智賀都神社(ちかつじんじゃ)は、栃木県宇都宮市徳次郎町にある神社近代社格制度に基づく旧社格は郷社[1]。徳次郎六か郷(徳次郎町)の鎮守であり、社名の智賀都(ちかつ)は鎮座地の名「千勝森」(ちかつのもり)に由来する[1][3]

智賀都神社
Chikatsu Shrine Honden.jpg
本殿(2020年)
所在地 栃木県宇都宮市徳次郎町2478[1]
位置 北緯36度39分25.8秒 東経139度50分26.6秒 / 北緯36.657167度 東経139.840722度 / 36.657167; 139.840722 (智賀都神社)座標: 北緯36度39分25.8秒 東経139度50分26.6秒 / 北緯36.657167度 東経139.840722度 / 36.657167; 139.840722 (智賀都神社)
主祭神 大巳貴命[1]
社格 郷社[1]
創建宝亀9年(778年[2][3]
例祭 8月1日
主な神事 附祭(3年に1度)[2]
地図
智賀都神社の位置(栃木県内)
智賀都神社
智賀都神社
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宝亀9年(778年)に日光二荒山神社勧請して創建したと伝えられる[2]。主祭神大巳貴命(おおなむちのみこと)で、田心姫命(たごりひめのみこと)と味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)を合わせて祀る[1]。五穀豊穣、家内安全、無病息災に利益があるとされる[1]江戸時代には徳川氏の崇敬を受け、社領5石の寄進を受けた[3]

祭事編集

例祭は毎年8月1日に催行される[1]。この附祭(つけまつり)として、徳次郎六か郷がそれぞれ1台ずつ彫刻屋台(山車)を運行し、智賀都神社に集結する催事が3年に1度行われる[4]。直近の附祭は「智賀都神社夏祭り」として2019年(令和元年)7月26日に宵祭(よいまつり/前夜祭)、7月27日に本祭が催行された[5]

附祭は7月31日に宵祭、8月1日に例大祭として行われていた[6]が、第二次世界大戦による中断をはさんで1946年(昭和21年)に復活し、5 - 10年に1度という不定期催行の時代を経て、1976年(昭和51年)にふるさと宮まつりへ参加したことを契機に3年に1度の定期開催に至り[7]2004年(平成16年)より7月の最終金曜日(宵祭)・土曜日(本祭)へ変更された[8]。屋台は各郷を19時に出発し、郷内を一巡して日光街道を通って神社を目指す[3]。すべての屋台が神社境内に到着すると、「ぶっつけ」と呼ばれる囃子の競演が行われ、祭りは最高潮に達する[6]8月1日に本祭を行っていた頃は、ぶっつけは8月2日へと日付の変わる0時に始まり、露店や持ち寄ったご馳走を楽しみながら夜を明かし、明け方に囃子を奏でながら屋台は各郷へ戻っていった[9]

ここで運行される屋台は、幕末から明治時代にかけて下都賀郡富田村(現・栃木市大平町富田)の磯邊敬信(いそべけいしん)らが彫刻したものである[10]。徳次郎町の各郷が保有する全6台の屋台は、「徳次郎智賀都神社祭礼付祭屋台」の名で宇都宮市指定有形民俗文化財1989年12月20日)に指定されている[10]

このほか歳旦祭1月1日)、節分2月3日)、祈年祭2月18日)、新嘗祭11月26日)、冬渡祭(12月14日)が行われる[1]

ケヤキ編集

 
けやき

智賀都神社の鳥居の両脇に生えるケヤキは、2本とも樹高約40 m巨木で栃木県指定天然記念物である[2][3]。栃木県の天然記念物指定日は1954年(昭和29年)9月7日で、指定上の名称は単に「けやき」である[11][12]1989年(平成元年)6月15日には、「徳次郎のけやき(2本)」の名称で「とちぎの名木百選」に選定された[13]

東側の株は目通り周囲長(目線の高さでの周囲長)が約8 m、枝張りは東西方向に約26 m、南北方向に約44 mで、西側の株は目通り周囲長が約7.3m、枝張りは東西方向に約23m、南北方向に約37 mである[11]。樹齢は約700年と推定され[2][11]、樹勢は衰えつつあり、幹の下部は空洞になっている[11][3]1994年(平成6年)に樹勢回復措置が取られた[11]

なお神社から北西に約500 m離れた地点に「上徳次郎のケヤキ」(宇都宮市指定天然記念物)と呼ばれるケヤキの巨木があり、樹齢は同程度であることから、智賀都神社のケヤキの「兄弟」と伝えられている[14]

交通編集

自動車利用の場合、宇都宮市街から日光街道国道119号)を北上し、徳次郎交差点からさらに北へ800 m進んだところに位置する[3]。ただし神社に駐車場はない[1]

公共交通機関利用の場合、JR宇都宮駅から関東自動車で日光方面行きに乗車、晃陽中前下車、徒歩約1分[2]

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j 智賀都神社”. 栃木県神社庁. 2020年8月9日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 栃木県歴史散歩編集委員会 編 2007, p. 21.
  3. ^ a b c d e f g 塙 2008, p. 244.
  4. ^ 栃木県歴史散歩編集委員会 編 2007, pp. 21-22.
  5. ^ 智賀都神社夏祭りのお知らせ”. 宇都宮観光コンベンション協会. 2020年8月9日閲覧。
  6. ^ a b Vol.16 智賀都神社の夏祭りと屋台①”. 宇都宮の歴史と文化財. 宇都宮市歴史文化資源活用 推進協議会. 2020年8月9日閲覧。
  7. ^ 原田拓哉 (2019年7月3日). “祭りPR 衣装、提灯など展示 徳次郎智賀都神社夏祭り 宇都宮で26日から”. 東京新聞. 2020年8月9日閲覧。
  8. ^ 木山洋司 (2010年7月). “徳次郎智賀都神社祭礼付祭屋台”. 宇都宮の伝統文化. 宇都宮市歴史文化資源活用 推進協議会. 2020年8月9日閲覧。
  9. ^ 塙 2008, p. 245.
  10. ^ a b 徳次郎智賀都神社祭礼付祭屋台”. 宇都宮の歴史と文化財. 宇都宮市歴史文化資源活用 推進協議会. 2020年8月9日閲覧。
  11. ^ a b c d e 【けやき】”. とちぎの文化財. 栃木県教育委員会事務局文化財課. 2020年8月9日閲覧。
  12. ^ 県指定等文化財(天然記念物)”. 栃木県教育委員会事務局文化財課 (2019年4月1日). 2020年8月9日閲覧。
  13. ^ 栃木県”. 都道府県別名木紹介. 日本樹木医会. 2020年8月9日閲覧。
  14. ^ 上徳次郎のケヤキ”. 宇都宮の歴史と文化財. 宇都宮市歴史文化資源活用 推進協議会. 2020年8月9日閲覧。

参考文献編集

  • 塙静夫『うつのみや歴史探訪 史跡案内九十九景』随想舎、2008年9月27日、287頁。ISBN 978-4-88748-179-4
  • 『栃木県の歴史散歩』栃木県歴史散歩編集委員会 編、山川出版社〈歴史散歩⑨〉、350頁。ISBN 978-4-634-24609-6

関連項目編集

外部リンク編集