時代錯誤
時代錯誤(じだいさくご)とは、その時代にそぐわないこと。時間の進行から見て前にも後にも双方向のズレに対して時代錯誤と呼べるが、特に「時代遅れ」の意味に使用されがちで、既に過去のものとなった文化を持ち出そうとする姿勢を指すことが多い。
アナクロニズム編集
英語: Anachronism 由来で、「アナクロ」とも略され、時代錯誤の横文字表現として使われることが多いが、時代錯誤とは若干意味合いが異なって使われる場合もある[1]。歴史学では、年代錯誤や現代の常識的見方を過去に当て嵌める誤りを批判する言葉である。また、時代劇に現代の文物を登場させるミスマッチ、あるいはその逆として現代劇に既に消滅した昔の文物を登場させる演出を意味する。ただし今日では時代錯誤とイコールの意味でつかわれることが一般[2]。
フィクション編集
TVゲームにおいては表現力の向上により、より細やかな表現が可能になったが、あえて昔のゲーム機の表現に似せた手法が用いられる場合がある。『珍道中!!ポールの大冒険』や『勇者のくせになまいきだ。』、『勇者30』などがあえてその描写を入れることで、時代を思わせる懐かしさと斬新感を煽っている。フィクションの作品には、故意にアナクロニズムを持ち込み、物語を面白くするものもある。