリア長渕剛 山梨鐐平、長渕剛
合計時間:

曲解説編集

A面編集

  1. 時代は僕らに雨を降らしてる
    歌詞の中の「1969」は中津川フォークジャンボリーの事と言われている。
  2. どしゃ降りRainy Day
    デビュー前に作られた「君がやってくる」を改編して収録している。
  3. 交差点
    アコースティックギターのみで演奏される。1990年代中盤以降ライブで演奏される事が多くなった。
  4. 愛してるのに
    声質が変わって以来、あまりライブでも歌われなかったが、1993年大阪城ホールでのライブで久々に歌われた。その音源はシングル「RUN」(1993年)のカップリング曲として収録されている。テレビでは2007年に放送されたMusic Loversでも放送された。
  5. ローディー(To 1981〜1982 TSUYOSHI N. TOUR STAFF)
    ローディーとは、ミュージシャンバンドに付き添い機材を運んだり、舞台のセッティングなどをするスタッフの事である。サブタイトルにもある通り、元々は1981年から1982年にかけて行われたコンサートツアーのスタッフへの想いを歌った曲である。

B面編集

  1. 18インチの罠
    上京してきたばかりの石野真子をモデルに少女の悲劇をテーマにした曲。
  2. 晴れのち曇り時々雨
  3. 夢破れて
    ギター一本で歌われる。後にアルバム『NEVER CHANGE』(1988年)で再録音されている。
  4. 青春は手品師
    テレビドラマ『王貞治物語』(1982年、TBS系列)のテーマ曲として、作詞に阿久悠を迎えて制作された。ドラマには長渕自身も出演している。
  5. マリア
    デモテープの段階では風呂場で録音した。多重コーラスによる聖歌のような楽曲である。

スタッフ・クレジット編集

参加ミュージシャン編集

スタッフ編集

  • 長渕剛 - プロデューサー
  • グレッグ・ラダニー - ミックス・エンジニア
  • 陣山俊一(ユイ音楽工房) - ディレクター
  • 山里剛(ヤマハ音楽振興会 - ディレクター
  • 木村嘉男(東芝EMI) - ディレクター
  • 石塚良一 - レコーディング・エンジニア
  • 水沢有一(東京) - アシスタント・エンジニア
  • リチャード・マカーナン(ロサンゼルス) - アシスタント・エンジニア
  • ウェイン・タヌーアイ - リミックス・アシスタント
  • マイク・リーズ - マスタリング・エンジニア
  • 糟谷銑司 - マネージャー
  • KUNI MISAWA - ミキシング・コーディネーター
  • 荒井博文 - アート・ディレクション、デザイン
  • トッド・グレイ - 写真撮影
  • CHIKAKO KIZAWA - フォト・コーディネーター

リリース履歴編集

No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1982年9月1日 東芝EMI/エキスプレス LP
CT
ETP-90188
ZH28-1222
3位 LP版のみ初回特典としてフォノシート付属
2 1985年11月1日 東芝EMI/エキスプレス CD CA32-1187 -
3 2006年2月8日 東芝EMI/エキスプレス CD TOCT-25947 248位 24ビット・デジタルリマスター紙ジャケット仕様

脚注編集

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  1. ^ a b 矢吹光 「第2章 対決! 両雄黄金の経歴」『長渕剛 VS 桑田佳祐』 三一書房1995年3月31日、53 - 126頁。ISBN 9784380952227
  2. ^ 石川順恵著、アイドルという人生p43
  3. ^ a b 長渕剛 / 時代は僕らに雨を降らしてる [紙ジャケット仕様][再発] - CDJournal”. 音楽出版. 2018年9月30日閲覧。

外部リンク編集